洞窟のお花畑にて《トロール》

俺の名前はグリーン・カラージェイ
カラージェイ家という代々冒険者の家系に生まれた男だ。俺には何人もの兄弟がいるが俺は八男だ。ちなみに歳は22。

俺の職業は冒険者で色々な世界を旅してきた。
火の中、水の中、土の中、森の中、時にはスカートの中など、色々な場所を冒険した。
そんな色々な場所を冒険した俺だが、特に好きなのは植物、つまり自然だった。

自然豊かな場所にいるだけで俺の心は癒される。
樹木や草花をおかずに飯が食えるぐらいだ。
そんな俺が次なる冒険に出かけた場所は洞窟だった。この洞窟はまるで迷路のように入り組んでいてその全てはまだ解明されていない。
俺は珍しい蘚やキノコなどが見つかるかもとその洞窟に入ったのだった。

しかし行けども行けどもただの洞窟、蘚やキノコなんかも全く見つからない。それに別れ道も多くて気を抜いたらまじで迷ってしまいそうだ。
さらにしばらく歩いていくと広い場所に出た。

「嘘…だろ?」

俺は目を疑った。ここは確か洞窟の中だったはずだ。なのにここは辺り一面お花畑。花の良い香りもただよってきている。
しかもこの場所、かなり明るい。まるで昼間の外のようだ。ふと壁を見ると昼間は物凄く光り、夜には暗くなる特殊なヒカリゴケが生えていた。
なるほど、だからここはこんなに明るいし植物達も光合成できるのか。

しかしそれにしても美しい。俺が今まで見たどんな景色よりもこの花畑は綺麗で神秘的だった。

「お、奥の方には川も流れているじゃないか。」

俺は川の水が飲める水なのか調べに川の方に近寄っていった。

「魚がたくさん泳いでる。どうやらこの水は飲めそうだな。」

俺は川の水を手で掬い飲んでみる。

「美味ぁい!こんな美味い水初めてだ!すごい透き通ってるし良い水なんだろうな。だから花もこんなに綺麗に咲いてるのか。」
「そうですよ〜ここのお花達はみんな元気なんですよぉ。」
「うんうん、そうだな、え?」

声がしたので振り替えってみるとそこには大きな人影が…

「うおお、出たぁ!!魔物!」
「ふぇ!?」

俺は反射的に目の前の魔物から距離をとって杖を手に取る。
しかしこの魔物でかいな!俺でも男の中ではかなりの長身である194cmなのに頭一個分ほど負けているぞ!それに手足もでかい、それから胸についている脂肪も…うわ…まじでけぇ…何カップだあれ?

「人間さん、私、悪い魔物じゃないよぉ…!」
「何を!魔物はとりあえず悪だと親父が言っていた!」
「ふぇぇん、そんなぁ…」

目の前の魔物は大きな手を顔に持っていきシクシク泣き出した。え?何これ?俺が悪いの?
魔物なのだからいいんだろうが女の子を泣かしているというこの状況は精神的によろしくない。
見るとこの魔物、頭や手足に花飾りをしているみたいだ。
うむ、花を愛するものに悪い奴はいない。
俺は杖をしまった。

「ふぇ?」
「俺はグリーン・カラージェイだ。お前の名前は?」
「あ、えっと…私トロール…」
「トロール?聞いた事あるな…確か人をよく襲う魔物だと…」
「襲わない!襲わないよぉ!」

トロールはでかい手をブンブン振って否定している。まあいいか。

「それでトロールちゃんとやら、俺に何か用?」
「え?いや…あの…」
「何?」
「うんと…そのね…」

名前の通り、とろっこい奴だな。

「こんな所に人が来たのなんて初めてだから…その…珍しくて…」

トロールちゃんはモジモジとうつむいてしまった。
どうやらトロールちゃんはずっと一人でこの花畑に住んでいたみたいで寂しかったみたいだ。
仕方ない、俺が話し相手になってやるか。

そのあとしばらくトロールちゃんと雑談をした。
俺が洞窟の外の話、いろんな世界を冒険した時の話をするとトロールちゃんは目を輝かせて聞いてくれた。

「うわぁ!お外の世界って凄いんですねぇ!」
「俺にとったらここも凄い場所だよ。こんな綺麗な花畑、見たことない。」

いつのまにか俺達は意気投合して花畑に寝っ転がって話をしていた。すぐ横には魔物のトロール、我ながら警戒心が薄過ぎると思ったがトロールちゃんは多分信用できる魔物だ。話していてそう思った。

「私グリーンさんのお話もっと聞きたいなぁ…」
「うっ…」

トロールちゃんがゴロンと転がって俺の横にピッタリとくっついてきた。なんかドキドキする…
さっきから何だか花以外の匂いがするんだけどこれってトロールちゃんの匂い?
なんか発情した女の人の匂いを百人分ぐらい凝縮して嗅がされてる感じがするんだけど…
やば、勃ってきた…

「グリーンさん?」
「うおっ!お…おぱ…!」
「おぱ?」

おっぱいが!トロールちゃんのバカでかい爆乳が俺の横腹に…!
よく見ればこの娘めっちゃ美人だし!全身ムチムチのドスケベボディだし!くそっ!かつて俺がここ
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