サンタクロースとの約束

サンタクロースは存在する。

そんなことを学校で言ったら思い切り笑われた。

確かに信憑性どころかそもそもみんな子供の頃にもらったプレゼントは親達か
らもらったって言うのをすでに知っている。

俺もそんなことは知っている。

実際、あの時のも夢なんじゃないかってたまに思うんだけどさ…それでも夢に見るくらいインパクトが強かったんだ。

あの時と言うのは俺が10歳のときのクリスマス、当時は今みたくリア充コロコロとか言わなくて純粋にプレゼントが嬉しかった。

だが、その日は高熱を出して寝込んでいたのだ。

おかげで記憶はあんまりないが、それでもはっきり覚えているのが俺が勝手にサンタと呼んでるやつが言った台詞、『16歳になったらクリスマスプレゼントを上げる』と言われたこと。

他のやつに話すと絶対に張り込みしようぜとか言い出すので言ってない。

というかそんなにべらべら喋るキャラじゃないしな。

「四吉(ヨキチ)〜帰ろうぜ」

「ああ」

俺の名前は、秋谷 四吉(アキタニ ヨキチ)、七人兄弟の真ん中だ。

今は学校の放課後、ここ『県立高松高校』の学生である。

家の関係上一番近かったここを選ぶしかなかった。

現在進行形で親二人が元気すぎて兄弟が増えまくっている。

兄弟っつっても上は姉兄姉だし下は弟妹弟だ。

中間ってことでよく着せ替え人形的な玩具にされたのは永久封印確定なトラウマだ。

姉二人は未だにそのことでからかうし…あ、兄ちゃんは優しいので許す。

下の三人の世話も俺がやってたし…これでも家事スキルは高いんだぜ?

長女は天真爛漫な性格からか未だに彼氏すらいないし、兄ちゃんは面倒見が良くて最近何をとは言わないけど卒業したらしいし、三女?魔術に没頭していてそれどころじゃない、というか絶対にリッチになるぞあれ。

すぐ下の弟は最近女の子と一緒にいるのを見かけるな、まぁ中三だからそれより勉強しろよといってるがな。三女は小学校のサッカーチームの某(なにがし)を狙っているらしい。末っ子?小一でそんなのがいたら叫びながら右手で粛清してやる。

俺を帰りに誘ったのは三中 武明(ミナカ タケアキ)生粋のロリコン、もう手遅れ。まぁ仲間内しか知らなかったのが唯一の救い(?)だな、まぁ今はアークインプの小鳥遊 美希(タカナシ ミキ)が彼女だからお互いに安定している。

そして下駄箱で出会ったのが通称『番長』のウシオニ、桜野 緑(サクラノ ミドリ)とその背中にいる小柄でひ弱そうなのがこいつの彼氏の岸波 貴臥(キシナミ キガ)。何でそんな組み合わせかというと、貴臥がへまして封印されていた緑を開放、襲われたときに偶然にも(ほんとに偶然)タケリダケを発見して、数本食べ、逆襲した結果がこれだよ。

いつもこのメンバーに加えてもう一人いるんだが…先に帰ったな。ここ最近あいつ様子が変だったからな〜どうせエロゲーでも買ったんだろう。

「今日はどうする?」

「私アイスが食べたいな〜♪」

「ボクはどこでも」

「ワシも同じく」

「…お前等な…今日何の日か知ってるのか?」

ちなみに上から武明、美希、緑、貴臥で俺だ。…というか俺が楽しみにしてるみたいじゃないか。

まぁその通りなんだろうけどさ!

「今日はクリスマスだぞ?いつもみたいじゃなくて、二人っきりでデートとかしたらどうだ?」

「ああ、そんな季節だったなそういや」

「でもずっと交わってばっかだし…趣向を変えてみるとか?」

おい

「僕等も…どうする?」

「む、ヌシに聞いても無駄じゃろうからな…いっそのことグラウンドで青姦を…」

おい!

「じゃあ俺らで薄い壁一枚で遮ったところで同時に…」

「お前等な…不純すぎるぞ!?」

「いやだって、なぁ?」

「ねぇ?」

「うん?」

「そうじゃのう…うむ、ヌシも童貞を捨てれば分かると思うぞ」

「余計なお世話だ!勝手に4Pでもやってろ!」

「いや流石に彼氏持ちとやるのはな…」

「きついよね〜」

「ワシはコヤツ以外とやる気はないぞ?」

「僕も〜」

「はぁ…もういい。また明日な」

「またな」「お疲れ〜」

「また明日」「ではな」







ふ〜ベッドに潜り込んでのびているこのときが至福…。

「ヨキにぃ、遊びにつれてって」

むぅ…一番下の弟が俺の部屋に入ってきたな?

「ん〜?いいぞ七太(ナナタ)…六美(ムツミ)もつれてくか?」

まぁこのままだらだらしてるのも体に悪いし、行くか。

「うん!」

ということで下の弟と妹を連れて商店街に行った。

商店街はすでにクリスマスムード真っ只中で、カップルの切れ間を探す方が苦労した。なかには「男性1:女性多数」なんて組み合わせもあってアレがハーレムか。なんて兄弟二人で言って妹があきれていた。


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