「ふわあ〜〜っふぅ……おはようございます……」
「あら?サマリちゃんは早起きね〜」
「まあいつも朝ご飯の用意で皆より早く起きますから…そういうメーデさんこそ早いですね…」
「他はサツキに任せてるしぃ、まあ朝ご飯くらいは将来旦那様が出来た時の為にも自分で作らないとって思ってるからね〜」
「なるほど…ふぁあ〜……」
現在6時過ぎ。
昨日はアメリちゃんのお姉さんであるメーデさんの家に泊めてもらった。
夜遅くまで…と言っても23時位までではあるが…メーデさん達とお話していたからまだちょっと眠い。
「というかーサマリちゃんって早起きもしてワーシープらしくないね〜。元人間だって事を含めても変わってるわね〜」
「自覚はしてます…まあ眠い時は眠いですが…ふぁ〜ふぅ……」
それでも朝早く起きてしまうのはやはり人間であった時から変わらない私らしい部分なのだろう。
寝坊する時は盛大に寝坊するが…毛が長かった時も朝は基本的に起きれたからなぁ…
まあその時は船の上な事もあってあまり動いてなかったからお昼はぐっすり寝てたけど。
「あ、朝ご飯作るの手伝いますね」
「あらいいのよ。サマリちゃんはお客さんなんだからゆっくりしててもいいのよ〜」
「いえ…私ご飯作るの大好きなのでぜひ手伝わせて下さい!」
「あらそうなの〜。じゃあ手伝ってもらうわね♪」
まあ折角起きた事なんだし、私も朝ご飯を作るのを手伝う事にした。
この機会に味噌汁の作り方を完璧にしておこう…凄く美味しいもんな…
「あ、そういえばアメリちゃんはどうしました?」
「アメリならまだ寝てるわよ〜。朝早くに起こすのも悪いからね」
「そうですか…ふぁぁ〜…」
「サマリちゃんもまだ眠そうねぇ…なんならアメリと寝てきてもいいよ〜?」
「いえ…それは魅力的な提案ではありますが大丈夫です…欠伸は止まりませんがそれほど眠くは無いので」
「そう…昨日はアメリをとっちゃってゴメンね〜…」
「いえいえ…普段は私がずっと抱いてますから…それに実のお姉さんの頼みですしね…」
ちなみに昨日私はアメリちゃんと一緒には寝ていない。
メーデさんがアメリちゃんの抱き心地の良さにハマってしまい、一緒に寝たいと言ったからだ。
まあ別に駄目な理由は無いし、たしかにあの抱き心地が無くなるのは少し寂しかったが、自分の本当の姉と寝る機会は旅をしている間はあまりないだろうからメーデさんにアメリちゃんを譲ったのだ。
「じゃあ〜ご飯を作ろうか」
「そうですね…朝ご飯は…焼き魚と味噌汁、そして白米ですか」
「そうよ〜。あと沢庵と大根おろしもね。サマリちゃんは〜焼き魚用の大根おろし作ってね〜」
「わかりました!」
という事で私は早速大根を下ろし始めた…
…………
………
……
…
「いははひふぁ〜ふ……」
「いただきます!!」
「はいどうぞ〜」
現在8時。
私はメーデさんと朝ご飯の準備をした後、サツキさんと一緒に皆を起こしに行った。
まだ眠たそうな者も何人かいるけど叩き起こして朝ご飯を食べることにした。
「やっぱ朝はお味噌汁やな…これがあると無いとでは一日の気分が違ってくる…」
「そんなにか?まあ朝飯の味噌汁があると嬉しいのは同意だけどな」
「ふぁぁ〜……もぐもぐ……アメリまだねむい…」
「アメリ〜、ちゃんと起きて食べないとこぼすわよ〜」
まずは味噌汁から……うん、お味噌の味がしっかりしていて美味しい。
メーデさんに教わって味噌汁の作り方はマスターしたし、今度から作ろうかな…
「ところで皆さんは次どこに行かれるかは決めているのですか?」
「いえ…とりあえずは来た方角とは逆に行こうと思っていますが…」
朝ご飯を食べていた時、サツキさんが不意に次の目的地を聞いてきた。
しかし、私達はまだどうするか決めていなかったのでとりあえずこう答えたのだが…
「あ〜だったら〜ノーベちゃんの所に行くといいかも〜」
「ノーベ…ちゃん?」
だったらとメーデさんがノーベという人物の所に行くと良いって言ったけど…誰の事だ?
「ノーベちゃんはわたしのすぐ下の妹の事よ〜。わたしと同じで〜ジパングに住んでるの〜」
「へっ!?そうなの!?じゃあアメリそのノーベお姉ちゃんに会いに行きたーい!!」
ノーベさんというのはメーデさんの妹…つまりアメリちゃんのお姉さんらしい。
そして、どうやらそのノーベさんもジパングに住んでいるらしい。
だったら…次はそのノーベさんに会いに行こう!!
「ノーベちゃんは〜ここから更に東に進むと『伍宮(いつみや)』って街があるんだけど〜、その伍宮から今度は南に進んでいくと『樫紅(かしく)』って集落があってぇ、そこで医者をしてるわ〜」
「そーなんだー!!会ってみたいな〜!!」
という事で、私達は
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