第四章:堕落してゆく性活!

 二人で裸でベッドの上で目覚める事に、何の違和感も覚えなくなっていた。
 股間が温かい。目を開けると、目の前に見事に実った桃尻と、朝露に濡れた女の花が咲いていた。
 見下ろすと、エンナが朝から僕のものをしゃぶっていた。
 じゅる、じゅる、ずぞぞ、じゅる。
 寝覚めの身には少々爽やかさに欠ける音色と光景ではあったものの、しかし不思議と僕はそれが嫌では無かった。むしろ胸が高鳴り、一気に目が冴えた。
 花についていた朝露に唇を押し付ける。舌を出して舐め取り、さらに花の蜜を求めて花びらや雌しべを舌で転がす。
 花はすぐに馨しい芳香を立て始め、蜜を溢れさせ始める。
 僕は夢中になって、朝一番の蜜で喉を潤した。そしてまたぐらから突き上げる衝動のまま、エンナの喉奥に射精した。


 シャワーで身を清め、匂いを洗い流しながら、これからの事を考えた。
 両親が居なくなってわずか二日にして、僕の生活は爛れ切ってしまった。
 けれども、流石に学校でまでそんな性生活を続ける事は出来ない。周りにクラスメイト達も居るし、先生たちの目もある。
 ひっそりとするにしても、相当の注意を払わなければならない。音も出るし、匂いもするのだ。
 鏡に映った自分は、笑っていた。僕はそれを見て、はっと我に返る。
 何という事だろう。自分の思考は、すでにもうエンナとセックスすることが前提になってしまっているのだ。
 以前の自分に戻るべきだろうか。けれど、今更エンナから離れられるかと言えば、それも不可能だ。
 本当に、わずか二日しか経っていないにも関わらず、今の僕はもうエンナの身体に中毒のような状態になってたようだ。考え事をしている今でさえも、エンナの事を想っただけでまたやりたくなってしまっている。
 エンナがまだ家に居れば、多分またベッドに誘ってしまっただろう。けれど、今日はエンナは既にシャワーを済ませて登校してしまっているのだ。
「放課後まで、我慢できるかなぁ」
 学校でも出来たらいいのになぁ。
 自分も早く学校に行かなければならないにも関わらずそんな事を考えている自分に、僕はもう違和感すら無くなり始めていた。


 学校での生活はこれまで通り変わらない、そう思っていた。流石にエンナも人前では僕を誘惑しては来ないだろうし、僕の方も誰かが居る前でエンナを誘えるほど大胆でも無かったからだ。
 けれど、それは甘い考えに過ぎなかった。
 僕もエンナも、行動の面では大人しくしていた。していたことと言えば、ちょっと視線を合わせて微笑み合う程度の事だった。
 だが、生理現象の方はそういうわけにはいかなかった。
 隣から匂い立つエンナの雌の匂いが強烈に僕の雄を刺激して、勃起を抑えるために常に気をそらしていなければならなかったのだ。
 周りは匂いの話など一切していなかったので、恐らく僕にだけ効くフェロモンのようなものなのだろう。対象が僕一人に限られているせいなのか、その効き目も本当に濃厚だった。
 状況はエンナも同じようなものだったらしい。彼女はいつも頬を染めて、目つきもとろんとしたものになっていた。
 授業がこんなに長く感じたことは無かった。トイレを我慢しているときでさえ、ここまで辛いと思った事は無かった。
 それでも何とか午前の授業が終わり、放課後まで持たせることが出来そうだった。
 ……と、油断したのがいけなかったのかもしれない。昼ご飯の後で気が緩んだこともあったのだろう。午後一の授業で、僕は睡魔に襲われて一瞬気が遠くなってしまった。
 それが崩壊の始まりだった。
 眠気事体はすぐに冴えた。痛みと、不快な窮屈さを感じて。
 僕は机の下を見て冷や汗を流した。ズボンが、これまでに無いほどに大きくテントを張っていた。
 自分でも自分の身体に驚いた。これまでこんなに大きくなったことは無かった。
 二日にわたる魔物娘との交わりのせいなのか、僕の一物は肥大化し始めているようだった。
 肥大化し、勃起した一物にはズボンが窮屈すぎた。痛くて堪らなかった。
 それでも少しの間大人しくしていれば萎えてくるだろうと耐え続けたが、僕の自身はいつまでたっても元に戻ってくれなかった。
 脂汗が顔に滲む。
 痛みもあるが、このまま収まらなかったらどうすればいいのだろう。
 僕が困り果てていると、先生がこちらを見た。まずい。と思ったが、なぜか先生はすぐに僕の隣の席に視線をずらした。
「どうした」
 見れば、エンナが挙手していた。
「先生。猿渡君が気分が悪そうなので、保健室に連れて行ってもいいですか」
「そうなのか。猿渡」
「……ちょっと、お腹が痛くて」
「なら連れて行ってやりなさい」
 エンナは席を立って、僕の横から腕をとった。
「大丈夫?」
 囁くような問いかけに、僕も小声で返した。
「あぁ、何とか」
「すぐ、楽
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