「ただいまー!って誰もいないけどね」
「形式は大事だよ。ってことでおじゃましまーす!」
あの後、あたし達は警察のほうにさっきの変態の事を言いに行って、そのままあたしの家に帰った。
その間、ずっとスバルが手を繋いでくれていたので凄く嬉しかった♪
でも、警察で兄妹って言われたのは悲しかった…
「じゃあ早速用意するね!」
「俺も手伝うよ!何をすればいい?」
あたし達は早速夕飯―おでん―の準備を始めた。
「かんせー!!」
「おーうまそう!」
あっという間に完成したので早速食べますか。
「そんじゃ食べますか」
「そうだね!」
「「いただきます!」」
「ふー、やっぱ寒い日はこういった温かいものが良いよな!」
「うん!…あ、そこのちくわあたしが狙ってたのにー!」
「早い者勝ちさ!…って俺のもちきんちゃくー!!」
「ふふん!早い者勝ちさ!」
「ぐぬぬぬ…」
スバルと一緒に楽しくご飯。
「おでんの出汁が染みた大根っておいしいよね!」
「たしかにうまいな!個人的にはこんにゃくもイケてるぞ!」
「あーわかる!あたしこんにゃく苦手だけどおでんなら食べられるんだよね♪」
「ていうか全部うまいよな!」
「確かにそーだね!」
わいわいと二人で食べていた夕飯も…
「ふぅ〜、お腹いっぱいだ…」
「やっぱり多かったね…」
「そんじゃあ…」
「「ごちそうさま!」」
食べ終わった。
「これで全部片付いたか?」
「うん!ありがとうスバル!」
「どういたしまして!」
夕飯の片づけや洗濯物を取り込んだりするのを手伝ってもらった。
「はぁ…今日は本当にありがとう。楽しかったよ。夕方も助けてもらったし!」
「いやいや、当然の事をしたまでさ。こっちも課題を写させてもらったしありがとうな!」
「いやあ//……それで、もう帰るの?」
そして、お別れの時間。
また学校で会えるのでそれほど寂しくは無いが、それでも少し寂しい。
特に明日は休みだ。なので学校で会う事もない。
「そうだなあ…」
スバルが何か悩んでいるようだが…
「明日は休みだし、おじさんかおばさんが帰ってくるまで一緒にいようか?」
「えっ!?」
「いや、なんかエリカ寂しそうだったし」
あ、ばれてる…
「うん…そうしてくれるとうれしい…」
「おっし!じゃあ今からなにする?」
「そうね…とりあえずあたしの部屋に来ない?そこでお話ししよ!」
「う〜ん…わかった。エリカの部屋か…久しぶりだな…」
確かに最近スバルを部屋に招いていない。なんか恥ずかしかったからね。
「うわぁ〜…知らないうちにエリカの部屋が狭くなってる…」
「…特に昔から物を増やした覚えは無いんだけど」
あたし達は、あたしの部屋のベッドの上に二人で腰かけてお話しし始めた。
いつも話してるのと変わらないはずなのに、緊張してうまく言葉が出てこない…
「いや…多分俺が大きくなったからかな…」
「それ、あたしに対しての嫌がらせ?」
こっちは成長しないから部屋の見た目も変わらないんですけど…
「いや!そんなつもりじゃ無かったんだけど…」
「ふ〜ん…ま、いいや。確かスバルが最後にこの部屋来たのは小学校卒業した春休みだったっけ?なら変わりもするか…」
「あ〜確かに。中学生になってからエリカの家は行っても部屋に入った記憶は無いなあ…」
「……」
どうしよう…会話が続かない…
「…なあエリカ?」
「ん?」
「おまえさぁ…俺のことどう思ってる?」
「!?」
え!?急に何を言って!?
「ど、どうって…どういうこと?」
「そうだなぁ…エリカにとって俺はどういった存在なのかってところかな」
「そ、そんなの…」
どうしよう…素直に好きって言っても…スバルは困るだろうし……
「す、スバルはただの幼馴染みよ!」
…こう答えるしかないか……
「………そうか、わかった」
なにか納得して無さそうな、そして悲しそうな顔をして、スバルはそうつぶやいた。
「な、何よ急に…じゃ、じゃあスバルはあたしの事どう思ってるの?」
「俺か?俺はな………その………」
何?何ではっきり言わないのかしら?幼馴染みって言うだけじゃないの?
「………」
「ねぇ?何で何も言わないの?何か言いづらい事でもあるの?」
なんか不安になってくるんだけど…どうしたんだろ?
「………うん、じゃあ言うよ。よく聞いててくれよ!」
「えっ!?うん…」
こっちを真っ直ぐ見つめてきた…そんなに気合入れて言う事かしら…?
「俺はな……エリカの事が……一人の女性として好きだ!!」
………え!?
「幼馴染みとか関係なく、俺の彼女になってほしいんだ!!」
「えっ!?ええっ!!?」
うそ!?そんな!?え!?
「えっ!?冗談だよね!?」
「冗談なんかじゃない!!昔か
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