気が付くと、紫色の光が仄かに満ちる部屋で、ふかふかのベッドの中に埋もれていた。
頭の中に声が響く……。
―――――――――――――――
聞こえるか、人間の子よ……我が名はリア。魔王の娘たる「リリム」の一人。
そしてお前がいるのは魔界の奥地にある我が居城の一室。
どうやら何らかの事故によって時空が歪み、飛ばされてきたようだな。
家に帰りたければ我の部屋に来るがよい。もしもここにいたいなら、そのままそこで寛いでくれてかまわない。
だが気を付けろ。我が城には独り身の男が迷うことが殆ど無い故に、城の魔物娘は隙あらばお前を誘惑してくるはずだ。
射精すら未経験の幼いお前が、魔物娘の誘惑に屈してしまえば、簡単に虜にされてしまうことだろう。
ではまた後で会おう……。
――――――――――――――
頭の中の声が聞こえなくなった。ふかふかの暖かいベッドの中で――。
[A]二度寝した。
[B]部屋の外に出た。
[A]二度寝した。
「本当に部屋から出ないとは。ふふ……私のことを待っていたのか?」
二度寝の心地よい微睡みから覚めると、眼前に絵画でも見たことの無いような美しさを誇る、赤い瞳の女性が、穏やかな笑みを浮かべていた。
「可愛い奴だ……ほら、抱き締めてあげよう」
毛布の中でリアに優しく抱き締められる。体全体を包み込む柔らかな感触と、白い髪からふんわり漂う甘い香りに、体の力が抜けていく。
「よしよし、お前は小さくて抱きやすいな……」
細い指先で頭を撫でられると、不意に体がプルプルと震えてきた。
「……ん? なんだ、漏らしてしまったのか。子供に淫魔の抱擁は刺激が強かったかな」
夢見心地のまま人の子は精通を迎えてしまい、リアは苦笑しながら額にキスをする。
「ふふ……このままもう一度眠りに堕ちてしまうが良い。目覚めたら、我との甘い一時が待っているぞ……
#9829;」
エンド@:リリムの抱擁
[B]部屋の外に出た。
二度寝の誘惑をはね除け、部屋の外に出た。
――――――――――――――
お城の廊下はまるで迷宮のように入り組んでおり、扉の数も尋常ではなかった。
通路の奥に、コウモリの羽と尻尾を生やしたきれいなメイドが歩いている。
迷子になる前に、彼女にリアの部屋への道順を聞いてみようかと人の子は考えた。
[A]道順を聞いてみる。
[B]自力でどうにかする。
[A]道順を聞いてみる。
「あらあら、これは小さくて可愛らしいお客様ですね。私に何か御用ですか?」
メイドはこちらの存在に気がつくと、優しげな笑みを浮かべて話しかけてきた。
「ふむふむ、なるほど……リア様の部屋に行きたいのですね。それではこちらにどうぞ」
メイドは人の子の手をぎゅっと握りしめて、リアの部屋への案内を始めた。
「んちゅ……ちゅ……ふふふ、騙すようなことしてごめんなさいね……
#9829;」
メイドにいつの間にか廊下の隅っこへと連れ込まれていた。その場で跪いた彼女に濃厚なキスをされながら、シルクの手袋越しにペニスを扱かれる。
「ちゅ、ちゅ……逃げようとしても無駄ですよ。このまま初めて精液、吐き出しちゃいましょうね♪ ほら、ぴゅっぴゅー
#9829;」
押し寄せる快楽の渦から逃れようにも、壁際に追い詰められているせいで腰を引くことすら出来ない。口の中を甘く柔らかい舌でねっとりと舐め回され、すべすべの手袋の感触が、敏感なペニスを不規則な動きで責め立ててくる。そしてとうとう我慢できず、こみ上げてきたものを噴き出してしまった。
「あらぁ
#9829; うふふ……出ちゃいましたね。気持ちよかったですか?」
ペニスの先端から放たれた白い汁が、メイドの手袋を汚していく。
「あらあら、腰が抜けてしまったようですね……それでは回復するまで、私の部屋で少し休んでいきますか
#9829;」
メイドは淫靡な笑みを浮かべると、精通の衝撃で腰を抜かしてしまった人の子の体を持ち上げて、自分の部屋へと消えていった。
エンドA:サキュバスメイドの手
[B]自力でどうにかする。
なんだか嫌な予感がしたので、メイドに気づかれる前にその場を後にした。
―――――――――――――――
廊下を歩いていくと、どうやら浴室らしき場所を見つけた。
歩き回るのもいい加減疲れてきたので、ここで少し休憩を取ろうと人の子は考えた。
女湯には勿論入れないが、それ以外でどの浴場を使わせてもらおうか……?
[A]「泡の湯」
[B]「子供の湯」
[C]「男湯」
[A]「泡の湯」に入る。
「ありゃ、人間のお客さんなんて珍しいね」
服を脱いで「泡の湯」に入るやいなや、下半身がカニの形の魔物と出くわしてしまった。
「ああ、私は
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