「〜♪〜♪」
ある森の中、機嫌良さそうに歩くワーウルフの少女が一人
尻尾を振りながら歩く少女の顔はツヤツヤとしている
「………」
その後ろを歩く男、八島裕はというと少女とは正反対にげっそりとしていた
理由は簡単、昨夜暴走するだけ暴走した結果である
出しては復活し、出して復活し…それを繰り返した結果交わった回数は4回を数え、最後にあっては絶頂と同時にお互い意識を飛ばした
そして今朝目を覚ますと……
「ん…ん…?」(先に起きるが違和感)
「ふみゅ〜…zzz」(裕の上でsleeping、てか繋がったまま)
「...……Σなっ!」(時間差で現状把握)
「はぅ〜♪…」(寝ながらすりすり、起きる気配無し)
「な…なななっ……Σ」(若干混乱、そして嫌な予感)
「……(゜ロ゜)」(現在時刻1325、出発予定時刻0900)
「なああああああああああああああっ!!!」(驚愕の叫び)
「きゃあああああああああああああっ!!!」(驚愕の叫びに起きる)
---以上、今朝の回想終わり
そして結論、暗くなる前に村に着けません
---1620---
「はぁ……」
大きな木の根本に腰掛けながら裕は溜め息をついた
搾られ過ぎたのかいつもより溜め息が弱々しい
(言えない……昨日より疲れたなんて……)
「ご飯♪ご飯♪」
対してイーシェは相変わらず元気である、早速夕飯の戦闘糧食を漁っている
結局、今日も村まで到着出来ず、野営することになったのだ
「……相変わらず元気だなぁ……」
そう言いながら分解していた89式小銃を組み立てると動作確認をしていた、その時だった
「〜♪…!」
突然、イーシェがガバッと振り向いた
いきなり睨まれた為思わずビクッとした
「な、何?」
びくつきながらもとりあえず聞くが、イーシェは反応しない
周りをぐるりと見渡しながら鼻をひくつかせている
耳もピンっと立ち、音を拾おうとしている
「…何か来る」
「何?」
それを聞いた瞬間、鉄帽を掴んで被っていた
「解るのか?」
「うん」
「どっちだ?」
「あっち、あと…10分くらいで来る」
ワーウルフのポテンシャルを遺憾無く発揮したイーシェは、相手との距離まで突き止めていた
「動物か?」
「解らない、でも真っ直ぐ此方に来る」
「…偶然…じゃなさそうだな…」
森の中を歩いてきた裕達の後には足跡や折れた枝等の痕跡があった
動物であればその様な人間の痕跡は避ける、だが、その痕跡を追ってくる
「盗賊か、魔物か……」
裕は頭の中で素早く作戦を立て始めていた、そして頭の中でまとめるとイーシェに指示を出していた
---10分後---
『ガサガサッ』
イーシェの予測通り、接近してきた何かは10分で裕達が居た場所に到着した
人間、人数は2人
周りを警戒しながら薮から出てきた2人組は焚かれた焚き火に目を向けた
人がいないのを確認するとゆっくりと近づき、焚き火の近くまで来ると側に置かれたリュックに気がついた
2人の意識がリュックに向けられ、1人がリュックに手を伸ばした
「動くな!」
そんな声が弾けた
藪に隠れていた裕が姿を表したのだ
初弾を薬室に送り、いつでも撃てる状態になった小銃を向けながら警告した裕に2人は思わず振り返った
「武器を捨て…ろ…?」
そこで裕の言葉は止まった
裕は朝よりも大きな驚愕を受けたからであった
目の前の二人は迷彩服に防弾ベスト鉄帽、片方は裕と同じダットサイト(自衛隊では『89式小銃用照準補助具』として採用、ちなみに裕はACOGサイトを使用)付の89式小銃を、もう片方は自衛隊で採用されているM24スナイパーライフル(自衛隊では『対人狙撃銃』と呼称)を持っている
つまり、目の前の2人は自衛官だった
そして何より、裕はこの2人を『知っていた』
「...神崎...それに...桂...か?」
「しょ...小隊長...?」
「八島...だよな?」
お互いを認識し合うと、裕は構えていた小銃を下げた
「お前ら何d」
「小隊長おぉっ!!!」
「うおっ!」
いきなり桂に抱き着かれた、というかほとんどタックルである
「良かったぁ〜小隊長にようやく会えたぁ〜(泣)」
桂はひしっと抱き着くとそのまま泣き出してしまった
桂 洋平(か
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