天使である私の先輩方

「……起きます」

窓から差す朝日の光によって快眠から起床しようとしましたが、両腕が何かがのっていて動かせないようです。
どうしてでしょうね、と両脇を見ると毛布の上からでも分かるくらいに不自然に盛り上がっています。
それと可愛らしい寝息と腰辺りに抱きつかれている感触もあります。

「…………」

起きぬけの頭をフルに稼働させて考えて、答えを出しました。
おそらく先輩方でしょう。

「あの、起きてくれませんか先輩方。そろそろ私は起きたいのですが」

軽く揺さぶりをかけると先輩方も快眠から目覚めたようです。

「ふぁーおはようございましゅ、レイスさん」

まだ目覚めて間もないからでしょうか、カノン先輩はろれつの回らないようでふぁーと大あくびをして、エンジェルの証である白く美しい翼を広げます。

「おはようございます、カノン先輩。お目覚めはよろしいですか?」
「はい。とっても気持ちよく眠れました」
「それは結構です。ですが先輩はなぜ私のベットの使ったのですか?先輩のベッドはちゃんとありますよ」

私の素朴な疑問に先輩は、私の横にもう一人いる先輩を指差しました。

「カレンがレイスさんと一緒に寝たいと言ったからです」

……カレン先輩らしいです。
しかし腕や胴から伝わる感触では衣服の感触がない感じがします。
私は空いている手で毛布をはぎ取ると、そこには全裸の、吸い込むような黒い翼を折りたたみ、すやすや寝ているダークエンジェルのカレン先輩がいました。
見た感じ、下半身が変な風に濡れていますし、よくよく見れば私の衣服も変に乱れています。主に下半身が。

「……えっと、カノン先輩。沐浴に行きませんか?」
「……そうですね」

私とカノン先輩は今見た光景を見なかった事にしました。
主よ。私はまたカレン先輩と姦淫を行ってしまったようです。
この私を貴方は許してくれるでしょうか?


____________


この教会には身体を清めるための小さな湖があり、主に祈る前にそこで身体を清める事が日課です。
私とカノン先輩は衣服を脱いで湖に入りました。

「……………」
「……………」

黙々と私たちは正面を向き合って体に着いた汚れを落とします。
しゃべってはいけないというわけではないのですが、なるべく黙々とするのがしきたりのようですし。
ちなみに私は先輩の情欲は持ちません。
いくら私が男性だからといっても、子供の頃から毎日見ていますので。


「あの、レイスさん」
「なんでしょうか先輩?」
「翼を清めてくれませんか?」

気恥ずかしいのかカノン先輩は顔を赤らめています。
先輩方の翼を清める事は子供の頃からしているのですが、こんな反応されると少し困ります。

「ひゅん……ひゃう……」
「先輩、動かないでください。清めきれませんよ」

私は丁寧に先輩の翼を、手洗いですが清めてきます。
翼全体から羽の一本一本まで丁寧に丁重に清めているのですが、さっきから先輩が顔を真っ赤にしています。くすぐったいのでしょうか?

「今日はどうかしました、先輩?普段はそんな顔をなさらないのに」
「いっいえ……だってレイスさんと正面を向いて洗っているから…その…」
「別にいつも通りでしょう。それに私が子供の時からこのようにしているのに」

そして私が翼を清め終えると、カノン先輩は少し息を荒くし、肌もほんのり赤みを帯びていました。

「すみません…はぁ…レイス…さん」
「別にいいです。先輩方の命を聞くのも神父になるために必要ですから」
「……なら、もう一つ命を聞いてくれますか?」
「もちろんですが?」
「……わっ私に……くっ口づ「うふふ…なら私の命も聞いてくれますよねぇ」

あれ、おかしいですね。カノン先輩の声が途中で遮られました。
そしてよく見ると私の隣にカレン先輩がいました。
いつの間に来たのでしょう。


「うふふふふ。レイスさんとお姉様がここで交わっているのですね♪私も混ぜてください」

カレン先輩は色欲に満ちた顔で背後から抱きしめてきました。

「あんっ♪レイスさんの体、まだよく洗えていませんね。綺麗にしてあげないと♪」
「カレン先輩、後ろから抱きつかないでください。先輩の色々な部分が当たるので」
「うふふ……それくらいいいじゃないですかぁ」
「すみません、助けてくださいカノンせんぱ……」

カノン先輩に助けてもらおうとしたのですが、カノン先輩は既に着替えてこの場から離れようとしています。

「先にお祈りをしてますので、えっと……ゆっくりしていってください」

カノン先輩の少し寂しい顔で私を見つめました。
私はそんなカノン先輩に何の言葉を返す事も出来ませんでした。


_____________

その後なんとかカレン先輩のセクハラから解放され、ついでにカレン先輩の沐
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