銀の日々とうるさい彼女

俺は伊藤将暉。どこにでもいそうな普通の男子高校生だ。俺は今日放課後にある本を読みに図書室に移動した。するとどうやら先客が居るらしい。

たまにはそういうこともあるかと早速目当ての本のある本棚から本をとろうとすると俺の手ではない他の誰かの手が伸びている。
顔を上げるとそこにいたのは同じクラスの眼鏡をかけた女子がいた。
確か名前は二上真里奈…だったか?と思い俺は「この本を読みに?」と聞くと彼女は『伊藤君も?』と聞いてくる。俺は「ああ、そうだ。魔物娘が入ってきてから図書室に面白い本が増えたからな」と返す。彼女は『こっちの世界の言葉でどんな風に書かれてるかわたしは見に来たんだ』と答える。

俺は「魔界では何巻まで出てるんだ?」と聞くと彼女は『薄々わかってるかもしれないけどこの巻の次で最終巻だよ』と返してくる。確かにストーリーもクライマックスになってきている以上終わりは近いと思っていたから不思議には思わなかった。

そこから話が膨らみ、好きなシーンやキャラクターの話になりいつの間にか下校時刻になっていた。
読みたかった本を借りて俺は帰宅する。












宿題を早々に終わらせて借りてきた本を読み進め、読み終えると続きが気になるというのが感想だった。

翌日、昼休みに本を返しに行くと彼女は居た。俺は「次で最後なんだよな?続き気になるぞこれ…」と返して言うと彼女は『だよねぇ…ここだと生殺しも良いところだよ』と返す。あまり目立たない奴だと思っていたが魔物娘なだけあり顔立ち自体は整っている。そんなことを思っていると彼女は『どうしたの?』と聞いてきた。俺は「なんでもない」と返し司書の人に最終巻はいつ入荷するのかを聞きに行くが『最低でも2ヶ月後』という答えが返ってきた…。

どうしたものかと考えていると彼女は『魔界の言葉で書かれたのなら持ってるよ』と言う。魔界の言葉の辞書を借りることにした。

明日に俺の家(高校からも一番近いが)から一番近い駅に待ち合わせをして借りる約束をした。

明日からシルバーウィークだがこれなら退屈はしなさそうだな…と少し嬉しくなる。












翌日、彼女は待ち合わせ場所に居た…
だが私服の彼女の姿を見て俺は驚いた。と言うのも制服の上からではわからなかったのだがとても自己主張の激しい体つき、マンガなら身体がうるさいと言う感じ、出るところがかなり出ていて柔らかそうに揺れているのが見えた…

俺の近くまで来た彼女は『はい、これが最終巻だよ。』と俺に本を渡してくる…とりあえず鞄にしまって俺は「そうだ、ここの近くの喫茶店で奢る。ちょうどクーポンあるから」と言い二人で移動し、飲み物と食べ物を頼み窓際の席に座る。
彼女もとなりに座り、頼んだ飲み物を飲みながら景色を見ている…
俺はといえば頼んだドーナツを食べ終え早速本を翻訳しつつ読んでいく…

それから数時間して、読み終える。「なるほど、あの武器にそんな意味が…」と言葉が漏れる。
すると彼女は『同じ感想』と少し笑みを見せて言う。

いつの間にか日が傾いている…もうすぐ夜になるなと思っていると彼女は『せっかくだしどこかで食べていく?』と言う。俺は「だな、金は持ってきてるし」と返すと彼女は『なら、こっち』と案内していき彼女に着いていくと一軒の洋食の店らしきところに着いた。

彼女に促され入っていく。
席に案内されメニュー表を見ると定番なメニューに一部変化球が混ざっている、俺はミックスフライ定食とスープを頼むことにした。彼女はオムライスとサラダ、スープのセットメニューを選んだらしい。

しばらく待って頼んだものが来た。揚げたてであろうフライからは湯気が出ている、早速食べることにする。




夕食を終えて店から出る。俺は「良い店だ、美味しかった。ありがとう」と言う。彼女は『美味しかったなら、良かった。』と柔らかな笑みを見せた。

彼女は『貴方のお勧めの本ってある?』と聞いてくる。俺は「それなら…」とタイトルをいくつか挙げる、すると彼女は『なるほど…』とメモしている。

ここからなら帰り道に俺の住んでいる部屋があるからいくつか渡すが。となぜか言葉が出てきた、すると彼女は『なら、頼んで良い?』と言い俺は「なら、こっちだな」と歩く。


しばらく歩いて俺の住んでいる部屋に着いた。彼女は『あら、貴方一人暮らし?』と聞いてくる。俺は「俺は本来隣の県の生まれだ。なぜあの学校に来たかといえば親の仕事で中学二年のときにこの県に越してきたんだ。親は呼び戻されたがそれがあの学校に受かってからだからまた動くのも面倒だから俺はこの県に残ることにした」と返し鍵を開けて部屋に入り本をまとめて渡す。

それから1日経って彼女は俺の住んでいる部屋を訪ねてきた。驚く俺に彼女は『続きが気になって…そして
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