共同調査 前編



「翔〜、準備は終わった〜?」
 階下からミザリーの声がした。もう準備は出来たようだ。
「おう、今行く」
 筆記用具をしまい、階段を下りて彼女と合流する。

 先日の媚薬事件の後の事だが、ミザリーは薬の副作用の為かおっぱいの感度が
跳ね上がっちまった。
具体的に言えば乳搾りをする刺激でイク程だ。そのせいで胸が擦れる鎧の代わりに
胸当てを使わざるを得なくなったらしい。
 しかも今まで以上に乳腺が発達して脂肪が減ったためか
濃い母乳が前より大量に出るようになったり母乳が溜まれば
おっぱいの大きさが変わるようになった。具体的には最大でNカップぐらいにまで
膨乳する程だ。
おかげで牛乳風呂ならぬ母乳風呂を楽しんだり乳枕をしてもらったりと
今まで以上に甘い日々を送っている。

 だがいつまでも甘い生活を送っているわけにはいかない。俺には忍びとしての任務がある。
「さぁて、いいかげん本業を再開するとするか・・・」
 薬や携帯食糧、飲料水に武器・・・一通りの装備を整えて準備完了。
後は採集がてら魔物娘の調査に向かうだけだ。

「で、新種の魔物を捕まえるって話だがどんな奴なんだ?」
「ゴブリン種のホブゴブリンと熊のグリズリー。森林で目撃情報が多数って所ね」
「熊・・・肝が胃薬に使えそうだな・・・」
「やっぱりカンポーとか言う物の材料にするの?」
「もちろん。腹痛には熊の肝が効くってのはジパングじゃ良く知られてるからな。
 使えるならもちろん使うさ」
「不味い薬になりそうね・・・」

 ミザリーは渋い顔をしている。まぁ熊の皮を織物にするならまだしも
肝臓を薬に使うなんて習慣は無いみたいだし、当然の反応か。

「不味いって言うより苦いけどな。
 ところで、ホブゴブリンとやらはゴブリンと何が違うんだ?」
「ゴブリンよりも単純で温厚。怪力を持ち 巨 乳 ですって」
 ミザリーは巨乳の部分だけ強調して喋った。心なしか目つきが怖い。
「・・・そんな怖い目で見ないでくれ。
 それより平日なのになんで俺の薬草採集に付き合えるんだ?」

 休暇はとっくに終わったし、ミザリーの担当は施設内の警備。
非番でもないのに薬草採集に同行するのは妙だ。

「あ〜・・・うん、今日から担当が外勤に変わったの」
「唐突だな・・・何かあったのか?」
「所長が『わが支部で巨乳を公認するわけにはいかぬ!』
 と言って 無理やり・・・」
「ああ、そういうことか・・・」
 そういえばサバトとやらはロリッ娘とか言う幼児体型を推奨していたんだっけ・・・

 こんなやりとりをしながらも目的地である森に到着した。
「目撃場所は森の北西部・・・こりゃ随分と離れているな」
 地図を見て俺は思わず呟いた。
今俺たちがいるのは森の南東部。移動だけで相当時間は食いそうだ。
「そうそう、このあたりはアルラウネの群生地だそうよ」
「マジかよ・・・」
 到着早々に危ない橋を渡る破目になりそうだ・・・


 森を探索して早くも50分ほどが経過したが、
拍子抜けするくらい平和だ。薬草採集も至って順調そのもの・・・
「ん? 何か話し声が聞こえないか?」
 耳を澄ますと遠くから複数の声が聞こえてくる。魔物娘か?
「・・・女性の声に悲鳴・・・どうする?」

 女性の声だけなら魔物娘同士の交戦もありうる。
面倒ごとは抱えたくないがどうしたものか・・・
「とりあえず様子だけ見てみるか」
 俺たちは念のため近づいてみることにした。








「ひゃんっ! もうやめてよぉ・・・」
 向かった先ではアルラウネがハニービーたちに襲撃されていた。
「やだよ〜。放して欲しかったらもっと蜜を出せ〜」
 背後から腕を押さえているハニービーが笑いながら催促している

「ここかな〜?」
「いやこっちかな?」
「こっちの方がいいかな?」
 脇、胸、秘所と場所を変えて体を嘗め回す他三名と
嘗め回すたびに体がビクッと震えるアルラウネ。既に蜜をたっぷりと
集めているのだろう。彼女達の体は蜜まみれだ。

「ああ・・・もうダメ・・・でちゃうっ!」
 その瞬間アルラウネの乳首から白い液体が噴出した。
あれは・・・母乳か?
「やった〜♪ 白い蜜が採れるなんて今日は運がいいな〜」
 嬉々としておっぱいを搾って母乳と思しき白い蜜を壷に集めるハニービー。
長時間襲われ続けていたのだろう。アルラウネはもう抗う気力すら無いらしい。
それにしてもアルラウネは産むのは種子だから母乳は出さないかと思ってたが
意外にも出すらしい。回収して調べてみるか・・・

「なぁ〜に鼻の下を伸ばしているのかなぁ〜」
 振り返るとミザリーのやや引きつった笑顔が目に入った。
「私の目の前で他の女に目移りするなんていい度胸ねぇ・・・」
 肌で感じられるほどの殺気。いつの間にか俺の肩はがっち
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