魔物娘と100%の確率で結婚できる方法を知りたい奴、ちょっと来い

「──よって懲役6ヶ月の刑に処する。これにて閉廷!!」
 木槌と共に有罪が宣告され、裁判は終わった。
「嘘だろ・・・? たった6ヶ月だと・・・?」
 俺は耳を疑った。強盗、傷害、放火と三件も罪を犯したのにたった半年しか服役しないのだ。
驚かない方が無理な話だ。

「付いて来い」
 警官の感情のこもっていない冷たい声と共に俺は牢屋に放り込まれた。
「今回の志願者はもう決まったのか?」
「ああ。ギルタブリルだそうだ」
「運がいい奴だ・・・」
「全くだな」
 警官達何かを話しながら去っていった。

「ギルタブリルって確か・・・魔物だよな?」
 砂漠に住む蠍のような魔物。強力な淫毒を持つとは聞いているが
いったい俺と何の関わりがあるんだ・・・?
「あら、随分と若い子ね・・・」
 呆然と考え事をしていると、牢屋の外から声が掛けられた。
「ちょっと、聞こえてるの?」
「ああ。聞こえてるよ」
 俺は顔を上げて返事をした。目の前にはギルタブリルがいた。
手には何故か鍵を持っている。

「今日はいっぱい楽しめそうねぇ」
 彼女はニヤニヤしながら牢屋の鍵を開け始めた。
「お、おい、あんた何やってんだ?」
「見ての通り鍵を開けて中に入ろうとしてるだけよ?」
 そういいながらも彼女は俺のいる牢屋の中に入って来た。

「看守さん、ここに置いておくわよ」
 ギルタブリルは鍵を牢屋の外へと投げ、扉をきっちり閉めた。
「さぁ、今夜からたっぷり楽しませてね♪」
 そう言って彼女は服を脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になった。
「待て待て待て待て! 何でそこで裸になるんだよ!!」
 俺は思わず叫んだ。

「あら? もしかして坊やは他所の土地から来たのかしら?」
「まぁ、そうだが・・・」
「ならじっくり教えてア・ゲ・ル♪」
 そう言って彼女は俺をベッドの上に押し倒した。
「ひいぃ!」
「そんなに怖がらなくてもいいのよ? 私は絶対にあなたを殺したりはしないから」
 子供をあやすように俺の頭を撫でるギルタブリル。もしかして結構温和なのか?

「魔王様が代替わりしてから人間と私達魔物が一緒に暮らすようになった町が
 増えているのは知っているわよね?」
 彼女は俺に尋ねた。
「ああ。知っている」
「そういった町には必ずある問題が起きているんだけど・・・それはわかる?」
「・・・教団との争いとか?」
 俺は答えた。

「それもあるけど、正解はレイプよ」
「はぁ? そんなこと日常茶飯事じゃないか。魔物は皆淫魔なんだ。
 レイプが起こらないほうがおかしいだろ」
「そうよ。でもそんな治安の下で生活すると人間の女性は色々と不都合でしょ?」
「まぁ、そうだな」
 魅力も身体能力も基本的に魔物の方が上なのは誰もが知っていることだ。
まともに競ったら人間じゃあ勝ち目は無い。

「だから私達魔物は色々と厳しい規則に縛られてるのよ。
 レイプをしたら町から追放とか罰金で金貨70枚とかね」
「うわぁ・・・」
 金貨70枚と言えばざっと2ヶ月は生活できるほどの金額だ。これは相当厳しいな。

「でもそんなに厳しいと私達の不満は溜まる一方よね。
 あなたならどうやって不満を解消しようと考えるのかしら?」
 彼女は俺に尋ねた。
「俺だったら・・・不満の捌け口を作るかな。娼館か何かを作るとか」
 彼女は我が意を得たり。とでも言いたげな嬉しそうな表情をした。
「正解。だからこの町には私達が合法的に男漁りが出来る施設があるのよ。
 例えばここなんかがいい例ね」
 彼女は尻尾で天井を指した。

「ここは刑務所だぞ? どうして魔物が男を犯せるようになってるんだよ」
 俺は疑問を口にした。
「再犯防止の為に心身を更生するとか長ったらしい建前はあるけど、
 要は罪人が服役中は好きなだけ犯していいって決まりがあるのよ」
 彼女は簡潔に答えた。
「ああ・・・なるほど。だからあんたは俺を犯しに来たということか?」
「そういうことよ」
 彼女は頷いた。

「実際に犯罪防止効果は出ているから私達も気兼ねなく犯せるし、
 面倒な手続きをしないで結婚できるのがいいところよねぇ」
 彼女はうっとりしながら呟いた。
「犯されて骨抜きになるから簡単に結婚できるって事か?」
 俺は目の前にいるギルタブリルに犯される日々を思い描いた。
・・・確かに刑務所を出るまで理性を保てる自信は無いな。

「惜しいわ。正解に結構近いけどね」
 彼女は首を横に振りつつ答えた。
「じゃあ正解はなんだ?」
「罪人は犯された相手と強制的に結婚させられるのよ。
 再犯防止の為に監視が必要だからって理由からね」
 彼女は目つきが変わった。
「と、言うわけで6ヶ月の間みっちり犯してあげるから
 子供の名前を考えておいてね」
 風を切る鋭い音と共に針が俺の胸を刺した。
淫毒の効
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