第7回 後編


エル「そう言えばクレイベルはんが言うてましたなぁ〜。」

友華「何をでっか?」

エル「快適な環境は時として人をアカンようにすることがあるんやって。」

ユリア「まさにその通りですね〜」

友華「ほんまや〜、わて…もうここから一歩も動きとうないわ〜」


ファーリル「要望に応えてコタツを導入してみたんだけど、
      やっぱやめたほうがよかったかな?
      おーい三人ともー。そろそろ収録始まるからしゃきっとしようね。」

エル「そんなせっしょうな〜、もうちっとはんなりさせてくれんと〜」

友華「おこたで食べるミカンは最高やがな〜」

ユリア「ほうじ茶が入りましたよ♪」

ファーリル「…………………ま、いっか。」


エル「しかし、こないに便利な道具があるやなんて、
   ジパングの文化もあなどれんどすなぁ。」

友華「もうすぐ年越しやさかい。わてら日の本人…もといジパングの人は
   大晦日にはおこたで除夜の鐘を聞きながら、年越し蕎麦食べたりするんや。」

ユリア「オオミソカ…ですか。変わった風習があるんですね。」

エル「ユリスやと、年始の月と年末の月の間に『白曜の一日』いうて
   どんな人でも仕事をせんでええ日があるんどすが、
   それと似たような習慣のようやな。」

友華「そう言えば、わてこの放送の収録が終わったら
   作者(チェチェ様)に『くりすますぱーてぃー』に呼ばれてるんやけど、
   エルはんの世界にもそないな行事がありまんの?」

ユリア「残念ながら、私達の時代にはまだクリスマスはないんですよ。
    ちなみにバレンタインデーも本当はないのですが、ネタということで。」

エル「クリスマスが今の形になるんは、うちらの時代から約1000年も後なんどす。
   しかも反魔物国ではクリスマスを祝ったりはせえへんそうどす。」

友華「さよでっか〜。うちも『くりすます』は初めてやさかい。
   もしかしたらエルはんたちのほうが知っとると思ったんやがなぁ。」

ユリア「ですが、聞いた話では……たしかクリスマスには『サンタさん』が
    よい子に無償でプレゼントを配っているみたいですよ。」

友華「ほんまかいな?」

ユリア「どうなんでしょう。真偽のほどは確かではありませんが、
    親魔物国では普通に信じられているそうです。
    ただし、夜…家の人が全員寝静まらないとこないそうです。
    サンタさんはよほど恥ずかしがり屋なんでしょうね。」

エル「不思議な人どすなぁ。家に不法侵入してまでプレゼントを配るやなんて。」

友華「ん?そう言えばジパングでも似たような人たちがおったな。」

ユリア「あら、どんな行事ですか。」

友華「悪いこんした人がいたら、おさむらいはん四十七人がかりで
   お家を襲撃しにいくこんがあるんやて。」

エル「なにそれこわい。」


※参謀本部注:友華ちゃん…それクリスマスじゃなくて赤穂浪士の討ち入りです…




ユリア「では、時間もだいぶ進みましたので次のコーナーに行きましょう。」




―――――『おいでませ!マインシュタット!』――――――





エル「はて、タイトル変わりよったんどすな?」

ユリア「はい。ユリス語(ドイツ語)にしてみました♪
    でもやる内容は変わりませんのでご安心ください。」

友華「何をするコーナーなんやの?」

エル「このコーナーは、リスナーが住んでる村や町について

   宣伝も兼ねてこの場で紹介していくことが目的どす。」

ユリア「では、今日紹介する都市はこちらです。」





――――――――《ライン》――――――――




ユリア「作者様の一人であらせられます、星村空理様からの投稿です。
    異世界貿易街と呼ばれる特殊な親魔物領街で、
    異世界の物品を独占し、それをつかった貿易によって栄えています。
    これといった特産品はないそうなのですが、物によっては
    絶対に手に入らないような珍しいものが並んでいる時があるため、
    考古学者や冒険家達にとっては宝物庫のような存在なのだそうです。
    元々一帯は大平原だったそうですが、領主さまのご先祖が館を立てて
    その周りに建物を建設していった結果、
    現在のような中規模の円形街になったそうです。」

友華「この絵の街がラインやの?」

ユリア「画像はあくまでイメージです♪違うところも多々あるかと存じますが
    星村様におかれましてはどうかご容赦のほどを。
    街の作りは中世ヨーロッパ風で、住宅は石造りのものが一般的なのですが、
    一部の建築物はどこか時代を超越した作りをしていることもあるそうです。
    町に入るため
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