*ウィルザードを行商人として旅しているペリコという名のエルフは、その種族的な性質に反して、非常に好奇心旺盛で、社交的な人物として有名であり、たその交流先には旧魔王時代からの宿敵とされているドワーフも含まれていたという*
*ウィルザード大陸の南端部には、ウィルザードで最大にして唯一の森林地帯である、「賢者の森」が広がっている。*
*ウィルザード人にとって真に恥ずべきこととは虐げられることではなく、虐げてきた者に対しての報復を諦めることである*
※最近ウィルザードでは「赤い砂嵐」の噂が飛び交っている。血のように赤い砂塵の奥から、無事に生還出来た者は一人もいないという*
*ゼロ=ブルーエッジ率いる、ウィルザードにおける主神教団の分派組織の実態は謎に包まれており、多くの誇大広告染みた逸話の発生源となっている*
*カナリは自身の発行している新聞の記事内で、スラム街の教団勢力について厳しく批判しているため、ファティ=バトリークには大層嫌われている*
*ギルタブリルやサンドワームなどの乾燥に適応した魔物は例外として、ウィルザードの過酷な環境は古代から魔物の勢力の拡大を抑えていた。故に、魔物に対抗する存在である主神教団も、なかなか勢力を広げることが出来なかった*
*主神教団が未開拓地の購入を請願した当初、ウィルザード皇帝は自国内に別の大陸から来た勢力が大きな領地を持つことに対して警戒心を抱いていた。最終的に神聖ステンド国の存在を認めはしたものの、その国で起こったことは良くも悪くもウィルザードの歴史を大きく変えることとなった*
*後世の歴史家によると、カナリによる新聞を媒体とした抗議活動が失敗に終わっていた場合、ハースハートの富裕層と貧困層の間の軋轢は更に激しくなっていき、最終的に第2の「ホワイトパレスの悲劇」が起こってもおかしくはなかったと言う*
*エルフたちが住む賢者の森の最奥には、古代ウィルザードの技術が眠る遺跡があるという。しかし、それを事実として確かめることが出来たものがいるという話は、現在は存在しない*
*ハースハートのスラム街にある「篝火広場」という広場の通称は、かつて投棄されたごみの自然発火がこの付近で多発していたことに由来する。*
*伝承によると、「砂の王冠」は5つの玉石が揃うことで、初めて真の力を解放するという。*
*トーク・クリスタル(TC):魔術師が水晶などで行う遠隔視の原理を応用し、一定の範囲内での相互通話を可能とするクリスタル。通話可能範囲が大きいものほどクリスタルそのもののサイズも大きくなり、持ち運びには不便になる*
*長いウィルザードの歴史において、皇帝と上皇の考え方の違いによる対立は決して珍しいものでは無い*
*クァラ族の起源を遡ると、彼らは人間よりむしろエルフの血統に近いとされている。彼らは魔術に対する先天的な才能を有していることが多いが、その才能は専ら精霊との交信といった儀式的なものに使われることが殆どである*
*【怪生物の目撃情報相次ぐ】
ハースハートの中心部で、ここ数週間の内に、多くの怪生物の目撃報告が上がっている。
市民からの報告によると、怪生物の見た目は巨大なネズミ、あるいはムカデに酷似しており、「でかいネズミが棚の鍵を開けて、食料を盗んでいた。思わず叫ぶと、そのネズミは中指を立ててから逃げていった」
、「便所で、巨大ムカデがとぐろを巻いていた」といった目撃情報が確認されている。
市民の方々は怪生物を見かけたら決して近寄らず、最寄りの衛兵に通報するように。
――「ニュース・オブ・ウィルザード」最新号より抜粋*
*ウィルザードの大地に最初に根差したのは、人間でも魔物でもなく、エルフという説が一般的である。しかし、それ以前に「何か」がウィルザードに文明を築いていたという説もある*
*賢者の森のエルフたちは中央大陸のエルフ同様排他的だが、森の外の世界を見てきたペリコの影響で、特に若い世代を中心に価値観の変化が現れてきている*
*賢者の森の中に点在する遺跡は、かつては盗掘団の格好の獲物であった。その事実が今なおエルフたちの部外者に対する警戒心を、頑ななものにしている理由の一つである*
*賢者の森のエルフが用いる矢の鏃(やじり)には、魂の宝玉の原石と近い性質を持つ石が使われることもある。大抵はいざという時の切り札に用いる貴重な弓矢である。*
*神聖ステンド国の城門近くにある宿場町「ゴッドサイト」には、規制の厳しい国内に入られる前に、男に手をつけようとする魔物娘たちが、あの手この手で身を潜めているという噂がある*
*神聖ステンド国における「教皇」という呼称は、あくまでステンド国の統治者としての立場のことを指し、主神教団全体の首長とは異なる存在である*
*ホワイト
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