俺が落ちてきたのはどうやら上が穴になっている洞窟らしい
光彦「どうするか…」
上から出ようにも縄も無いし無理がある、落ちたらまず死ぬし…
光彦「仕方ない、出口を探すか…」
幸い出入口はひとつしかないのでそこを進もうと歩くが…
光彦「!?」
ふと左手の甲に痛みが走る、どうやらなにかが刺さったらしい…
光彦「!!」
手の甲に噛みついていたのは身体こそ小さいが足が長く高さ15cmはある紫色の体色をした蜘蛛らしき生き物だった
光彦「お前か!!」
そのままその蜘蛛を蹴り飛ばすがなにか紫色のガスのようなものが飛んでくる
光彦「!!」
なんとかかわすも噛まれたところの痛みはどんどん強くなってくる…
光彦「ヤバイな…多分毒持ってた奴だ…」
痛みはどんどん強くなって来ている…まずいかもしれない…
光彦「っ…」
とりあえず俺が落ちてきたところに戻り、噛まれたところの確認をするが…
光彦「これは…」
噛まれたところが赤紫色になって腫れている…
光彦「…」
本格的にまずい、どうしたら…
ふと、真っ白な茎から生えたピンク色の花が見えた
光彦「???」
そのまま少し視線の向きを変えると、白い身体に赤い髪と眼、頭からピンク色の花が咲いている植物系の小柄な魔物娘らしき存在が見えた
???『貴方、こんなところでどうしたの?』
光彦「廃墟探索に来ていたんだが、いきなり吸い込まれてここに落ちてきた。出口を探そうとしたんだが蜘蛛みたいな生き物に噛まれて明るいところで状態を見ようと戻ってきたんだ」
???『見せて』
彼女はもしかしたら治療できるかもしれない、わずかな希望を胸におれは彼女に手の甲を見せた
???『もしかして、その蜘蛛は紫色してた?』
光彦「ああ、紫色で脚がほっそくて体高はこれぐらいだ」
地面から右手で高さを示す
???『不味いわね…』
光彦「??」
???『治療しないと下手したら死ぬわよ…』
光彦「やばいやつか…」
???『仕方ないわね…』
光彦「???」
???『私はビアンカ、マンドラゴラって魔物だけど貴方は?』
光彦「俺は白木光彦だ」
ビアンカ『ミツヒコ、とりあえず毒は抜いてあげるけど…』
光彦「頼む…」
ビアンカ『貴方にはこの後のことに付き合ってもらうわよ?』
光彦「死んだら仲間も探せない、頼む…」
ビアンカ『仲間…貴方入れて七人?』
光彦「ああ、そうだな…」
さらに痛みが強まってくる…
ビアンカ『なら…』
そのまま俺の噛まれたところに彼女は口をつけて吸い始めた
光彦「大丈夫なのか!?」
ビアンカ『大丈夫、私は毒は効かないから』
もう彼女を信じるしかない…
そのまま彼女は傷口を吸っていく…違和感が残る。痛みは確かに少しづつ引いていくが…
光彦「痛みが引いていく…」
ビアンカ『あと、少しね…』
さらに少しして、俺の手の甲の腫れは完全に引いていた
光彦「これは…」
ビアンカ『とりあえず、毒は全部吸い出したわ。もう大丈夫よ』
光彦「ありがとう、さっきの二つの話の続きだが…」
ビアンカ『ここじゃまた襲われるかわからないし私の家に行くわよ』
そう言うと彼女は俺の背中に手を当てると持ち上げて走り始めた
光彦「ふぁ!?」
困惑するが不思議と俺は落ちずバランスも崩れない
ビアンカ『もう少しよ』
それから少しして、葉っぱで覆われた入り口のようなものが見えた
光彦「ここか?」
ビアンカ『そうよ』
そのまま俺は降ろされて葉っぱを掻き分けると光るキノコによって明かりが確保された場所が見えた
ビアンカ『時間がないから簡単に説明するわ』
光彦「時間?」
ビアンカ『一つ目に貴方の友達は、私の友達のところの近くに落ちたから多分大丈夫よ』
光彦「二つ目は…」
ビアンカ『まさか、貴方ただで毒抜きをしてもらえるとは思ってないわよね?』
光彦「そうだな…君といた方が安全面も高そうだし…」
ビアンカ『明日からなら貴方の友達探しに付き合うわ…』
不思議と彼女の頬に朱が差していく…
ビアンカ『ノーリスクで毒を吸えるわけではないわ』
光彦「そのリスクは…?」
ビアンカ『もうそろそろわかるはずよ…
#9825;』
すると、違和感がどんどん大きくなり身体が熱くなってくる…
ビアンカ『私の体内で毒は媚薬みたいな毒に変わるわ、そして貴方の噛まれたところの痛みが引いたのも毒を吸い出したんだけど、私の体液にはその媚薬みたいな毒が含まれているわ…
#9825;』
光彦「なるほど…」
俺の男性器は最早痛いまでに怒張している…
ビアンカ『さぁ、選んで…
#9825;』
光彦「??」
ビアンカ『私を犯し倒すか私に犯し倒されるか…
#9825;』
光
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