(私はどうすればいいの?)
分からない。
考えが纏まらない。
(偉そうなこと言っておきながら)
自分に苛立つ。
(結局、私には何も出来やしない)
そう、何も。
偉そうなこと言っても、どれだけ頑張っても、私は何も出来やしなかった。
私は・・・・・・馬鹿だ。
「ごめん・・・」
「なんだよ急に」
誤ったところで何かが変わるわけがない。
「でしゃばってごめん、シュバルツ」
「あ?」
「あんたは、十分優秀なのに、私は知ったかぶってあれこれ言って。私なんかにそんな資格ないのにね」
「・・・・・・」
「だから、ごめん。もう私、あんたに関わらないようにするわ」
「自惚れてんじゃねーぞ」
罵倒、非難。甘んじて受けるつもりだった。でも私にシュバルツが掛けたのは、そのどちらでもなかった。
「てめーは自分がどんだけ影響力があると思ってんだ?てめーが与えられる影響なんて微々たるもんでしかねー」
「でも・・・」
「てめーが間違ってても、俺が正解をねじ曲げてやる。てめーはその場その場、ねー頭絞って自分で最善だと思う行動すりゃいーんだよ。だからな」
そこで一度言葉を区切り。
「てめーだけで責任しょい込むんじゃねーよ」
昔と比べて私も変わったと思っていた。落ち着きや責任感も強くなって、成長したと思っていた。
思っていた。
ママが言っていたこと、本当だったな。本質なんて簡単に変わるもんじゃないって。私、昔から何も変われちゃいないや。中途半端な責任感で他人を振り回して、間違ってるのに突っ走る。それで失敗するだろうに学習しない。
「何泣いてんだよ」
気がつけば私は涙を流していた。止めようとしても止まらない。次から次に滴が溢れ頬をつたう。
「ったく、ほら」
泣きながら顔を上げると(今かなり酷い顔してるんだろな)、シュバルツが少々ぎこちない動きで手招きをしていた。
「胸、くらいなら貸してやる。泣きてーなら今んちに泣いとけ」
寝言は寝て言えば?
馬鹿じゃないの?
わけが分からないわよ。
いつもならいくらでも拒否の姿勢を見せられた。嘲りの言葉で回答してやることだって出来た。でも、私が取った行動は。
「う・・・ぐすっ・・・、うわああああ」
「・・・ふん」
泣いた。大泣きした。シュバルツの胸の中で。赤子のように大声を上げて無様に泣きじゃくった。
















「いい?チャンスはまず一度きりだと思いなさい。失敗は出来ないのよ?」
「俺を誰だと思ってやがる。二度も同じ轍は踏まねー」
安直な考えだとは自分でも思う。外の甲殻が硬いなら、内側は柔らかいだなんて。内側を狙う以上、危険は普通に戦うより大きく跳ね上がる。あの手の怪物の体内を狙う手段は口くらいしかないのだから。そのためには腐食液を吐く一瞬の隙を狙わなければならない。速すぎれば液を浴び、遅ければ攻撃のチャンスを逃してしまう。
正直、歩の悪い賭けだ。でも。
(でも、頑張らなきゃ)
私は私の出来ることを。全身全霊、全力で。
「おい、大丈夫かよ。顔が強張ってんぞ」
「黙ってなさいよ。ちょっと緊張してんのよ」
「ふん、緊張しすぎてへますんなよ」
「あんたこそ、余裕ぶっこいて死なないでよ?」
「ふん、言ってろ」
ビシャーーン!
「来た」
再び私達の前に姿を現したワーム。此方への敵意を隠そうともせずに威嚇を始める。
「シュバルツ!頼んだわよ!」
「ああ」
臆することなくシュバルツが駆け出す。此方が戦闘体制に移行したのを敏感に感じ取ったのだろう、ワームのほうも巨体を蠢かせてシュバルツに立ち向かっていった。
ぱっくりと口を開けたかと思うと、シュバルツを頭から飲み込むようにして襲い掛かった。サイドに転がって避けたため、彼は飲まれることなく、ワームは地面に口づけをしただけで終わった。
いつもならここで反撃を加えるのだが、シュバルツは鋭い目付きで睨みを利かせるだけだった。当然だろう。こいつの甲殻は異常に硬いことは既に学習済みだ。下手に攻撃を加えれば、大きな隙を晒して手痛い反撃を食らうことは火をみるよりも明らかだ。ましてやあの巨体だ。私達にとっては一発一発が致命傷になりかねない。
ぱらぱらと土を撒き散らし、ワームがシュバルツの姿を確認する。獲物を仕留め損なったことを認識すると、今度は逃がさないと言わんばかりに巨体を素早く駆ってシュバルツを襲う。
飲み込む気なのか噛み砕くつもりなのかは分からないが、その口を武器に追撃を加えていく。
大きくバックジャンプ、サイドステップ、背面側への回り込み、そして意表をついて高くジャンプしての飛び越え。恰も獣人型の魔物のようなみのこなしである。
鼬ごっこに痺れを切らしたのか、鎌首をもたげている上半身を蠢かせて滅茶苦茶に吠えた。そして頭部を後ろに仰け反らせた。
来た。
「シュバルツ!やるわよ!」
彼に合図を送
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