物音がして目が覚めた。
目の前の床に首なし女が倒れている。俺は慌てて駆け寄りその体を抱き起した。
『どうしたんだ だいじょうぶか』
周りの様子が全く分からないというのに、なぜベッドから出たのだろう。……まさか、逃げようとしたのだろうか。
それも無理も無い事だ。いつまた俺に襲われるかも分からないのだから。
ともかく俺はフランをベッドに戻して、右手に鉛筆を持たせる。
彼女は迷いなく鉛筆を走らせた。
《あなたがどこかに行ってしまったんじゃないかって、怖くなって》
『すまない ねていた』
フランの左手がぎゅっと俺の手を握りしめた。
《ごめんなさい。起こしてしまって。お仕事で疲れているのに》
『きにするな』
日は高く昇っている。いつの間にか熟睡していたようだ。
『にげたいなら そうしてくれていい』
俺は伝えずには居られなかった。周りの状況が分からないフランがそんな事出来るはず無いのは分かっているのに。
《そばに居ては駄目ですか? やっぱり迷惑ですか?》
『おれのそばで いいのか』
《助けてくれたのがあなたで、良かったと思っています》
再び手を強く握られた。
フランは話を逸らすように文字を綴る。
《今度から、あなたがベッドを使ってください》
あまり問い詰めすぎるのも彼女に悪い、この話はここまでにしておこう。
『きをつかうな』
俺が渋ると、彼女は腕の包帯を取り除く。その下からは既にふさがった傷が現れた。
《傷も良くなりました。あなたのおかげです》
『きみを ゆかやいすに ねかせるわけには いかない』
《私は戦士です。慣れています》
『おれも へいしだった それに おれはおとこで きみはおんなだ』
彼女の手が紙の上で戸惑っていた。そして意を決したように手が握られ、文字を紡ぐ。
《じゃあ、あなたも一緒に寝てください》
『いや そういうわけにも』
《私とでは嫌》
俺はフランが全て書き終えさせないよう、その身体を抱きしめていた。嫌なわけがない。
彼女の方からも強く俺を抱きしめてくれた。言葉の交わせない俺達は、こうやって相手に意思を伝えるしかない。
今日の仕事は無かった。
フランは俺に腕を絡めてそばに居てほしいと言った。断る理由は無かった。
《いつもは何を?》
『さんぽしたり ねていたり とくになにも』
《私は、迷惑でしたか》
『とんでもない』
フランはそっと肩を寄せてくる。また精が足りなくなってきたのだろうか。尋ねると、彼女は少し考えた後指を走らせた。
《だんだんと精が抜けていくのが早くなっているみたいで
その、出来ればもっと欲しい です
でも、ご迷惑》
俺はまたフランの身体を抱きしめる。彼女はもうその意味を理解してくれている。
二人で裸になって、それから俺は彼女の包帯を解いてやった。
包帯の下の傷は全て癒えていた。飯も食わずにここまで回復するとは、流石は魔物の回復力と言うべきか。
ちなみに霊園では食事は管理人ごと個別に済ませている。食料は支給されるので、周りにフランの事を感づかれる心配は無かった。
フランの脚にも傷はいくつも付いていた。
俺は前にやったように丁寧にそれに口づけ、舐めていく。そのたびフランの匂いが少しずつ強くなっていく。
傷に口付るたび秘裂がひくつき、舌を這わせるたびに蜜がとろりとあふれ出た。
舐め終える頃には全身がほんのりと色づいていた。彼女は胸を大きく上下させ、シーツを握りしめていた。
俺は足の付け根に顔を寄せて、そこをぺろりと舐めた。
びくんと体が跳ね、慌てたように手が俺の頭をどけようとする。
構わず舐める。フランの匂いだ。強い匂い。少し癖もあるが、それすらも甘く感じられる。
陰核を舌先で押すように刺激し、それから中に舌を入れる。フランの手はもう嫌がっていなかった。刺激を受けて時にぎこちなくなるものの、彼女の手は俺の髪をかき回すように頭を撫でてくれていた。
その指が俺の首元に伸びる。
『ほしいです がまんできない』
ちょっと意地悪したくなり、気付かないふりで舐め続けてやる。
するとフランは俺の頭を軽くたたいた。
『いじわるしないで おねがい』
俺は少し笑い、入り口に自分の物を合わせる。俺のは何もされていないのにもうぎちぎちに硬くなっていた。彼女の味と匂いを感じていては勃たせずにはいられなかった。
ゆっくりと入れていき、奥をこすり付けるようにぐりぐりと腰を動かす。
彼女の背がのけ反り、柔らかな乳房が揺れながら突き出される。
俺はそれを舐めしゃぶりながら、ひたすら腰を振った。
彼女の足が腰に絡み付く。そしてそのあとの流れは昨日と同じように。
俺は彼女の中に残さず全部吐き出し、そのあとは心地よい気怠さと共に彼女にぴったりと寄り添って時間を過ごし
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