ヴリトラ、リリー、ルーフの3人は、秘密基地から追い出されて現在は周囲の捜索に当たっていた。
もしかすると、探している人物が潜んでいるかもしれない。
街中だったとしたら、顔も分からないのだから見分けが付かないだろうが、ここは森の中だ。
誰かが居たとしたらそれが犯人だ!
と、意気込んでいた三人だったが、ある物を見つけて意気消沈と化す。
その何かを拾うまでは、犯人探しに躍起になっていたというのに、だ。
「なぁ……二人とも……これは…」
「あらあら〜……これはまた厄介ねえ〜」
「ふむ……信じるだけの根拠はある…か…」
彼女たちの持っていたのは一枚の手紙。
その内容は、纏めるとこんな物だった。
『私たちは暫く雪山へ籠る。追いかけてくれるなよ?』
どう見てもフリだ。
「………」
「……帰る…?」
「そうするか…」
かくして、彼女たちの冒険はここに終幕を迎えた。
余談ではあるが、彼女たちの活躍が以後、どのような動きへとなっていくかは誰にも分からない。
作者である私だって分からない。
次いで、前の話を読んで「凌辱きたかな?」とか思った人には申し訳ない事をしました。
これだけで本当に終わりです。
―――――――――――――――――――
「――それ、本当に二人とも大丈夫なの…?」
「そうだよ?私たち、こう見えて結構力持ちなんだから!」
「いいえ。これは私たちが成し遂げなければならない仕事ですので」
「それに、お手伝いしたい気持ちはお二人に勝っていると自負してますので」
あっと言う間に買い物を済ませてしまい、郵送の指定も済ませ、得意の仕入れ先との契約の継続も済ませたハク
とクロウは、もう帰るのみとあいなった。
荷物を纏めていたのだが、どうやらアインとツヴァイは検問を超えても付いてこようとしているようだ。
固めた荷物を背中に背負って、もう宿も出てしまっている。
後は検問にて荷物の検査を受けて、国境を越えて彼女たちの元居た場所まで帰るのみとなっていた。
「物好きというかなんというか…」
「それじゃ、お言葉に甘えようかなぁ…」
「えぇ、宜しくお願いします」
「右に同じく…」
こうして、四人が同じく帰路へと着く。
これから先のお話は、きっと帰ってから続く事になるだろう。
今回はこれにて終わり。
引き続き、焼き鳥屋台「ろおれらい」を、宜しくお願いいたします!
次回より、【焼き鳥屋台「ろおれらい」】から【凶兆の黒羽】へタイトルを変えて【Bハーピー】の枠でお送りして
行きます。
主に書き主の気持ちの切り替えの為ではありますが、プロットから鑑みるに、以降はお世辞にも「ハクが主人公」とは言い辛い物となっております。
むしろ「クロウが主人公」な部分が強いため、切り替えも兼ねてBハーピーでの続投という形になります。
ハーピー好きな方々には申し訳ありませんです。
もちろん、ハクやアインたちもちゃんと居ますのでご心配なく。
それでは、また会うその時まで。 FIN
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