四日目

「・・・くぁぁ〜・・・」
目が覚めた。相変わらず右腕は動かない。
・・・あれ?左腕もうごかな・・・。
「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
そうだ、一匹増えたんだった・・・。
しかし・・・昨日はすごかった。
ちゃんとワルフはこっちのことを気遣ってゆっくりやったりしてくれるのだが・・・
ルゥは生殖本能の赴くままに腰を打ち付けてまさに獣だった。
ちょっとルゥの相手は辛いかもしれない。
まぁ頑張るしかないんだろうけど・・・。
「わふぅ・・・♪」
寝ているワルフが頬に頭を擦り付けてきた。
さらさらの髪ともふもふの耳が気持ちいい。
何かいい夢でも見ているのか、幸せそうな寝顔をしていた。
ああああ撫でたい。撫で繰り回したい。嫌がられるような勢いで撫で回したい。
くそ・・・ルゥがくっついてきてさえいなければ・・・っ!
「ぅぅぅ・・・」
左腕の圧力が強くなった。
左側を見てみると、少し寝苦しそうなルゥがよりくっつこうと身をよじっていた。
起きているのかと思ったが、どうやらまだ寝ているらしい。
というか、ルゥはベッドから半分落ちかけていた。
少しずつルゥ側にずれてきたらしい。
起こさないようにそーっとワルフを押してルゥを引き上げあげた。
そうすると、安心したように穏やかな寝顔になった。
ワルフはどちらかといえば可愛い顔立ちだが、ルゥは美人といったほうがいい顔だ。
背もルゥのほうが高い。が、悲しいかな胸はワルフのほうが大きかった。
とはいえ決して貧乳ではない。ちゃんと挟んで擦れるほどにはある。
まぁ二人ともやわらかくて気持ちいい。胸に優劣をつけるのは良くないよね、うん。
「んぅ・・・ふあぁぁぁ~・・・わふ・・・」
そんなことを考えていたら、ワルフが起きた。
「おはよう、ワルフ」
「おはようございまふ・・・」
ぐぐーっと俺の腕を抱いたまま伸びをして、
「ちゅっ♪」
俺の頬にキスをしてきた。
「くぅん・・・♪」
キスをされたと同時に解放された右腕で、思い切りワルフを撫で回してやる。
寝起きに抱いていた腕を解放するのは撫でて欲しいなーというサインである。
撫でられたワルフは幸せそうに目を細め、尻尾をパタパタした。
ワルフ可愛いよワルフなでなでもふもふ。
「きゃぅんっ!?ちょ、ヴェルさん・・・そこはあんまり乱暴にしちゃ・・・きゃんっ!」
「良いではないか良いではないか」なでなでもふもふもふもふもふ
「ひぁぁぁぁぁ〜っ!?」

珍しくワルフに叩かれました。
それでベッドから落ちてルゥが下敷きになって、朝から大変なことになりました。


続く
12/12/09 01:20更新 / マオ・チャルム
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