俺は赤木 縁。今日は仕事が休みだったので散歩に行こうとまさに今靴を履いたところで足元が光ってどこかに飛ばされる感覚がして、俺はどこかに飛ばされた。
飛ばされた先は、控え室らしき小さな部屋だった。飲み物やお茶請けが置いてある…。状況を飲み込んで「魔物娘が俺を拉致したらしいな…」と独り言で呟くとドアが開かれ『はい、その通りです』と言う声と共に現れたのはメイドの格好をした魔物娘、恐らくキキーモラだろう、魔物娘の説明されているサイトをみた時にそれを知った。
すると彼女は『貴方の番が来ました、こちらへ』と俺を案内する。案内された先ではたくさんのヴァンパイアが客席にいた…流石魔物娘、しかも上位なだけあり方向性こそいろいろだが美少女、美女揃いだ…。そんなことを考えているとヴァンパイアとその旦那が来て『貴方の血を調べさせてもらうわ』と俺の手を取り採血に使う器具で俺からわずかに血を採取する。そして匂いをまず嗅いだが、その瞬間に彼女は仰け反ると共に太ももに雫が垂れながら倒れた…何が起きたかと思っていると彼女の旦那が彼女を起こす。
起き上がった彼女は『彼の血は最低でもTB、しかも最上位よ…下手したら他の要素もあり得るわ…』と言い男の手を引いて走っていった…それを見届けた後に会場のヴァンパイアたちはどよめきだし『なんだあの男は、我々の理性を焼き尽くす気か!?』等と聞こえギラッギラな眼で俺を見ている…
本能的な恐怖を感じて後退りすると、キキーモラの彼女は『か、彼に決めてもらうのはどうでしょう?』というとヴァンパイアたちは『確かに、それが妥当か…』と多少落ち着くも相変わらず全員がギラギラした眼を向けている…いや、一人だけ違う。
俺はそのギラギラした眼を向けてこないヴァンパイアの少女の手を取る。すると会場にいた他のヴァンパイア達は足早に去っていく…。
彼女は『大丈夫?青い顔をしてたけど…』と言う、俺は「なんとかな…」と言い心のなかで食われるものの感覚を体感して寿命が縮んだかも…と付け加える。
彼女に手を引かれて会場を出ると彼女は『わたしが選ばれたよ』と夫婦らしき男女に言う。
驚いたのは彼女の母親はヴァンパイアではなく恐らくエキドナの魔物娘らしいことだった。
それを見通したのか彼女は『驚いたみたいね、貴方の思う通り私はエキドナよ。そして彼女は末っ子よ。』と説明してくれた。彼女らに付いていくと大きな魔方陣に着いた。転移の魔方陣らしくまたどこかに飛ばされる…着地したところにあったのは大きな屋敷があった。
驚く間もなく彼女に手を引かれて案内される。どうやら彼女の部屋の隣が俺の過ごす部屋らしい。
部屋で要ろ考えていることを整理する。まずは彼女がヴァンパイアらしいプライドの高さがあまり感じられないと言うことだ。しかも上位の魔物娘であるエキドナを母にもつ存在で…。
そんなことを考えていると、部屋がノックされる。ドアを開けると彼女が『自己紹介とかまだだったよね、わたしはセラ、貴方は?』と言い俺は「赤木縁と言う。」と返す。彼女は『えにし…確かジパングの言葉でつながり、特に男女のだったよね?』と返す。
そんなことを話し、俺は「ヴァンパイアってもっと取っつきにくいものと思っていたが…」というと彼女は『まあ、私のお母さんはエキドナだからね…あんまり取っつきにくいプライド持つと男を得られなくなるかもしれないと言われてきたからね』と返す。
それからしばらくして、彼女はまだ吸血の本能が目覚めていないからギラギラした眼を向けてこなかったと言うことがわかった。そして新しい懸念が生まれた…彼女も本能が目覚めたらあんな眼を向けてくるのだろうか?と…。
そんなことを考えていると彼女は学校から帰ってきた。普段よりかなり早い、というより昼過ぎだ…体調でも悪いのか?
帰ってきた彼女は俺に抱きつき『お兄さま…寒いの…』と言い気を失ってしまった…
夫妻に話を聞くと、どうやら『エネルギー切れかつ衝動を抑えた結果』らしい。俺の不安が彼女に伝わっていたとは…。
彼女を寝かせて俺は部屋で考える…彼女を苦しめたのは自分なら去るべきなのか?それとも…。そんなことを考えていると彼女は目を覚ましたらしくふらつきながらもおれに近づき抱きついたかと思うと『血を吸ったらお兄さまが怖いと感じちゃう…大好きなお兄さまにそんなことはしたくない…』とか細い声で言う。
覚悟も理解も足りていなかったのは俺の方だったらしい…俺は「セラならたとえギラ付いても俺は怖がっても逃げない。だからそんなになるまで…」と覚悟を決めて言う。
彼女はしばらく考えて『なら、いくよ…』と言いそのまま俺の首筋に吸い付く、なにかが突き刺さる感覚と共に脱力感と緩やかな快楽が来る…
ここまでは良かった。だが…
『んんん…♪んんんんんんん…
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