「〜〜♪ 〜〜〜♪」
「ふぁ・・・おはようござ・・・射精るっ!?」
起床とほぼ同時に、本日一発目の精液を吐き出す。
先端にぬるぬるとした感覚と、全体が何か柔らかい物に包まれている感触。
「・・・ごくっ。おはようシロ。一番搾り、貰ったぞ」
今朝の目覚めは、エトナのパイズリフェラだった。
(ふにふにしてて気持ちいい・・・)
「それにしても、本当にデかくなったなコレ。ギリギリだけど、先っぽ舐めれるぞ」
「その、本当にありがとうございます」
「どういたしまして。ところで、続ける?」
「・・・今度は、手でお願いします」
「了解っと♪」
射精させる方法が異なるだけで、もはや日常となった朝の風景。
ちなみに、寝る時もほぼ同じ。ただ違うのは、シロの体力が尽きるまで行われるという点である。
「エトナさん、あれじゃないですか?」
「だな。ここにも熱気が伝わってくる」
「どんな所なんでしょうかね」
ノノンから3日半。辺りは暗くなっているが、二人の目指す先にある街は妙に明るい。
それが『眠らない街』『不健康都市』の異名を持つ、娯楽都市シャルクの日常である。
酒場は勿論、娼館、見世物小屋、カジノ等、あらゆる娯楽に特化しており、
この街では金が全てと言われるほど、欲望に塗れている。
しかし、治安が悪いのかと言えばそうでもない。観光客をゴロツキから守る為か、
警備は意外としっかりしており、犯罪発生率は周辺の街とほぼ変わらない。
・・・が。
「・・・パンフレット見たんですけど、カジノに年齢制限無いですよ、ここ」
「娼館にもねぇな。来といて言うのもなんだが、大丈夫かここ」
多方面から観光客を呼び込むため、規制事項は極端に削られている。
「シロ。この街歩くときはアタシから離れるな。憲兵だけには任せきれねぇ」
「言われなくてもそうします。お願いしますね」
門で身体検査を受け、衛兵に指示された場所へ馬車を停める。
一旦、馬車の中で夜を明かす事にした。
「さて、今日はどうしたい?」
「・・・お任せで」
「そう来るか。んじゃ、『おっぱい中毒コース』でイこう」
「もう想像だけで射精そうです・・・」
翌朝。
まず街の全体を見て回る事にした二人。
午前中もそれなりに活気はあるが、夜と比べるとやはり見劣りする。
「金貨は馬車に置いて、銀貨、銅貨もあまり持たないようにしましょう。
余計な散財をしない為の最も効果的な方法は最小限のお金しか持たない事です。
勿論、ある程度余裕は持たせた方がいいと思いますが」
「娯楽都市でまず倹約の方法を考えるか。シロらしいな。
遊ぶ金は持ってく・・・よな?」
「それなりには。僕も色々やってみたい事はありますしね」
「アタシも。ただ、自分がやりたい事より、シロにやらせたい事の方が多いけどな」
「・・・えっと、何を?」
「その時のお楽しみ。安心しろ、痛かったり怖かったりはしない」
「なんか、むしろ心配なんですけど・・・」
早くも一抹の不安を覚えたが、なるべく楽観的な方向に考える事にし、
馬車から出て、街の方へと歩みを進めた。
街路図を頼りに、各所を回る。
シャルクは全体的に見ると、住宅の多い東部と、娯楽施設の多い西部に分かれている。
その境目の中央部は住宅も娯楽施設もかなり多く、街道もゴチャついている。
また、昼間に開いている店はそんなに無い。
雑貨屋等、朝から夕方まで開いている店も普通にあるが、カジノや酒場と比べると絶対数が明らかに少ない。
そして、この時間帯でも開いているその手の店もある。その辺りは流石、娯楽都市といった所か。
「夜の方が明るいかもしれませんね」
「かもな。凄ぇギラついてたし」
面白そうな所は印をつけ、訪れる候補にする。場所に応じて、所持金も考える。
シロは午後からの計画を頭の中で組み立てつつ、街路図を見つめた。
その隣を歩くエトナ。実は、この時彼女の頭の中には、既に計画が出来ていた。
娯楽に溢れた都市。羽目の外し方を覚え、更にはインキュバス化も進むシロ。
なら、こういう事も経験させたい。
(問題はシロが受け入れてくれるかだけどな。抵抗大きいだろうし)
そこまでどう持っていくか。
力技以外の方法が無いか、模索する事となった。
そして、いよいよ夜が訪れる。
「・・・夜、ですよね」
「間違いなく。その反応は分かるけど」
シャルクの住人の殆どは、昼夜逆転生活を送っている。
朝、昼は仕事か睡眠。夜は大フィーバー。それが基本。
非常識が常識であり、いかにして理性を捨てるかが、この街を楽しむポイントとなる。
「夜8時はシャルクじゃまだ昼らしいです。恐ろしい話ですよ」
「でもこう言うだろ。『塔に行ったら五人くたばれ』って」
「多分ですけど『郷に入っては郷に従え』だと思います」
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