全部、終わった。
俺、エヴァン・シャルズベニィは、糞ガキことオリバー・ウェイトリィを消滅させ、何故か決戦場に来たフェラン達と一緒にセレファイスへ帰還した。
俺達が帰還した時、セレファイスは残りの騎士達と戦ってる最中で、魔力欠乏を起こしてた俺とフェラン以外の皆は騎士の掃討―つっても、気絶させるだけだが―を開始。
能力差もあってか瞬く間に騎士達は捕縛され、セレファイスで繰り広げられていた戦いは僅か半日で終結した。
その後、魔力供給衝動を我慢出来なくなった俺はフェラン、コラム、ローラさん、キーン、ボイド、ホーヴァスの六人と大乱交、三日三晩シッカリガッツリ交わり続けた。
我ながら、よく涸れなかったもんだ。
皆と交わって魔力を回復した俺はフェラン達にどうして決戦場に来たのかを聞いたら、全員口を揃えて『大好きな俺を助けたいから』って言った。
何とも男冥利に尽きるが、正直セレファイスで待ってて欲しかった。
そうすりゃ、絶対に生きて帰るんだって気合が入るしな。
まぁ、嬉しかったから良しとしよう。
そして、俺達はブリチェスターとネフレン=カの墓所に避難してた一般市民と共に、廃墟と化したセレファイスの復興を始めた。
ローラさんが予め復興計画を立ててたのと、エルザ含めたブリチェスターのジャイアントアント達が手伝ってくれた事もあり、セレファイスの復興はどんどん進んだ。
復興作業で意外な活躍をしたのがゲイリーだ。
ゲイリーの奴、俺達が大乱交してる間にゴーレム―魔物の方じゃないぞ―を量産してた。
ゲイリー製作の土木作業用ゴーレムは、ジャイアントアントも吃驚な速度且つ不眠不休で復興作業に従事し、ローラさんの計画よりも早く復興は進んだんだ。
捕縛された『人類の護符』の騎士達は、スティーリィ率いる和平派に引き渡した。
引き渡した騎士達をどうすんのかをスティーリィに聞いたら
『オリバー・ウェイトリィの洗脳を解除した後、然るべき処置を与えるさ。まぁ、独身の魔物に婿として引き取ってもらうのが妥当かな?』
なんて言ったんだが、ソレでいいのかよ。
そして、此処で明かされた驚愕の事実。
『スティーリィ・ゴールディ』は偽名で、スティーリィの本名は『ウォーラン・ライス』。
その本名を聞いて、俺達は目玉が飛び出る―俺は飛び出る目玉が無いが―程に吃驚した。
ウォーラン・ライス。
大陸各地に散らばる教団の支部を総括する教団の団長、つまり、スティーリィは教団の一番上に立つ人間だった。
教団の団長が魔物との和平を目指してる事が驚きだが、ゲイリーが団長と友人関係を結んでた事が一番驚いた。
そして、糞ガキという頭を失った『人類の護符』は急速に勢力を弱め、ウォーラン率いる和平派の手に因って解体された。
解体されたのはいいんだが、何人かが逃げたらしい……厄介なのは、逃亡者は糞ガキに洗脳された奴じゃなくて、自らの意思で『人類の護符』へと参加した奴だって事だ。
あの糞ガキ、自ら加わった奴には洗脳を施してなかったらしい。
和平派は魔物との和平と並行しながら、逃亡者の捜索を続けるそうだ。
当分、争いの火種は残ってる事に俺は溜息を吐くしかなかった。
×××
〜魔界国家・レスカティエ〜
「…………………」
何だかんだで、早くも半年……復興も軌道に乗って漸く落ち着いた頃だ。
俺、フェラン、コラム、ローラさん、キーン、ボイド、ホーヴァス、ゲイリー、エルザ、フランシス様の一〇人は魔物国家・レスカティエを訪れた。
そして、俺は結婚式を挙げた時以上に緊張してた。
「あら、そんなに緊張しなくていいわよ。もっと気楽に構えてちょうだい」
(んな、無茶な……)
心の中で呟く俺。
机を挟んで俺の前にある椅子に座る人物が緊張しなくていいと言うが、幾等何でも無理!
俺達が居るのはレスカティエの王城、その一角にある豪華な客間。
ホーヴァスの屋敷の客間も豪華だったが、俺達が居る客間はホーヴァスの屋敷の客間が地味に思える程に豪華だ。
そして、俺達の前に居る人物は
「では、改めて自己紹介を……私の名はデルエラ、貴方達に会えて光栄だわ」
そう、デルエラ様。
レスカティエの実質的な支配者、魔王の第四王女そのヒトが俺達の前に居るんだ。
俺、フェラン、コラム、ボイド、エルザの五人はメドゥーサに石化されたかの如く緊張でカチコチに固まってる。
キーンは無表情で感情が判断し難いんだが、多分―いや、絶対―俺達と同じくカチコチに緊張してるだろうな。
ローラさん、ホーヴァス、フランシス様の三人はその立場上―ローラさんとホーヴァスは領主で、フランシス様は元・『偉大なる八人』―会う機会があったのか、あまり緊張してない。
「ふぅむ、この客間は豪華過ぎるのである。幾等、レスカティエの実質的支配者とはいえ、派手過ぎると思うのであ〜るな」
一般市民にと
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