米は朦朧としながらベッドの上で目が覚めた。
何だか薄暗い・・・と思って周囲を見渡してみた。
先程の地下室の何処か別の場所の様でベッドも高級品なのか
今まで何度も御世話になっていた訓練所の医務室のベットよりも
柔らかく、肌触りが良い物だった。
「おきた〜」
起きた米を嬉しそうに見る蛾娘。
「!!」
「とりあえずごはんたべよー」
「御飯?」
「うん、きょうのぶん、あなたのぶんもきてるよ、はいコレ」
そう言うと懐に抱えた包みを渡す。
「・・・・・」
恐る恐る包みを開く米。
「銀シャリに干し肉だと・・・?」
今の時代、兵隊でも出される食事はすいとんだの雑穀飯だの宝米等で
銀シャリに干し肉は高級品であった。
「りんごもあるよー」
「・・・・・悪いが喰えん」
「なんでー?」
「俺はまだ何も仕事をしていない、だからこんな高価な物は喰えん」
「へんなのーわたしここにずっといるけどまいにちたべてるよー?」
「女子供に働け、と言うのも酷な話だが・・・まぁ俺は仕事をしていないんだから喰えん」
「でもたべないとからだにわるいよー?」
「・・・・・」
理屈は分からないがこの娘は自分を心配してくれる、ならば、と米は思案する。
「ならばお前の鱗粉を貰おうか、それが俺の仕事だからな」
任務通り鱗粉をかき集める、娘が自分を心配する心を弄ぶ様で気が引けるが
ここは任務の遂行を第一にする、筈だったが・・・
「わーいあげるあげるー」
バサバサと鱗粉を撒き散らす蛾娘。
「あ、違う、かけるんじゃなくて・・・」
鱗粉をまともに浴びる米、彼の眼からは思考の光が消える。
「じゃあごはんにするー?それともわたしー?」
「・・・・・・・・・・」
包みに脇に退かす米、そして蛾娘を押し倒す米。
「きゃ、だいたーん」
「うるさい、だまってろ」
「はーい♪」
米は服を脱ぎ始め、蛾娘の肌を隠す体毛の様な部分を剥がしていく。
まるで服の様に体毛は剥がれて蛾娘の体は露わになった。
胸、そして恥部、初めて見る女のそれは米を興奮させた。
「わ、おっきーい」
所々に挙げる幼い声を無視しながら、いや最大限に呼応するかの様に怒張した自分の分身を
蛾娘のそれに差し込む米。
「いたっ・・・」
ぱたた・・・と血が溢れる、如何やら言葉とは裏腹に乙女だったようだ。
「だい、じょうぶ、か?」
思考が鈍化しながらも蛾娘に気を使う米。
「うーん、つらいかもー、だからー」
そう言いながら手を広げて。
「むぎゅーってだきしめてー♪」
愛らしさに抱きしめ精を放つ米。
「やーん♪あっつーい」
「まだまだいけるな」
「うん♪」
その後、精も根も果てるまで蛾娘とまぐわい続ける米。
何時の間にか気を失い眠っていた米。
起きると自分は裸で隣にはすやすやと眠る蛾娘。
「・・・・・」
自分のした事を思い出し頭を抱える米。
「・・・何時までもこうしている場合じゃない、鱗粉を集めないと」
脱いだ服を着直し蛾娘の羽を弄る米。
「にゅふふ、くすぐったいよぉ・・・」
「・・・鱗粉取れないな・・・どうするべきか・・・」
少し強く弄る米。
「んもー、なんなのー?」
「・・・鱗粉を持って帰りたいんだ」
「りんぷんー?なんでー?」
「それが仕事だからだ」
「おしごとー?・・・・・・・・・・ふーんだ」
ぷいっと顔を背ける蛾娘。
「お前には分からないかもしれないがこれは重要な事なんだ、頼む鱗粉をくれ」
「おしごときらーい」
「俺は鱗粉を持って帰らないと行けないんだ、頼む」
「・・・・・」
髪の毛を弄る蛾娘。
「・・・わかったよ、でも『約束』して?」
「・・・何だ?」
「またあしたもきてね?」
「・・・・・分かった、約束しよう」
「うそついたらこっちからいくからね?」
そう言うと米にかからない様に羽をばたつかせ鱗粉をばら撒く蛾娘。
米は箒と塵取りでバケツに鱗粉を貯めて、外に続く大きな鉄な扉へ向かった。
米は扉を叩いた。
「集めて来ました、開けて下さい」
「・・・そこに蛾は居ないな?」
「・・・えぇ、大丈夫です」
扉は重苦しく開いた。
外には瑠璃川が立っていた。
「御苦労」
鱗粉の入ったバケツを受け取り別の重厚な様にバケツ毎入れ、そして空のバケツを米に渡した。
「では引き続き頼む」
「・・・え?」
「何だ?」
「いや、一旦出られるのかと思ったのですが・・・」
「・・・中の奴から逃げて来たのだろう?」
「いえ、明日もまた来ると約束したら帰して貰えました」
「ふむ・・・まぁ良いだろう、一旦出てきたまえ」
米は地下室から出た。
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