「今日もたのしかったねー!!」
「そうだね。なんか変な人もいたしね」
現在20時。
私達は樫紅に向かって順調に旅を続けていた。
伍宮を出発してから今日で大体一週間…明日の午前中には樫紅に到着する予定だ。
「ってかあれはいったい何だったんだ?」
「さあ…変わった趣味の人もいるって事なんじゃないか?」
ここ一週間では、特に大きな出来事は起こらなかった…いたって順調な旅だったと言えるだろう。
まあここまでの道でいろんな人や魔物には出会ったし、その中には変わった人もいたけどね…
「でもすごかったよね〜!あんなに入るんだね!」
「うんそうだね…まさか本当にいるとは思って無かったよ…」
「まあ…実際にそういう目的で買っとるって言うとったしな…」
例えば…大百足さんに巻きつかれながら何気ない表情で普通に歩いている人が居たし、浮気と勘違いされるような事でもしたのか白蛇さんに青白い炎を投げつけられて必死に逃げている男性も居たし、後は狐火に憑依されていた女性とその女性に襲われかけていた兄か弟かとにかく顔がその女性にそっくりな男性なんかも居た。
他にも…クノイチをハリセンで叩いている人間女性(幼馴染みらしく、漫才の練習をしていたらしい)とか、「ペチャパイで悪いかー!!」と叫んでいるネコマタなんてのも居た…
どこか親近感を覚えるのはなんでだろうか…
「いやでもまさか現場を見るとは思わなかった…」
「見てるのがバレた時もの凄く気まずかったしね…」
「もうあれは見られる為にやってたんちゃうんかな?って程堂々とやってたけどな…」
そして、今日の昼過ぎに出会った魔物が一番衝撃的だった…
「まさか一週間前にきゅうりを売っていた河童さんが言っていた事を本当にしている河童に会うとは思わなかったな…アタイまた記憶喪失とかなっても絶対忘れられない自信あるよ」
「だよね…見られた事がバレて緑色の皮膚が真っ赤に変色したのも衝撃だったよ」
「ウチもあれはちょっとな…見ていて面白かったっちゃあ面白かったけどな…」
「俺は興奮した河童に襲われないかヒヤヒヤしてたけど…恥ずかしさのほうが勝ってたのか川の底に逃げてったから助かったけどな」
そう、一週間前に伍宮で野菜を売っていた河童さんが言っていた…
『きゅうりを男性器に見立てて舌で舐めまわす』
『自分の乳首に押し付ける』
『下の口に擦りつけて感じる』
『膣の中に入れてぐちゃぐちゃに掻きまわす』
…を普通にやっていた河童さんを見掛けてしまったのだ。
まさかの遭遇だったのでユウロ一人反対する中でおもわず茂みに隠れてずっとその様子を気付かれないように見ていたのだが…流石に自慰をし終えた後にそのきゅうりを川で洗った後に食べようとしていたのを見て思わず声を出してしまい気付かれてしまったのだ。
その後、しばらく無言で互いを見ていたが、数秒後には河童さんが顔どころか全身を真っ赤にしながら川に飛び込んでどこかに行ってしまったのだった。
「でも河童のお姉ちゃんきもちよさそうだったね〜…アメリもやってm「駄目だよそんなことしたら!!」…じょーだんだよサマリお姉ちゃん…」
「冗談でもそういう事は言っちゃ駄目だよアメリちゃん」
「はぁ〜い…ごめんなさい…」
そんな河童さんがやっていた事をやってみたいとでも言おうとしていたアメリちゃん。
まあ子供ならではの好奇心だとは思うが…ちゃんと注意をしておこう。
「あのねアメリちゃん…食べ物で遊んじゃ駄目だし、そんな行為に使うのも良くないんだよ。育てた人は食べてもらいたくて育てたんだからね」
「そうだよね…」
「まあ流石に自分でそういう目的があって育てたのなら誰も文句は言えないけれどそうじゃないんだから…もしやりたいんだったら一から育てる事、わかった?」
「うん…」
さて…ちゃんと注意もした事だし、お風呂に入る事にしますか。
「…俺ツッコミを入れていいか?」
「さあ…別にええんとちゃう?」
「そうか…じゃあ言わせてもらうわ…」
と、話がまとまったのにユウロが何かを言いたそうにしていた。
何かおかしなところでもあったのだろうか?
「何ユウロ?」
「あのな、前半はまあ良いとして後半は言ってる事がおかしいだろ?」
「そう?」
「いやだってなんで行為そのものは否定しないんだよ」
……ああ、そういう事か。
まあたしかに少しはおかしな事を言っているかもしれないが…
「いやぁ…まあそこまで情熱を持ってやるんだったら止められないと思うんだけど…」
「いや止めろよ…それともアメリちゃんにやってほしいのか?」
「そこまでしてやりたいのであれば止めても無駄かと…実際やっている人が居たって事は可能性はあるし…そんなにおかしい?」
「……言われてみればそうかもな」
ユウロが納得した
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