#225 空飛ぶ黒い屋敷

TEM#:225
CODENAME:空飛ぶ黒い屋敷
Object Class:Euclid

取り扱い方:#225は現在収容出来ておらずまた理論上収容出来ません
#225内部調査任務で無い限り異世界への門を潜り抜けた後
速やかに#225を出なければなりません
#225は空を飛んでいる為#225に立ち入る者は
全て飛行呪文を使える魔法使いでなければなりません
#225内部調査を行う際は調査隊の人数は多くとも3名に絞って下さい

追記
事件-225以降#255にアクセスする事は不可能になりました
再アクセスの為の異世界の門の構築を急いで下さい

概要:#225は第四次異界侵攻時の初期地点です
#225は理屈は不明ですが空を飛んでいます
魔力の検知は何故か検知を行う事自体出来ないです
#225に人が侵入すると#225は遅くとも20分以内には揺れ始め
最終的に#225内部から追い出される結果になります
また一度に#225に侵入する人数が多ければ多い程
揺れ始める時間は早まるようです

#225から追い出された者が生還した報告は無く
飛行呪文で空を飛び#225内部に入ろうとすると檻の様な物が#225を取り囲み
#225に入る事は不可能になります
しかし追い出される前に#225の外へ出て中に入ると言う行動は可能です

#225から見渡すと眼下に廃墟の様な町が存在し数名の人型実体を目視出来ました
#225の下に有る町の探索には部隊が数度派遣されましたが
全部隊が帰還しませんでした

#225にはドアや照明などが存在しますが絨毯などの家具や内装が存在しません
ドアや壁は全て同一の素材で作られていますが傷を付ける事すら
不可能でサンプルの採取が出来ず
現地での調査も理解不能な物質と言う回答が得られるだけでした
また内部探索の結果、間取りが変化し続けている事が発覚しました



探査記録1
使用した人材と機材:通常装備の騎士20名
通常装備の魔法使い5名
通信用の水晶1つ
部隊の目的:#225への門が開通して最初の調査だったので
特別な指示は出しませんでした
単純な初期調査任務を宛がわれていました
探査結果:部隊全員が門を潜って32秒後、#225の強い横揺れを確認
部隊が慌てて門に帰還しようと試みたが
騎士16名と魔法使い2名が#225の外に放り出された

探査記録2
使用した人材と機材:飛行呪文を習得した魔法使い5名のチーム2つ
通信用水晶2つ
部隊の目的:#225自体の調査
探査結果:#225の内部構造を記録を行い間取りを記録
#225に部隊が入って7分17秒後に横揺れが始まった
部隊全員が放り出されたが飛行呪文を使い戻ろうとするも
#225が檻の様な物で包まれ侵入が不可能になりました
その後#225が自身を大きく横に揺らしながら移動する映像を
最後に部隊と通信が途切れました

探査記録3
使用した人材と機材:
王室専属魔術会第五室、部長イオン
他イオン部長の部下4名
通信用水晶1つ
部隊の目的:#225自体の調査任務
探査結果:前回飛行呪文を使っても#225から締め出されたので
イオン部長の固有の魔法、"粘り強い腕"で壁や床に自身と部下
を貼り付けながら移動し調査を行う
調査の結果、前回の調査と間取りが変化していた
部隊が入ってから12分51秒後に揺れ始めた
"粘り強い腕"の粘着力で如何にか振り落とされずに済んだ
しかし#225は自身の間取りを変化させイオン部長以下4名の位置を
#225の隅に移動させ、更に自身を真横にし回転し始めた
イオン部長は何とか自力で帰還する事に辛うじて成功したが
部下は遠心力で吹っ飛ばされてしまった

探査記録4
使用した人材と機材:囚人50人、通信用水晶1個
部隊の目的:#225自体の調査任務、数に任せて一気に探索をさせる
探査結果:40人が入った時点で揺れ始め、#225の外に放り出される

なるほど人数が多ければ多いほど揺れ始める時間は早くなるのか
糞、こんな事なら私単独で行けば良かった-王室専属魔術会第五室部長イオン

いや、単独で行ったら迎撃される恐れも有ります
私は#225を何者かが動かしている
空中浮遊要塞だと考えています、何処かに誰か隠れている場合も有ります
少数精鋭で行きましょう-キーパー第五室長


探査記録5
使用した人材と機材:飛行呪文を使える魔法使い3名
部隊の目的:#225自体の調査任務、今回は外から#225の外観の観察を行う
探査結果:#225の外観は柵に覆われた黒い屋敷の形だった
一旦#225の外に出て内部に入る事は可能だった、その後部隊は帰還した
更に今回、部隊に居た魔法使いの指摘から#225内の壁などには
華美な装飾が彫り込まれていた事に気付いた
この事から身分が高い者の屋敷だった
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