紅い衝撃

後ろから肩を叩かれ、俺は驚いて振り向く

信一郎「!?」

そこには、赤い身体とそれに映える深緑の髪を持つ魔物娘がいた

信一郎「なんだ…魔物娘か…」

とりあえず命の危険がないことに安堵して崩れ落ちかける

???『大丈夫?』

信一郎「びっくりした…」

???『あ、驚いちゃったか…』

信一郎「この辺りに出てきたどでかい虫が居たから、どんな危険な生き物がいるかとな…」

???『あの虫ね…大丈夫、あいつは草食だから』

信一郎「なるほど…」

改めて彼女を見る。赤い肌に緑色の髪の毛、そして植物系の魔物であることを示す頭から生えている大きな葉っぱ…

???『私がどんな魔物か考えてる?』

信一郎「…そうだ」

???『私はマンドラゴラだよ』

信一郎「マンドラゴラって確か埋まってなかったか?」

???『私は特殊だからね、最初の一人は埋まってないんだよ』

信一郎「なるほど…」

???『これからどうするの?』

信一郎「とりあえず、火を起こせる用意して火起こしする予定だな」

???『あ、なら私の家に来てよ』

信一郎「君の家?」

???『貴方が見てたやつ』

信一郎「ああ、あのでかい果実みたいなやつ?」

???『そういうことよ』

そのまま彼女は俺の手を引き巨大な果実のようなものに向かう

信一郎「おぉ!?」

すると、シャコン!と三脚のように足が出てきた

???『貴方はそこで立ってて』

果実のようなものの真下中央に立つと、キャトルミューティレーションのように吸い込まれていく…






信一郎「ここは…」

どうやら果実のようなものの中らしい

???『私は、スカーレット。貴方は?』

信一郎「俺は赤井 信一郎だ」

スカーレット『シンイチロウ…うん』

信一郎「??」

スカーレット『お腹空いてない?』

信一郎「…減ってる」

スカーレット『なら、待っててね』

しばらくして、彼女はサンドイッチを持ってきた

信一郎「おお」

スカーレット『召し上がれ』

早速食べるが、挟まっていたのは果物らしく、パンのふわふわな食感と爽やかな味わいが広がる…美味しい。

信一郎「うまい!」

スカーレット『ふふ、良かった♪』

食べ終えると、彼女は俺を抱き抱えてきた

信一郎「!!…」

暖かい…そして柔らかい…

スカーレット『ふふ…
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力が抜けていく…眠くなっていく…

スカーレット『少し寝る?』

信一郎「そうさせてもらうかな…」

どうやら寝室があるようだ、彼女についていく

スカーレット『なら、一回おやすみなさい…
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#10084;
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そのまま抱き抱えられる、心まで暖まる感じがする…

信一郎「…」




















信一郎「ん…」

起きると、彼女は俺を愛おしげに見ている

スカーレット『起きた?』

信一郎「…ああ。」

スカーレット『お風呂入る?』

信一郎「そうしようかな」

スカーレット『なら、こっちよ
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案内された先には、バスルームがあったが明らかに広い

信一郎「広っ」

スカーレット『ここは、数に合わせて増設されるわ
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信一郎「そうなんだ…」

スカーレット『なら…
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#65039;』

信一郎「え」

服を脱ぐと彼女も入ってきた

スカーレット『ふふ…
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信一郎「いや、逃げんて」

スカーレット『そうじゃないわ…
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#65039;』

信一郎「…」

とりあえず身体を洗うことにした

信一郎「石鹸まで完備か、すごいな…」

身体を洗おうとすると、彼女が正面に立つ

スカーレット『ふふふ…
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#65039;』

そのまま俺に抱きついてきた、彼女のスレンダーだが出るところは出ている肢体が密着する…

信一郎「…」

相変わらず暖かく柔かい…

スカーレット『…
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#10084;
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信一郎「…決めた」

スカーレット『???』

信一郎「君が望むなら、旦那になる」

スカーレット『そんなこと言われたら…
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彼女は嬉しそうに頬を赤らめた、俺は彼女の暖かい身体と心、そして旨い飯に胃袋も心も掴まれたのだ

スカーレット『ほんとに良いの?』

信一郎「ああ、君のお陰で見知らぬ地で孤独な俺の心は暖まったからな…」

スカーレット『まさか、炎の魔力が扱える
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