前回のあらすじ
ギルドに向かいます
いざ、ギルドへ向かうとしますか。
「それじゃ、行ってきますー」
「行ってらっしゃい、襲われて怪我しないように気をつけるのよ。」
「ん、襲われるって魔物にですか?てか、なんで襲われるんですか、ここら辺に広まるくらい悪いことしたつもりないんですけど・・・」
この国の魔物は、人間と良い関係だって聞いてたから、よっぽどお腹を空かせてる魔物に出くわさなければ、食われることはないだろうと踏んでいた。それらのに、襲われるのは何でなのか腑に落ちないで聞いておく。しかも、こっちに来てまだ一夜明けたばっかりだし。
「今朝、剣二君が起きてくるまでに、二人の魔物が剣二君をくださいって来たわよ。もう有名人なのね。」
(二人の魔物にくださいって・・・有名人とか恥ずかしい、まさかここに来るまでの服が目立ってたのか?今着てるのはこっちの服借りてるから、もう町歩いても大丈夫だとは思うけど・・・ってか、なんで、『ください』なんだよ。物じゃねぇよ・・・でも着慣れた服は簡単にはあげられないから、追っ払ってくれて助かったな。)
なんて感じに、俺が勝手に恥ずかしがって想像して、欲しがってたのは服だと決めつける。
「ください。って何なんですか・・・。しかも有名人ってそんな馬鹿な。まだこっちに来て一夜明けたばっかですよ?しかも、それ本当ならさっき話してる間に来てるはずじゃないですか。」
そう、少なくとも三時間は話し合ってた。これ核心ついたんじゃないの?
「あら、さっきまで窓からこっちを見てたのよ?」
・・・不覚、まさか人の視線に気づけないとは、きっと興奮を抑えて集中して話してたからだろな。にしても、そんな服欲しいんだったらこっちの服と交換しようかな、俺もこっちの服を着てみたいってのはあるし。でも、だったら俺が起きてるんだから、直接言ってくれればいいのに・・・
「・・・考えるの面倒になったんでもう行きます。」
「行ってらっしゃい。それじゃルシー、よろしく頼んだわよ?」
「分かっている、今回は登録だけ済ます予定だから、時間までには帰って来られるはずだ。仕事もしないから、何も危険じゃない。それじゃ、行ってくる。」
「行ってらっしゃいー」
「近いって言っても、やっぱそこそこの距離はあるんですね。」
歩きながらルシールさんに聞く。近いって言ってたもんだから、家を出て1分くらいで、もう着くんじゃないの。って思いながら歩いてきたからね。
「そうだな、家から歩いて10分くらいの所だ。こっからだと、後5分はかかるな。」
ガシャガシャと鎧の音を立てて歩きながら、ルシールさんが答える。その鎧は常備なんですね。
んー、にしても近いんだか遠いんだか中途半端な距離だな・・・
「近いんだか中途半端っすね。それと、鎧って外さないんですか?いつも着けっぱなし?」
「いや、流石に寝るときと風呂に入るときは取る。それ以外は、大体着けて行動している。」
ここで疑問点が一つできた、鎧って普通身を守る物だよね?だったらさ
「んっと・・・人間と魔物の関係は良好って聞いたんですけど、ずっと鎧つける意味あるんですか?」
「鎧と言っても、身を守る為に使う。という選択肢一つな訳ではない。そうだな・・・ファッションの一つだと考えてくれて構わない。」
ファッションっすか・・・ガシャガシャ音たてる鎧がファッションっすか・・・
やっぱ分かんない事だらけだな、早く慣れないと。
「それに、この町が良好だからといって、他の町や村も安全とは限らん。ギルドの仕事で別の町に行ったりしたときに、その町が魔物をあまり好かん連中だったら、寝首をかかれたり、あるいは武器を持って追い払いに来るだろう。」
そいやそうだったな、この町が安全なだけで、他の村や町が安全とは限らないんだった。
「それに、逆も然りだ。お前も周囲に気を配っておけ。もしかしたら、人間を嫌っている村から来た魔物が、今もお前を狙っているやも知れん。」
「そう・・・っすね。その可能性も捨てきれないですね。一応、いつでも走る準備はできてます。」
「そうか、まぁこちらとしては、真っ正面から堂々と戦って勝ってほしいところだが・・・」
歩くスピードを遅めて、こっちを振り返ったルシールさんが一言
「無理そうだしな。」
おぅふ、ぐさりと来た。完全に俺が小さいからって、戦って勝つの無理だって判断したよ。
(・・・ギルドの仕事多くこなして、見返してやんよ。)
心の中で、小さく誓うのであった。
「さて、着いたぞ。ここがそうだ。」
家を出る前に言われたみたいに、襲われる事も無く、安全に着いた。でも、さっき話してる時に言われたみたいに、露店に並ぶ珍しい食べ物や、初めて見る武器を見るのを止めて、人の視線を気にしてみたら結構俺を見てた気がする。
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