これはアッシュが魔物たちと出会い記憶の場所へ行った当日、ある教国の話…
???「…」
俺はアルフレッド、ロスタル神聖教国の第二勇者だ。
アルフレッド「…ここか」
最近は魔物が侵攻してきていないので俺は数年前に大爆発を起こし廃墟となった都市の調査に来たわけだ。
「さて、行くか」
俺は一人で調査に行くことになった、まあ魔物を殺すのを躊躇ってしまった上で追い返して居るから防衛の要として役にはたっても今は特に役に立たないからだろう…
「ここか…?」
到着したが、やはりと言うか廃墟は所々風化している。移動に支障はないのでそのまま進んでいくが、特に異常はない…
「…?」
進んでいくと、誰かがいる…様子を見るが、服装といい賊には見えない
「奴はなんのために…」
俺は隠れて様子を見ることにした、下手に事を荒立てるよりは危険を察知したら攻撃すれば良さそうにも見える…もしかすれば彼はここの出身なのかもしれない
「…?」
そのまま進んでいくが、彼は爆心地のクレーターから少し離れたところに移動した彼はそこの地面を探る。するとそこには隠し扉らしきものがあるようだ
「…??」
下手につけて事を荒立てるよりは彼が去った後に調べてみた方が良いだろう
「出てきたか…」
彼は手首に腕輪のようなものをつけている…金銭的なものとしてはそこまで価値がありそうにも見えない、どういうことだ?賊ではないのか…?と考えていると彼は俺に気づいているのか居ないのかは分からないが彼廃墟と化した街であったここから出ていった…
「よし、調査してみるか…」
俺も彼が探っていた隠し扉を探り、近くに落ちていた2メートル弱の金属製の棒を持つ
「…これか、頼む…開いてくれよ…!」
取っ掛かりを引っ張ると隠し扉は開いた
「よし…」
そのまま地下への階段を下りていく…そこにあったのは、壊し尽くされた研究施設の設備らしきものだった…
「…これは、研究所かなにかか?だとしたら、あいつが壊したのかそれとも別の原因で壊れたのか…今となっては分からんか…」
壊し尽くされた設備のなかで、何か手掛かりはないか?と探していると…
アルフレッド「これは…本?」
壊し尽くされていたが本が一冊だけ落ちていた、他の手がかりを探してみるもこれだけが無事に残っていた
「他にはなにか…」
調べてみたが、奥に祭壇のようなものがあった程度で手掛かりはなかった
「奥まで探したが、やはりこれだけか…」
その本を持って地下から出た上で廃墟となった都市からも出ると、あの男がその近くの森に誰かと向かっていくのが見えた
「…」
追跡しようか…とも思っていたが見えた範囲で彼と共にいるのは魔物だ…感じる魔力でわかる…
「ここはこれを手に入れられたことだけでも良しとしようか…」
そのまま俺は安全を重視し手に入れてきた本を持って戻る
アルフレッド「というわけです」
報告として地下に施設があったが破壊し尽くされていたことを話す
アルフレッド「では、失礼」
そのまま俺は自分の部屋に戻り、俺は早速その本を読み進めていく
「…!?」
そこに書いてあったのは、死者の魂を呼び戻す方法、そして…死者の魂を他の器、つまり肉体に入れる方法も書いてあった、どういうことだ…!?
「あそこは主神を信仰していたところだろ…?何でこんな倫理を無視したような死者への冒涜を…?」
持ってきた本はとりあえず処分するか隠しておかないと不味い…。確かここの図書館地下にある禁書にも似たようなものがあったはずなのでそこに置いておこう、そうすれば自然になるはずだ…
「…」
そのまま急いでその本を地下に置いてくる、持ち出し禁止の本だがちょうど返しに行く人がいたので代わりに返却することで紛れ込ませることに成功した
「しかし…」
戻してきて俺は考える、あの男は何故あの地にいてあの地下施設らしきところで何をしていたのか?気になるが今となっては手後れな気もするが考えていても仕方がない、彼らもきっともうあの地にはいないだろう。俺はそう考えて「他にも地下施設らしきところがある可能性がある」と言う理由で再びあの廃墟となった都市に向かう…
「こっちだったはずだが…」
そのまま近くの森へ向かう…どの方向かはわからないがとりあえず奥へ進んでいくと、恐らくだが彼らの向かった場所は見つかった、だが…
「これは…またか…」
森に隠れるようにして研究所らしきものがあった、が…今度は壊されているだけでなく、その上で火事かボヤが起こったようにも見える…。
「…調べてみるか」
そのまま焦げた研究所らしきところに入る…が、相変わらず研究所らしきところの中は壊し尽くされている、水槽らしきものや培養槽らしきものがあったことが
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