旅34 砂漠の王墓を大探索!!

「おはようございます」
「あら、おはようサマリさん。昨日はよく眠れ…たわよねワーシープですし」
「はいまあ…早起きなのはいつもの癖です」
「まだ何も言ってないけど……前に同じような事でも聞かれたの?」
「ええ、数人に言われました……」

現在7時。
私達は昨日の夕方にこの砂漠の街ラスティに辿り着き、そのまま領主でありアメリちゃんのお姉さんであるアイラさんの家に泊めてもらっていた。
そして昨日の夜は…まあ毎度のように大体他のお姉さん達の話で盛り上がっていた。
やはり他の姉妹の話は気になるらしく、昨日の夜ご飯の時間からアメリちゃんが眠くなるまでの時間ずっとその話をしていたくらいだ。
そこまで気になるなら会いに行ってみれば良いのに…と思ったが、領主をしている人ではそう簡単には会いに行ったりできないか…

「ところでアイラさん、昨日の夜も思ったのですがその格好……」
「あら?私の肌に釘付けですか?」
「いえ…というか、あんなに着込んでたのに……」
「ああ、やはりその事でしたか…チャドルは屋外用です」
「はぁ……」

ちなみに今のアイラさんの格好だが、とても涼しそうな格好をしている。
アイラさんの服装…それは、とりあえず昨日会った時とは対照的に今まで会ったリリムの中でも一番露出部分が多い。
もう少しだけ具体的に言うと、女性として大事な部分以外は全て外気に曝け出している。
言っちゃえば大事な部分以外隠していない姿だった。
いや魔物はそういうの多いけど、その中でも本当に必要最低限だけというか…ほぼ下着というか……まあ涼しそうである。


「ふぁぁ〜……おはようございます……」
「あ、フランちゃんおはよう。スズは?」
「たぶんもう少ししたら……ふぁぁ……アメリといっしょに来ると思います…」

アイラさんとお話していたら、デフォルメされた蝙蝠の模様が付いているパジャマを着ているフランちゃんが大きな欠伸をしながら起きてきた。
ちなみにフランちゃんはスズと一緒に寝ている。
別にアメリちゃんと違って一緒に寝たいとフランちゃんが言ったのではなく、スズが一緒に寝ようと言ったから一緒に寝ている。
本人が口にした事は無いが、まあアメリちゃんと一緒に寝る私が羨ましかったのだろう…もの凄く嬉しそうにフランちゃんを抱いて寝ていたからな……
まあフランちゃんも「スズさんもふもふ〜♪」って嬉しそうだったから良いか。

「ユウロは?」
「今日はいっしょにねていたのではないのでさすがにわかりません……ふぁ〜……」
「……フランちゃんまだ眠い?欠伸が止まらないけど……」
「はい……でも今日はいろいろかんこうするって聞いて楽しみなのでねません!」

フランちゃんの言うとおり、今日はこのラスティを観光する。
しかもアイラさんの案内付き(もちろん近衛隊長であるセリアさんも)というもの凄い状況でだ。

「まずはサンドアート展からご案内してあげますね」
「いやぁ…領主であるアイラさん自らありがとうございます」
「いいですよ。滅多に会えない妹と遊ぶようなものですから」

という事で、今日は一日中アイラさんの案内でラスティを観光する事になっている。

「ふぁぁ……アメリまだねむい……」
「あ、おはようアメリちゃん」
「おはよう……朝ごはん……」
「ふふ…もう少し待ってて。もうじき出来ると思うからね」
「うん…わかった……じゃあすわってまってよっかフラン…」
「ふぁふ……うん……」

まあその前に朝ご飯を食べてからだけどね。



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「わあ〜!!綺麗だなあ〜!!」
「そうだな…」

現在10時。
私達はアイラさんの案内でサンドアート展に来ていた。
サンドアートって何だろうって思ってたけど…どうやら言葉そのまま、すなわち砂で作ったアートと言うところだ。

「なんか反応悪いな…ユウロは感動しないのか?」
「もう少し普通の絵や砂像があったら感動したかもしれねえけど…」
「え〜仲良しでいいじゃんか!」
「……ごめん魔物の価値感がわからない」

魔力を使い様々な色で発光するようにしているボードに砂で描かれた風景や魔物と人が仲睦まじくしている絵などいろいろと置かれている。
私は芸術に詳しくないし、興味も無い方だが……この作品群の素晴らしさは伝わってくる。
それは小さな子供のアメリちゃんやフランちゃん、またジパングという文化がこっちと違うスズも感動しているようだ。

「でもまあ人では抵抗を覚える絵以外で感動は伝わってこないの?」
「いやまあエロ絵画とエロ砂像以外はスゲェって思えるけどさ……」
「ユウロさん、こういった絵もきれいだと思いますよ?」
「てかフランちゃんやアメリちゃんみたいな子供が見て良い物なのかよ…」
「母さまと父さまがこうしてるのを何度か見たこ
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