〜逢河 潤之介之譚〜
どうもこんにちは。
逢河 潤之介(あいかわ じゅんのすけ)と申します、逢魔学園中等部1年生です。剣道部に所属しています。僕には憧れている人がいます。その人(二人)とは…
???
「ハァッ!!」
???
「ヤアッ!!」
一人は氷堂 夜路(ひょうどう よるみち)先輩。薄い青み掛かった白い…氷のような髪色と深い青色の瞳、そして中性的な顔立ちが特徴の男子。カッコカワイイ、そして強い先輩です。最初は女子と思った程です。
もう一人は斬鬼 景華(ざんき かげはな)先輩。落武者というゾンビ系の魔物娘で、氷堂先輩の幼馴染なんだとか。そしてゾンビとは思えない凛々しさ…氷堂先輩とは別の意味でカッコイイです!
氷堂先輩
「ハッ!!」
僕
「うわあ!」
監督
「そこまで! 次!」
部員二人
「「ハイ!」」
氷堂先輩
「大丈夫か、逢河。」
僕
「あ、ハイ!」
氷堂先輩
「その、悪かった…怪我が無くてよかったよ…その、たまに手加減間違えるというか…」
僕
「それでも凄いですよ!」
氷堂先輩
「ありがと。」
僕
「“たまに手加減間違える”って言いますけど、何か考え事でもあるんですか?」
氷堂先輩
「ああ、半分無意識に“初めて景華に勝った時のこと”を考えてしまうっていうか……」
僕
「初めて…もしかして先輩が小6の時の試合ですか?」
氷堂先輩
「そっ。 つーかそれよく覚えてたな…まあ正直その時、自分でどうやったのか…試合中のことは全く覚えてないんだ。」
僕
「え!? じゃあニュースでの取材のあれって…」
氷堂先輩
「ああ、マジで。景華に聞いてもなんか曖昧な感じというか…曰く“舞うように刀を振るってた”としか……その時の状態を再現しようと頑張ってるけど、全然ダメ。 意識してやってるからってのもあるんだろうけど…にしても思い出すことすらできないんだ。」
氷堂先輩が言う『斬鬼先輩に初めて勝った時』の試合…この時氷堂先輩、斬鬼先輩共に小学6年生。今でこそ同じ学校ですが小学校は別々だったということ。そして僕もその大会を実際に見に行きました。その時の氷堂先輩はなんというか…まるで精霊の舞、まるで踊っているかのようでした。とにかくそれ以上の言葉が見つからない、そんな優雅さと美しさを感じる動きでした。次の日、テレビのニュース番組で試合後の取材がテレビに映っていましたが、その時印象に残ったのは先輩は“試合中のことを何も覚えていない”ということでした。
僕
「あ、ほら、僕達が入部した時先輩にいきなり斬りかかった、たしか僕と同い年の人が…」
氷堂先輩
「ああ黒月な。 正直アイツとはもう戦いたくないっつーか…マジでビビったっつーか、命の危機を感じたというか…」
僕
「うわあ…( ゚Д゚)」
氷堂先輩
「! 待てよ、あの時…」
僕
「先輩?」
氷堂先輩
「確か、半ば意識が飛んでたような…う〜ん……」
この時先輩は何かを思い出しかけたようですが、結局思い出せずじまいでした。
それからしばらく経ち7月、夏休みが近づいてきました。そんな矢先、僕の身にある事件が起きました。それは…
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〜逢河 潤之介の災難之譚〜
???
「潤く〜ん!」
僕
「あ、薊ちゃん!」
彼女は賀川 薊(かがわ あざみ)、僕の幼馴染でサキュバス。隣のクラスですが、今でも一緒に登下校しています(自分で言うのもなんですが…)。
薊ちゃん
「じゃあ今日は潤くん家でやろっか、ゲーム
#9825;」
僕
「うん!」
クラスメイトA
「お前らマジラブラブだな〜」
クラスメイトB
「それな、分かりみ。」
僕
「いいじゃん! だって幼馴染だし…」
クラスメイトA
「黄金の煙アゲてドッカンしてまえ! ゴール〇ン〇ンバーだけに!」
僕
「ネタ古くない?」
クラスメイトA
「大して古くないだろ!」
薊ちゃんとのことでやっぱりからかわれます。いわゆる「リア充爆発しろ」的な…と言ったら微妙なラインですが。
薊ちゃん
「じゃあいつものデート下校、しよ
#9825;」
僕
「う、うん。」
(しばらく廊下を歩いた)
僕
「うわあ!」
薊ちゃん
「潤くん!?」
僕
「なにこれ…ああっ手?」
薊ちゃん
「手?」
僕
「なんか…あっ、ね、猫…猫みたいな手…ああっ!!」
「み、右手?が、チンチンを、握って…左手に?お尻、わ、鷲掴みに、されて、ああっ!」
「あっ何か、あっチンチン、だ、ダメぇ…なにか、なにか来ちゃうっ、あっああ、ああァァァァァっ!!」
僕はパンツの中に射精してしまいました…。
薊ちゃん
「潤くん!? 潤くん大丈夫!!?」
僕
「気持ち良すぎて…か、体に、ち、力が入らな
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