エル&フィーネ『スーパー クレールヘンシスターズ!!はじまるよ!!』
エル「ごきげんよう諸君。俺がエルだ。」
フィーネ「ごきげんようみんな!フィーネです!」
エル「この番組は、連載小説『英雄の羽』を基礎にした特別外伝!」
フィーネ「パーソナリティはクレールヘン兄妹二人がお送りいたします!」
フィーネ「祝!!本編完全復活!!」
エル「なんとか元通りになったな。俺も嬉しく思うぞ。」
フィーネ「これも読者の皆さんのおかげです!本当にありがとう!」
エル「人気なくても勝手に再開するつもりだったけどな。」
フィーネ「そーゆーのは心の内に留めておこうよ…」
エル「ま、なんにせよカンパネルラ電撃戦の途中で途切れたからな。
ひょっとしたら後編を楽しみにしていた読者もいるかもしれん。
この場で改めてお詫び申し上げる。」
フィーネ「やり直しが決まった時はファーリルさんも
『僕達第二軍団の出番は…?』って唖然としちゃってたね…」
エル「すまんなファーリル。
今度『アーネンエルベ』でお茶を奢ってやるから。」
フィーネ「あ、いいなー!あそこの紅茶美味しいんだってね!」
エル「さて、今回も楽しくやっていきますので、よろしくお付き合いください。」
フィーネ「この番組はロンドネル公営放送により、参謀本部からお送りいたします!」
―――――『今日の戦友!!』―――――
エル「戦友……、つまりゲスト紹介のコーナーだ。」
フィーネ「今回からは冒頭からゲストを呼ぶから、賑やかになりそうだね!」
エル「さて、フィーネ。まだ第二回目にもかかわらず凄まじい戦友に来てもらったぞ。」
フィーネ「うん!私も聞いてる!楽しみで楽しみで夜寝れなくて昼寝しちゃった!」
エル「収録直前まで昼寝とはいい度胸だな。」
フィーネ「ちょ、ちょっと緊張をほぐそうと…」
エル「では、本日のゲストはヴァル=フレイヤさんです!どうぞ!」
フィーネ「うわー!キンチョーする!」
ガラッ
放送室に入ってきたのは、赤髪のポニーテールが特徴的な
革防具を基礎とした新米冒険者装備の女性だ。
前を見据える瞳には、どことなく強い意志が垣間見える。
カキッ、カキッ、カキッ、カキッ、カキッ、カキッ
だが非常に緊張しているのか、歩く際に手と足が同じになってしまっている。
その表情にも大きな期待と緊張が混ざっていた。
フレイヤ「え、えっと、グーテンターク(こんにちは)!
いっひ…びーん、ヴぁる=ふれいや…(私はヴァル=フレイヤです)
いっひ、びーん…あどべんさー(冒険者です。)
いっひ、かむ、あす…しんぼり…(シンボリから来ました)」
フィーネ「なんか私よりも緊張してる!?」
エル「まあ落ち着け。
とりあえずここでは無理にユリス語使わなくても通じるからな。
まずは深呼吸、吸って…」
フレイヤ「すぅ〜〜…」
エル「吸って…」
フレイヤ「すぅ〜〜…」
エル「吸って…」
フレイヤ「す…っ……、…………、…って殺す気ですか!?
吐かせてくださいよ!」
エル「うむ、緊張が解けてなによりだ。」
フレイヤ「緊張を解いてくれたんですか…、
普通に深呼吸でもよかったような気がするんですが。」
フィーネ「にいさんはゲスト相手でも容赦ないね…。」
フレイヤ「い、いえ…こちらこそ相手がエルさんって聞いた時から緊張して緊張して。
それにしてもまさか『戦略の母』と言われるエルクハルトさんに
本当に会えるとは思いもよりませんでした。」
フィーネ「私も!フレイヤさんに会うのをすごい楽しみにしてました!
サイン貰っていいですか!」
フレイヤ「え…さ、サインですか!?」
エル「フィーネ、収録が終わってからにしろ。
せっかくのゲストを立ちっぱなしにさせるわけにはいかんだろう。」
フィーネ「そうだったね!
じゃ、改めて自己紹介をお願いします!」
フレイヤ「分かりました。」
そう言ってフレイヤは、指定された席に着席する。
フレイヤ「みなさんこんにちは!私の名はヴァル=フレイヤと申します!
シンボリ大陸世界のオステカ村出身の冒険者です。
まだ新米ですが、これから頑張って一流の冒険者を目指したいと思います。
趣味は読書で、エルさんのことについて書かれた歴史書も
いくつか読みました!そして本物に会えると聞いてとても嬉しいです!」
エル「さて、本物に会った感想は?」
フレイヤ「放送作家さんから聞きましたけど…
失礼ですが…男性…
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