俺はアッシュ。まあそう名付けられただけでそもそも意味のある名前を持つものは本当にどれ程居るだろう…そんなことを考えながら塔の頂上で座っている…
アッシュ「…」
俺は、人間ではない。魔物たちも見抜けなかったところを見ると相当精巧なのだろう
アッシュ「…」
しばらく座って待って居ると…
ブラン「ここが、頂上ね…」
アッシュ「…」
ブラン『貴方が…』
アッシュ「まずは、良くここまで辿り着いたな。ようこそ」
ブラン『貴方は、何者…?なぜこれだけの犠牲を…!?』
アッシュ「感付いている者が居るようだが」
ブラン『…?』
カタリナ『貴方は…まさか…』
アッシュ「…」
カタリナ『信じたくないけど…だとしたら…何で…何でこんなことを…!!』
アッシュ「信じたくない?起きたことを理解できないのか、それとも否定を望むのか?」
カタリナ『アッシュ!!!!』
ブラン『彼はアッシュって名前なのね…』
アッシュ「分かっているならなぜ聞いた?」
俺は兜と仮面をはずす
カタリナ『何で…何でこんなことを…』
アッシュ「旧時代の遺物を消し去るためだ」
カタリナ『それだけのためにあれだけ犠牲を!?』
アッシュ「お前達魔物がかつてしてきたことに比べれば相当少ないはずだが」
アルフレッド「確かに、それには同意する…お前は無軌道な殺戮者ではないことはわかる」
アッシュ「…」
カタリナ『なぜこんなことをしたのか答えなさい!!!!どうして…』
アッシュ「あれだけヒントを残したのに分からないか?」
カタリナ『確かに、彼らのしたことは許されることではないわ…でも殺すことはないでしょう!?』
アッシュ「…なら教えてやる、何故俺が奴らを殺したのかをな」
アルフレッド「ああ、聞かせてくれ…その雰囲気からして只事ではなさそうだ…」
アッシュ「奴らのしていた研究はわかるか?」
カタリナ『命を弄ぶことを、していたわね…』
アッシュ「そう、人造生命体を作る研究とその生命体に魂をいれる研究だ」
カタリナ『…』
アッシュ「奴らの本当にやろうとしていたことが何か分からないか?」
カタリナ『でも…』
アッシュ「そっちの魔物は理解できたようだな」
ブラン『もしかして、彼らの研究の終着点は…』
アッシュ「…」
ブラン『主神の、器…?』
アッシュ「ご名答」
ブラン『なるほど…』
カタリナ『…』
アッシュ「そういうことだ」
カタリナ『貴方は、主神の受肉を阻止しようとしていたのね…』
アッシュ「ああ。」
アルフレッド「なるほど…つまり君が…」
アッシュ「ああ」
ブラン『???』
アッシュ「そういうことだ」
アルフレッド「主神復活の鍵はお前が全て滅した、つまり最後の鍵はお前だ!アッシュ!!」
アッシュ「ああ、そういうことだな」
互いに武器を構えるが、魔物たちは横槍を入れる
アッシュ「これは俺の問題だ、手出しは無用」
ブラン『本当に、手はないの…?』
そう話していると空から光が降り注ぐ
アッシュ「フッ…お出ましか…」
光の柱から、ざっと30体ほどの武器を装備した天使が降りてきた
アッシュ「何のようだ?」
天使「決まっているでしょう、不良品。」
アッシュ「ハッ…神の走狗が言うな…」
ブラン『まだ懲りないわけ?貴女たちの主は何をして居るのかしらね?』
天使「黙りなさい」
そのまま斬りかかってくるが…
アッシュ「…」
俺はほんの少しだけ横に避けてその天使の鳩尾に拳を叩き込み、そのままアッパーカットに繋ぐ
アッシュ「その程度か?」
さらにその天使を腰の双剣で撫で斬りにする
ブラン『ちょ!何してるの!?』
アッシュ「この程度なら、まだ魔物の軍隊の方が手応えはあるな…」
俺のその言葉に天使たちは顔を真っ赤にして突撃してくる
アルフレッド「神は、やはりこの世界を…それならば勇者として力無き人々のために戦うのが勤めだ…!!俺は神に刃を向ける!去りたいものは去れ!!」
決意を込めた言葉に彼の配下は誰も去らなかった
アッシュ「そういうことだ、オラァ!!」
そのままこちらも突進して間合いを詰め、鎧のマントで眼前の天使の視界を塞いだ上で渾身の蹴りを叩き込みその天使の首が普通は曲がらない方向に曲がったのを一瞬見てその勢いでさらに近くにいた天使の胴体を横一線に凪ぐ
ブラン『とりあえず応戦しないといけないわね…!』
魔物たちも天使たちを無力化していく…
天使「な…!」
アッシュ「だっ!!」
アルフレッド「だりゃっ!!」
さらに近くにいた天使を剣で刺し貫き、そのまま放り投げアルフレッドは天使を叩き斬る
アッシュ「っ!!」
頬を矢が掠める、どうやら弓使いも居るようだ
アッシュ「やっ
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