よう、久しぶりだな。
ははは、お前らもすっかりインキュバスになっちまってるな。
魔界に乗り込んだとたん、魔物娘に襲われてみんな散り散りになっちまったからな。
ん、俺か? ふふん、聞いて驚けよ、俺はな、なんとリリム様に捕まっちまったんだよ。
ああ、スゴかったぞぉ、抵抗するとかそういうレベルじゃあ無かったからな。
その時の話? うーん、正直、情けない話なんだが、
まあいいか、話してやるよ、俺ほどじゃあないだろうが、
同じような目に遭っただろうお前らにカッコつけてもしょうがないからな。
俺はみんなとはぐれた後も、魔物娘から逃げながら魔王の居城を目指していたのさ。
魔王を倒して世界を平和にするのが勇者の使命だってな。
まったく、ガラでもないことを考えていたもんだよ、
そんな考えも、一目見ただけで頭の中から吹き飛んじまったがね。
そうさ、リリム様に会ったのさ、それまでなんの気配も無かった背後に、
いきなり沸くように現れてくれてね、慌てて振り向いた時点でアウトさ。
ああ、もう本当にアウトだった、お姿を見た瞬間に腰が砕けたね。
本当に何て言えばいいのか、絶世の美女って言葉も軽く感じたぜ。
抜群のプロポーションだとか、完璧としか表現しようが無いお顔立ちとか、
そこらへんの褒め言葉を凝縮したようなそんな人がな、俺のことをじっと見ていたのさ。
瞳に射抜かれたような感じがしたんだ、あの目を見た瞬間に、
それまで考えてた使命とか、魔物は邪悪な存在だとか、
そういった概念が粉々に砕け散って消えうせちまった。
後はもう頭の中その人のことでいっぱいさ。
綺麗で美人で、見ているだけで酔ったみたいにドキドキしてふわふわして幸せで、
人間と違う部分、角とか羽とか尻尾とかも気にならなかった。
剣を抜こうなんて考えられずにその場にへたり込んでな、
情けないことに、そのままイっちまったんだ。
完全に見とれててなぁ、なんか勝手にモノが動いてるなって頭の片隅で考えてたんだが、
もうそれでイってたんだ、ほんと、とんでもねえよな。
でもよぉ、そんなのはまだまだ序の口だったのさ、
次の瞬間には四つんばいになって地面を這いずることになっちまったからな。
何をされたかって? 一言、声をかけられただけさ、「来て」ってな。
いや、マジにそれだけだ、それだけなんだが、そのお声がまた綺麗でね、
耳から頭にするりと入り込んで響き渡ってくるんだよ。
頭の中をくすぐるような声がずっとグルングルン響き回って、
反響する声一つ一つにうっとりしちまうんだ。
当然、逆らおう何て思えなかったさ、で、それに従おうとしたんだがな。
腰が抜けたってより、全身骨砕けになっちまってて立つ事も出来なかったんだ。
そんな状態だってのに、体が勝手にその命令を聞こうとするもんだから、
後はもう這って進むしかしかないわな。
今思うとホント情けないぜ、イった余韻で腰がくがくさせながら、
大の大人がハイハイだぜ? きっとみっともないツラ晒してたんだろうなあ。
もっとも、そんときゃそんなこと考える余裕なかったけどよ。
でさ、そんな俺をよ、抱きしめてくれたのさ。
わざわざ俺んとこまで歩いてきてくれて、腰落として、上半身ギュってさ。
イった、抱かれただけでまたイった。
ふわふわプルプルで触るだけで気持ちいい豊満なお胸はもちろんとして、
全身何で出来ているんだってくらい柔らか〜い感触のする体で包んでくれて、
絶妙に露出したお肌なんか滑らかすべすべ、これまた肌色のよく見える綺麗なおみ足が、
俺の体に当たってす〜りす〜りってな、たまらなかったぜ。
息一つして見ろよお前、それまで嗅いだことのない甘〜い香りが脳天を突き抜けるぜ。
これには本気で魔性を感じたね、匂いってやつはなかなかごまかしようのないもんだが、
嫌な匂いは少しも感じなかった、それでいて間違いなく生物が出す体臭だって分かった。
香水の類なんか無しに、完全にその人が放つ香りだけで、頭をとろかされちまったんだ。
そんな感じに幸せ絶頂になっている俺の顔を不意に両手で掴んできてな、
楽しそうに微笑を浮かべたリリム様のお顔がゆっくりと目の前に迫ってきて、
うん、キスされた、お熱〜いのをたっぷりねっぷりされちまったよ。
甘酸っぱ〜いレモン味の粘液に包まれたぬるぬるの舌に口の中を散々にねぶられてな、
思いっきり吸い付かれてこっちの舌が向こうにお邪魔すると大歓迎よ、
じゅっぷじゅっぷぬっちゃぬっちゃ、なんつーか、思う存分にやられたって感じだった。
もうね、それで完全にトドメをさされたね。
されるがままだよ、全身全感覚で完全に魅了
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