君でおやすみ

 ヴァンパイアがいるという屋敷に来た一人の無謀なハンター・ヴァティスは、目の前の存在に困惑している。
 入口が分からず潜入した屋敷の窓の先に、ヴァンパイアがベッドで眠っていたのだ。
 ヴァンパイアは棺で眠るのでは?と、偏った知識に首を傾げつつ、月明かりに照るその姿を覗く。

「…おぁ…///エ…美しいな///」

 思わず声が漏れる。
 死人の様に白い肌をしているが、プラチナブロンドの長髪をした、目を瞑っていても分かる端正な顔立ちをした若い美女だった。だが彼を真に引き付け見惚れさせたのは黒のネグリジェから零れ落ちてしまいそうな双子の山だった。

「…ん、だれ?」
「!?」

 長々とヴァティスが見惚れている時だった。不意にヴァンパイアが起きた。
 ヴァティスはただのハンター。しかも落ちこぼれレベル。対吸血鬼のエキスパート、ヴァンパイアハンターとは実力も志も違いすぎ、目の前の存在に慌てふためく。

「貴方人間ね…。ふぁ…今日は冷える…調度いい。一緒に寝ましょ?」
「えぇっ!?///ぅわっ!?え…?」

 ヴァティスは慌てている間にベッドへ引き込まれた。
 そのまま抱き枕宜しく剥がせない程度の強い力よってしがみ着かれて動けなくなる。
 ヴァティスが聞いていたヴァンパイアの生態は、高圧で傲慢で人を見下す事。
 その情報とは真逆と言っていい行動に激しく狼狽した訳だが、焦っている理由はそれだけではない。

(剣…外しちまった…;)

 ヴァティスは武器を持ち合わせていないのだ。
 完全に興味本位で赴いていた為、ヴァンパイアの姿に見惚れた際タンスの上に置いてそのままなのだ。
 汗を噴き垂らし、己の準備不足を呪い脱出しようともがくも、圧倒的な力の前には無駄だった。

「あぁ…人間温かい…。」
(むおお
#8252;///)

 更にもう一つ不味い事に気付く。
 それは自身の頭がヴァンパイアの胸元にあり、どんどん谷間へと沈んでゆく事だ。
 何物にも例えようのない柔らかな谷間の感触と薔薇に似た香りの前に、ヴァティスは息苦しくも飛びきりの心地良さを感じた。
 そもそも相手は魔物娘であり、ヴァティスは童貞。はなからイチモツの勃起を抑える事など不可能である。

「…ん…硬い?」
(終わった…)

 無駄な抵抗虚しく、ヴァンパイアが太腿に当たる剛直に眠たげな表情ながら中身を確認してしまう。

「…人間って不思議ね。」
(最悪!!///)

 そんな事を思った時、ヴァンパイアが思いがけない行動に出た。

「…な、何のつもりだ?///」
「ん、おっぱい好きにしていいよ。ちょっと寒いけど…貴方のココ…観察したいから…///」

 聞いた上で理解出来なかった。
 ヴァンパイアは自らのネグリジェをずらして胸を露にして確かにそう言ったのだ。
 先程零れ落ちそうだったものは今、完全にヴァティスの目の前に晒し出されている。
 白い肌に映える薄桃色の乳輪はこんもり膨れていて、同色の乳首は少し埋没していて絶妙に艶かしい。
 当然、童貞のヴァティスは欲望を抑えられず遂に乳輪を口に含んでしまうのだった。

「んっ…///そんな一生懸命…赤ちゃんみたい…
#9825;///」

 口の中で形を変える乳輪に、吸うだけでは足らず空いている乳房を揉みしだく。
 更に乳輪を舐め回し、指で輪っかを作って引っ張り揉み上げ、吸い出す様に乳首をしゃぶった。
 そんなヴァティスをヴァンパイアは、艶の籠った悩まし気な吐息を漏らしながらじっと見つめた。

(コイツめっちゃ感じて…///もっとよがらせたい…!///)
「んぁんっ!?
#9825;///」

 口の中で転がす乳首がムクムクと膨れる事と、ヴァンパイアの甘い吐息にヴァティスは調子に乗って乳房を弄ぶ手を離して股に手を添えた。

「いやっ!!///」
「っ!?」

 直後甲高い拒絶の言葉と共に股から手を掴まれ剥がされる。
 完全に終わったと後悔し戦慄するヴァティスは、死を覚悟する。

「…おっぱい触ってくれなきゃ…いや…///」
「っっ!?///」

 これまた想定外だった。
 剥がされた手をヴァンパイアは、自らの乳房の上に戻したのだ。そして想定外の行動の謎が、彼女の口から明かされる。

「おっぱい吸われて触られてるだけなのに気持ち良くてふわふわする…///この変なの…もっと知りたい…///」
(まさかコイツ…!?///)

 ヴァティスは聞いた事があった。
 ある領主の箱入り娘が、嫁いだ先でまるで性行為について理解しておらず、そのまま初夜を迎えたという逸話を。
 その話を思い出してヴァティスの欲望の『タガ』が外れる。
 先程以上に乳房の蹂躙を開始した。

「ひゃんんっ
#9825;そ…れは…赤ちゃんじゃないよぉ…
#9825;///」

 勃
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