後編:三浪京介 〜無自覚イケメン×ストーカーなイケメン〜

〜三浪 京介、依頼する之譚〜


「というわけで頼むッ夜路ッッ!!」
夜路
「分かった。よし、任せな、三浪!」

「ありがとう夜路イイイーーーー!!!」


俺は三浪 京介。俺は“彼”にあることを依頼している。
彼は氷堂 夜路。俺が逢魔学園中等部に進学してからできた友人だ。水色掛かった白い、氷のような髪色、そして碧い瞳、そして中性的な顔立ち
amp;体型と最初は男子版雪女と思ったほどだ。
そんな彼に俺が依頼したこととは……(数分前…)



「夜路!」
夜路
「どうしたんだ三浪…お前から呼び出しって、珍しいな。」

「だね。 まあ“折り入った”話ってトコだ。」
夜路
「そこまで急な話ってか…」

「そんなトコだと思ってくれて構わない。」
「それより! 人目に付かないトコ行こう!!」
夜路
「それなら体育館の裏とかは?」

「よし、そっち行こう(即答)」
夜路
「おう。」


体育館にて…


夜路
「えっ、ストーカー!?」

「だーっ声でけえって!! そう、そうなんだよ…」
夜路
「お前がストーカーされてる…か……」


そう俺は最近何者かにストーカーされてる。下校中、夜路達と別れた後になるとほぼ必ず誰かの視線を感じるのだ。振り向いても誰もいない。しかも休日、出かけた時も一人になると同じ視線を感じる。
ということで今度の土曜日、俺はいつものように夜路達と4人で外出するのだが、この時の護衛を依頼したというわけだ。


(冒頭に戻る↓)

「というわけで頼むッ夜路ッッ!!」
夜路
「分かった。よし、任せな、三浪!」

「ありがとう夜路イイイーーーー!!!」



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〜休日(護衛任務)之譚〜

土曜日……


夜路
「お待たせ〜!」
小野
「おっ来たか、夜路。」
吉田
「これで全員揃ったね!」

「だな。」


いつものように俺たち4人で出かけることになった。ただし、今回は夜路は護衛、依頼を受けた側。そして俺は依頼者側。吉田はもちろん、小野にも気付かれないようにしないといけない。特に小野はなかなかどうして勘が鋭い。より気取られないようにしないと……。


(ゲーセンでマ〇オ〇ートやってる↓)

「ッシャア! 1位イイーーーーーッッ!!」
夜路
「だあーーーッッ!!」

「久しぶりに1位イイ、取ったどオオ
#12336;
#12336;!!」
吉田
「ここ最近2〜3位だったよな三浪。」
小野
「くっ…さ、最下位(´・ω・)」

(本屋にて↓)

「おっ、『鬼〇の〇』最新刊だ!」
吉田
amp;小野
「「おお〜っ…!!」」
夜路
「あっ、こ、これは……」

「何々?」
吉田
「何かめぼしいの見つかった?」
夜路
「これだよこれ!! 『ターシャの庭』!!! ずっと欲しかったんだ〜コレ〜
#9825;」

amp;吉田
amp;小野
「「「おお〜………」」」
夜路
「ライラとアイリスにも見せたいな〜って思ってるんだぁ〜
#9825;
#9825;」

amp;小野
「「おお〜……」」
吉田
「ライラちゃん達、こういうの好きそう。」
夜路
「ああ! きっと喜んでくれるよ
#9825;!!」


そしてあっという間に帰り道……


吉田
「じゃあまた」
小野
「またな」
夜路
「おう!」

「ほんじゃーなー」

(少し歩いて俺ん家近く…)

「!!」
夜路
「三浪」

「ああ」
「感じるよ、この視線。 これだよこれ…」
夜路
「妖術・氷華造形!」
(氷の刀を造る)
夜路
「そこかッッ!!」
(刀を振るがパリィされた)
夜路
「くっ! 三浪ッッ!!」

「のわっ!!!」


いきなり駆け出して氷でできた刀を振るう夜路、しかしその一振りは躱された…! そして俺は何かに押し倒された…!!



「いててて…誰だ!?」
???
「えへへへ…やっと追い付いたよ、三浪クン
#9825;」
「いや〜しかし、氷堂クンも凄いね〜♪」
夜路
「何奴!!? …ん…誰かと似てるような……」
???
「えへへへ…吉良・アリシエリウス・ドラクリア5世で〜す☆」

amp;夜路
「「ん? “吉良”?」」
夜路
「もしかして…」
吉良・アリシエリウス・ドラクリア5世
「そうで〜す、キミたちと同い年のマリアのお姉ちゃんで〜す☆」
「あ、名前長いから“アリシア”でOKだよ〜☆」

「あ、わざわざどうも…」

amp;夜路
「「じゃなくて!!」」

「なんで俺なん!? 俺モテる要素無いんですが!!?」
夜路
「いやお前充分モテるよ、ツラだけでも。」

「そっか!?」
アリシアさん
「アッハッハッハ!! アタシがアンタに惚れたのは
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