「うわ、すごい恰好のわっ!?」
「はっ、はっ……ノフィのばかぁ……
#10084;」
それは、ノフィと初めて身体を交わらせた日。
「ら、らってぇ、ノフィのおちんちんがあったんだもん♪ ずぽずぽしたかったんだもん♪」
「ふっ、ふぅぅっ、ぅあっ!」
「もっとノフィの精液欲しい! 好きな人の子供、欲しい! わおおぉぉぉんっ
#10084;」
今までずっと我慢してきたノフィと、ようやく子作りをする事ができた私は、嬉しさのあまりずっと乱れ狂うようにノフィと交わった。
後ろから犯されたり、自分が上になって腰を振ったりと、盛りに盛った。
「なんか、リムの母親の形見だとかなんとか……っておい!?」
「う……うぅ……おかあさぁん……わあああああっ!」
「お、おい! 大丈夫か?」
「うっひっく……ふわああああんっ!」
その途中、渡されたのはお母さんの形見の指輪。
嬉しかったり寂しかったり、いろんな感情が混ざり合って、私は大泣きした。
「というかルネ先生って今何歳だ?」
「え……さあ?」
「さあ……って、リムも知らないのかよ」
「うん。言われてみれば、なんだかんだ教えてもらった事ないよ」
そして……ピロートークの最中、突然浮かんだお婆ちゃんに対する疑問。
教えてくれない年齢、変わらない見た目、そして何より、噛んだのに魔物化しないし、その時感じた変な血の味。
なるべく気にしないようにしながらも、ずっと心に引っ掛かり続けていた。
そしてその疑問は、村が変わる事を告げられた日に、確証へと変わっていったのだった……
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「こーんにーちはー!」
「あっパンさん! こんにちは!」
「やっほーリムちゃん!」
ノフィと交わったからか数日間伸びた発情期も終わった、とある日の午前。
今日は診療所がお休みの日であり、パンさんが来る日でもあった。
「あれ? ノフィ君もいるじゃん! こんにちは!」
「こんにちはパンさん」
今日は診療所にノフィもいる。
というか、初めて身体を交わらせた日から、ほぼずっとこの診療所にいる。
もちろん時々荷物を取りに行ったりと家に帰っているが……発情期で診療所の手伝いをしばらくしていなかった事もあり、大体は診療所にいて、二人でイチャイチャしたり、大事なお話をしている。
「そうそう、ノフィ君にも聞いておきたいことがあったんだけど……」
「リムと一緒に行くかどうかって話ですか? それならもうちょっと待って下さい。一応付いていく方向で考えてますが、まだ不安もあって固まってないので……」
「そっか。まあ、たぶんその不安もすぐ無くなるとは思うけど……それはまた後で。とにかく、一応ノフィ君の部屋とか、こっち来てからやってもらいたい事とかも用意はしてあるから、リムちゃんがわたしのところに行くまでの残り約3ヶ月の間で決めといてね」
「はい。わかりました」
大事なお話というのが、この事である。
この先私は医者になるための勉強をする間、パンさんのところでお世話になる。その時、ノフィはどうするのかという事だ。
私としては一緒に来てほしいと思っている。ずっとそう思っていたし、ノフィの精の味を知ってしまった今、ノフィなしというのは物凄い拷問のように思えてしまうからだ。
「あれ? くんくん……二人とも、セックスしたでしょ?」
「うえっ!? な、何の話だか……」
「誤魔化そうとしたって無駄よ。そういうのわかるんだから。セックス済みなのに付いてこないってどういう事よ? ノフィ君にしたって、リムちゃんがいないと辛いわよ?」
パンさんの言う通り、ノフィだって辛いからできれば付いていきたいとは考えてくれている。
数日間ならともかく、インキュバスになった男性が何か月もパートナーの魔物と性交しないで過ごすなんて不可能に近いのだから。
「それはわかってるんですが……やっぱり、自分の家族の事も心配ですから……」
「……やっぱりね。まあ、わたしはそういう家族の事もきちんと考えられる男、好きよ」
「ど、どうも……」
「でも、リムちゃんも互いに愛し合いながら身体を交わらせた以上家族みたいなものなんだから、リムちゃんの事も優先してあげなさいよ」
「は、はい」
しかし、ノフィにはノフィの都合もある。
今ノフィのとこの家業である畑仕事は、ノフィが中心になっている。まだ身体がそこまでできていない弟妹や、初老の両親だけで畑をやっていくのは大変だ。
だからこそ、ノフィが家族に伝えてある建前通り、どうすればその問題が解決するか、本当についていったほうが良いのか、などを泊まり込んでまでじっくりと考えているのだ。
「パンさんにノフィはあげませんよ!」
「やだなあ好きってそういう意味じゃないよリムちゃん。意外と独占欲強いんだね」
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