呼ばれて飛び出て…え?

第一話っぽいなにか




話をしよう。(指パッチン)

あれは今から一万と二千年前…

…やめた、元ネタよくわかんねぇのに使うのは変だな。

とにかく状況を整理してみると…

俺は大学目指して勉強してる浪人生(一年目)で、今いる場所は鬱蒼と茂った森の中だ。

…まったく意味が分からない。

携帯はもちろん圏外、火くらい起こしたいけど水がないから火事とか怖くて起こせないし…。

つうか、バックがなくなってるし…何処かに落としたか、動物が持ってったのか?

とりあえず近くの切り株に座って休もう、頭が混乱しててダメだ。

まず名前だ、俺の名前は須藤 康介(スドウ コウスケ)(18:♂)、今朝は早く起きて弁当作って電車乗って予備校行ってる途中だったはずだ。

そこで…ん?何があったんだっけ?

ああ、そうそう、突然頭の中に声が響いたかと思うと頭痛がしたんだ。

それで足場が崩れるような感覚があって……

それで…?そう、それで真っ暗な闇っていえばいいんだろうな、そんな場所に出て、自称女神を名乗るすんげぇ美人に出会ったんだ。

それで…まあ簡単に言うとだな。

勇者として俺が選ばれたからいってくれってさ、しかもチート機能付き。正直いってチート機能って…ねぇ?ありきたりすぎるだろ。

で、まぁ帰れないって言うし仕方ないからこっちで変える方法探すと決めて女神様から諸々の注意を聞いてたらなんと、俺が今から行くところは魔物がいるんだと。

時代は現実でいうところの中世、そしてなんと魔法まであるという。

ファンタジーktkrと叫んでしまったのは仕方ないと思うな。基本俺アニメとかラノベとかエロhゲフンゲフンとか好きだし。

けれども、説明してる途中で女神様が取り乱した途端、俺は衝撃を受けて今の状態になる。

…俺も混乱してんだよ。

ただでさえセンター試験まで90日切ってるのに…。

まぁ…戻れる保証はないんだがな…。

…うん、止め止め。今回のことはあの女神様が休みをくれたって考えよう。

そうしよう…じゃないと精神的に死ぬ。

ふぅ…さて落ち着こう。



………



…zzZZZ…ファッ!?

危ない危ない…魔物出るんだったな。しかし、生身じゃ心もとなさ過ぎる…。

はぁ…せめて町に呼ばせるとかそういうサービスはないもんかねぇ?

そんなことを考えていると後ろの茂みがガサッと揺れた。

驚きながらその場から飛びのいて後ろを振り向くと…

「…」

「……が、ガオー?」

…疑問詞つけられても困るんだが…とにかく俺の目の前には両手から甘い匂いが漂う熊のキグルミ(キグルミというよりパーカー?)を着た女性がいた。

つうか、なんで結構胸に袋みたいなのがついてるわけ?結構目立ってるんだが…まあこんな場所で欲情もできないしな…。まずコミュニケーションをとろう、また感じ人っぽいし。

「すみません、道を教えてもらいたいんですけど…」

「…驚かないの?熊だよ?グリズリーだよ?」

「全く…」

グリズリーってぇと…熊の種類だな、俺の知識によると…でもなぁ…。

さっきのほのぼのした出会いでも結構気は張ってたから詳しく見てないからな…にしても…

「…その耳って本物ですか?」

「これ?そだよ〜?触ってみる?」

「あ、はい」

わざわざ頭を下げてくれた、いい人…いや、いい熊さんか?

ちょっとビクビクしながら触ってみる。


モフッ


「おお…」

「こういうことって滅多にしないんだからね〜面白そうな人だからしてるんだよ〜?」

「お眼鏡にかなったようで…ああ、そうだ」

一通り触ってから俺は当初の目的を思い出す。

「この辺りに人が住んでる町あります?」

「町?あるよ〜。あっちの方」

かなりアバウトに肘までモッサリ毛皮のついた手で指し示してくれた。

「ありがとうございます」

「いいよ〜。また縁があったら〜」

「はい、よろしくお願いします」

よしいくか…そういえばさっきからなんか衛星写真みたいに自分の居場所が小さくマップみたいに視界の端に見えてるんだが…これも能力の一部なのか?意識したらはっきり見えるし、ON、OFFも可能みたいだ。




「なんなんだよコンチクショウ!」

「「「まて〜」」」

あ!?今絶賛逃走中だ!

グリズリーさんから教えられた方向になるべく一直線に行っていたから迷ってるはずはないと思う。

なのに…

俺の後ろには蜂のコスプレをした女性…というよりさっきのグリズリーさんを含めて絶対に魔物だ…に追いかけられている!

「どうしてこんなことにぃ!?」

もう絶叫しながら走る走る。

地図を横目でチラ見しながら障害物を飛び越えてなんとか魔物から逃げようとする。

あ、そうだ!魔法とか使えるかもしれない。

そう信じ
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