太陽が真上を通り過ぎてから暫く。
ベッドの上で、二人は抱き合っている。
「・・・射精そう」
「・・・っ♪」
「んっ・・・
hearts;」
シロの陰茎は、エトナの膣の中。
抜かずの2時間で、何度も精を吐き出している。
「ふぁぁ・・・
hearts;」
「うん、締めてやるからいっぱい射精せ
hearts;」
「ふぁい・・・
hearts;」
キュッ、キュッと、先端と入り口が刺激される。
搾り取るような蠢きが、快感を更に深める。
「あぁ・・・気持ちいい・・・
hearts;」
「アタシも。・・・可愛いな、シロ」
「エトナさんも、すごく綺麗で・・・可愛いです」
「・・・この野郎
hearts;」
わしゃわしゃと頭を撫で、髪をぐしゃぐしゃにする。
心底嬉しそうなエトナの顔は、シロと同様、真っ赤に染まっていた。
「ここが王都なんですね。名前はよく聞きますけど、来るのは初めてです。
といっても、今まで訪れた所は全部初めてでしたが」
「それじゃ、準備いいな?」
「はい!」
王都ジェルスティン。大陸中央の首都。
王は代々、親魔物政策を推し進めており、人間も魔物娘も多数見かける。
更に、都市の中でも区画毎に様々な施設があり、
今まで訪れた町の特色全てを凝縮したかのような都市となっている。
「ここにシロの両親がいる訳だな。一応資料見とくか」
「どうぞ。東居住区のマンション・・・ここですね」
情報屋のアイリスから受け取った、シロの両親の居場所が記載された紙。
教団との繋がり、現在の状況、性格等々。
その殆どは、我が子を売っただけあり、酷いものだった。
そして、シロはここで初めて知ることになる。
「『ハイン・イーグル』、『カリスタ・イーグル』。・・・へぇ。
こんな名前だったんですね、僕の両親」
「・・・名前も分からなかったんだよな」
「えぇ。この写真を見るまでは、顔も分かりませんでした。
でも、仮に僕のことを忘れていたとしても、破魔蜜のことをチラつかせば、
何らかのアクションは起こすでしょう」
「反応あれば確定だろ。人違いの心配は無いな」
「はい。・・・それじゃ、行きますか」
衛兵の検査を受け、街の中へ。
ゆっくりと、馬車を進めて行った。
「そこでアタクシは言ったんですよ。
『お前さん、それじゃウチの家のジジイの方がまだいいよ』ってね♪」
「あっはっはっはっ!」
「くふっ・・・!」
目的は決まっているとはいえ、まずは観光。
街の劇場を訪れ、人情噺を楽しむ二人。
エトナは勿論、珍しくシロも笑っている。
「いやー・・・年季感じましたね」
「だろ? これもアタシが見せたかった物なんだよ」
「エトナさんに出会えなかったら、これも知らないままでした」
「まだまだ教えたいことあるから、覚悟しとけよ?」
「お手柔らかに、お願いしますね」
演目が終わったところで、劇場を後にしようとした所。
突然、出口の方から大きな声が響いた。
「何だ? 何か揉め事っぽいな」
「どうしたんでしょうか」
場所的に通り道になるので、軽く様子を見てみる。
すると、怒鳴り声を上げている男と、頭を下げる劇場スタッフがいた。
「終わっちまったじゃねーかよ! お前がくだらねーことほざいてる内に!」
「申し訳ございません! ですが、私の・・・」
「知らねーよんなもん! さっさと値下げりゃよかったんだよ!
ジュース一つで銅貨10枚とかふざけんなよ!」
「ですから、劇場というものは・・・」
「うるせぇ! サテンですら7枚取りやがるのに10だ?
ぼったくりもいい加減にしろってんだ!」
どうやら、ジュースを買おうとした男が値切り交渉をしていたようだ。
こういった場所で、嗜好品の類が多少高くなるのは普通のことなのだが、
男はどうしてもそれが気に食わないらしい。
「みみっちい野郎だなオイ。なぁシロ・・・シロ?」
「・・・・・・声は、出さないで下さいね」
スッと、紙を手渡す。
それを見たエトナは、思わず上げそうになった声を、手で強引に押し殺した。
暴れる男の顔は、写真と一緒。
つまり、この男はシロの父親、ハイン・イーグル本人だった。
「・・・今はまだ、泳がせます。住所は知ってますけど、念の為。
後をつけて、確定させましょう」
「・・・分かった」
エトナは、この男がシロの父親とは思えなかった。
写真と違う訳でもなければ、シロ、もしくはアイリスが嘘をついているとも考えていない。
ただ、シロに流れる血の半分が、この男と一緒とは思えなかったのである。
活気溢れる大通りを歩きながら、ハインの後をつける。
人も魔物娘も多い為、近づいてもバレる心配は無さそうだ。
「あっ、あのパン美味しそう」
「どれだ?」
「そこの青い看板の店の、コロッ
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