拝啓、バフォ様、お元気でしょうか。僕は生きてます。
ちょっと無理して進んだせいで、街についたら倒れました・・・。
あ、ただの過労ですので命に別状は無いです。はい。
ちょっと心配してくれればそれでいいです。
街に入った瞬間に倒れて、気がついたら宿のベッドの中でした。
目が覚めたら心配そうな顔のリンさんと目があって、なぜか殴られました。
おかげですっきり目が覚めましたけど・・・頬が痛いです。
あ、この手紙は宿のベッドで書いています。大通りに面した二階の部屋で、かなり良い部屋です。値段が怖い。
値段のことは置いておいて・・・情けないことに医者から安静を言い渡されてしまいまして・・・。
しばらくこの街に留まらざるを得ない状況です。
前のトリアさんがいた村よりは都会といった感じですが、グランヘブンほど舗装とかはされてないです。
規模で言えば僕らの町と同じくらいですね。ちょっとこっちのほうが大きいかな?っていう感じです。
この街の勢力状況というかなんというかですが、教会はありません。
人と魔物が共存してるいい街です。ちょっと山奥なのがいいのかもしれないです。
いやまぁ山の中にあるせいで、日が暮れる前にと急いで上り坂上ったせいで倒れたんですけどね・・・。
馬車とかあれば楽なのに・・・。
ああ、それとこの街にはサバトも無いみたいです。
かわりにドワーフさんやサイクロプスさんのギルドがあります。
鉱山街みたいです、ここ。
窓から山を眺めると、所々に穴が開いていてたまに石を山のように積んだトロッコが出てきたりしてます。
そのせいか、部屋の窓から外を見ると、路上で金属のアクセサリーの類を売っている子がいっぱい見えます。ドワーフさんは薄着してるせいで、上からだと色々見えてます。天国ですここ。
ドワーフさんもなかなかいい感じで・・・ここの街のお医者さんはドワーフの方がやっているんですが、治療と称してなでなでとかぎゅーとかしてくれました。うん、幸せ。
早くバフォ様になでなでとかぎゅーとか色々したりされたりしたいです。
それでは、紙がなくなってきたのでこの辺で。
次はこの街を出るときに手紙を出します。
敬具
追伸:何とか歩けるようにまで回復しましたが、それまではずっとリンさんがお世話してくれてました。
流石に下のほうのお世話にはなっていませんが、トイレに連れて行ってくれたりご飯食べさせてくれたり、甲斐甲斐しく世話してくれたんですが・・・脳内でバフォ様に変換していたのは内緒です。
わざと風邪を引いてバフォ様に看病してもらいたいです。
・・・あ、不思議な薬とかは無しでお願いします、はい。
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