今期の格言
敵に勝利する時の基本は
主導権を握り、相手の意表を突くこと。
―エルクハルト・フォン・クレールヘン
突然重なる智鶴の唇とエミリアの唇。
「んっ……ふぁっ…」
一瞬で終わった不意打ちのキスだったが、
唇と唇の間には二人の唾液が混ざり合ってできた橋が架かり、
吐き出すため息も甘く切ないものに変わる。
「い、いきなりなにを………んちゅっ、んふぅあっ!んんっ!」
「んっ……実はね、急に君がほしくなっちゃって♪
だからこうして君を僕の物にするために……もっと君のことをよく知らないと♪」
「だ、だからと言って…いきなり……口付けなんて…。
やあぁ……体が、急に……熱くなってきて…ど、どうして……」
「ふふふ、それはね………あなたが今まで我慢してた女の子の心が、
初めて触れる男の子を求めてるからよ♪」
ふとエミリアが顔を上げると、ルーツィエが鞭を片手に微笑んでいる。
その表情はあたかも子供にものを教える家庭教師のようで、
見た限りでは悪意は一ミリたりとも含まれていないが、
エミリアはその表情に心からおびえていた。
「さぁちーちゃん……今まで私が教えてきたことを駆使して
エミリアのことも気持ちよくしてあげてね♪」
「う、うん……じゃあまずは…」
「あ……ゃ…」
智鶴の右人差し指がエミリアの唇にぴっと触れる。
それだけで思わず切なくなる感覚が体を震わすが、これはまだ始まりに過ぎない。
触れた指はそのままススーっと体の中心線をなぞるように下っていく。
あご、のど、胸、鳩尾、そしておへそを通過し、ようやく指の行き先を理解した。
「やっ…ぁ……そ、そこは……んっ!」
「ちょっと、失礼するよ♪」
純白のワンピーストレースのスカートの間から指を入れ、
ショーツの表面を手で撫で、確認すると、
谷間になっている部分に人差し指をうずめる。
ピチュッ
「はぁんっ!?」
下着の上からなぞられるだけで未知の快感がエミリアを襲った。
彼女は指から逃れようと体をもぞもぞさせるが、
腰に添えてあるだけの智鶴の左手のせいでそれはかなわなかった。
「んっ……んあっ……あっ……んんぅ」
「怖がらなくても大丈夫。だから…身も心も…今は僕に預けて。」
するとどうだろう、薄いショーツの表面が少し湿ったかと思うと、
そこからたちまちシミになり、すぐに暖かい感触の中にひやっとした点が出来はじめた。
「あ、濡れてきた♪」
「ひぅっ……!」
少しは感じてきたと確信した智鶴はそっと指を下着の中に潜らせる。
すると、エミリアは今まで以上に抵抗し始めた。
「やっ!いやぁっ!これ以上はダメっ!やめてくださいっ!」
「う〜ん…おねえちゃん、エミリアさん嫌がってるけどどうする?」
「そうね……」
智鶴は指を寸でのところで止めると、わざとらしくルーツィエに話を振った。
「せっかくちーちゃんがやさしくしてあげてるのに、
その好意を無下にするなんてひどい子ね。
だったら私がこの鞭であなたの意思なんか関係なく調教してもいいのよ?
うふふふふふふふふ…………」
威圧するかのように、手の中で鞭が鳴らす甲高い音に
エミリアの顔はたちまち蒼ざめていく。
「私の鞭を味わうほうがいい?それともちーちゃんに優しくしてもらう?」
「い、痛いのは嫌ですっ!そ、その…続けてかまいませんから!
鞭でたたくのだけは許してください!お願いします!」
「あらあら、それは残念ね。じゃ、ちーちゃん、続けてあげなさい。」
「うん♪」
そして、寸前で止めていた指が直接エミリアの恥丘を撫でる。
「きゅふぁっ!?」
彼女の背筋に電流が走ったかのように、体がビクンと跳ね上がる。
「すごい………もうこんなに湿ってる…」
「ま、待ってください……そ、そこはっ……あっ…んッ……んんぅ〜」
指はさらに谷間をなぞり、わずかに口を開かせると、
いよいよエミリア自身ですら触れたことのない部分にまで到達する。
「ひうっ……は、はあっ…そ、そんなところに…
ゆ、指入れちゃ、き、汚い…あッあッ!ふあっ!」
「ほらほら、声がだんだんいやらしくなってきてる。
気持ちよくなってきたのかな?」
「だ、だめぇ……私はみなさんを導く天使なのにッ!
こ…こんな悩ましい声を出して……体をなすがままにされるなんて……っ!」
「いいじゃない。ここには私とちーちゃんしかいないんだから♪
もっとかわいい声で鳴いてみなさい♪ちーちゃんも喜ぶわ♪」
「そ、そんなことは………」
その後も智鶴は、恥部だけでなく、口付けしたり、耳たぶを食んだり、
平均的な大きさに実った乳房を啄んだりと、いろいろな個所を責め、
そのたびにエミリアは体を震わせ、甘い声を上げた。
キスの時にも彼の舌の侵入を拒む力はなく、無意識に
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