俺は、和田 道也。夏休みを前に控えた高三だ
道也「よし、期末も赤点取ってないし大丈夫だな」
期末テストも赤点は阻止できたので安心だ
???『和田くん…』
その日の放課後にクラスの女子が話しかけてきた
道也「影山優希…なにか用か?」
彼女は影山優希、魔物らしさが少しとがった耳くらいしか特徴がなく地味だが顔立ちそのものは可愛らしいと思うのが俺の彼女への感想だ
優希『明日終業式だよね』
道也「ああ、そうだな」
他に彼女は成績は良いが運動は苦手らしいと言うことをクラスの連中が言っているのを聞いた
優希『明日の放課後、少し頼みたいことがあるんだけど良い?』
道也「まあ予定もないし構わんが」
優希『ありがとうね』
道也「ならまた明日」
そして、終業式が終わった放課後に彼女は俺の席に来た
道也「お、来たか」
優希『なら、早速いい?』
道也「で、何の用だ?」
優希『これ…』
彼女は縦長で菱形の透明感がある紫紺色をした結晶らしきもの、恐らくペンデュラムらしきものを持ってゆっくり振る
道也「???」
すると、その結晶は俺の方を向く
道也「お、機能してる」
優希『間違いない…』
そのまま彼女は俺に近づくと結晶は光り始める
道也「何か光ってるが」
優希『うん…』
道也「で、これはなんだ?」
優希『魔宝石のペンデュラムだよ』
道也「なるほど…でこれは何を意味してるんだ?」
優希『この魔宝石には、私の魔力が入ってるの』
道也「なるほど」
優希『これ、ある意味では私の作品だけど…どう?』
道也「綺麗だと思うぞ」
優希『良かった…』
道也「で、この反応の意味は?」
優希『これはね』
道也「俺の方を向いてると言うことは」
優希『…うん、もう言うね』
道也「ああ」
優希『私は和田くんが好き、大好き』
道也「その道具に頼った理由ってあるのか?」
優希『あるよ、これは私たちの種族専用の道具だから』
道也「というと?」
優希『そもそも私が何の魔物か知ってる?』
道也「いや、わからん」
優希『ドッペルゲンガーだよ』
道也「なるほど」
ドッペルゲンガー…確か相手によって姿が変化する魔物と言う話だが…
優希『私は一応術で化けているの、でも貴方は』
道也「本来の姿を見抜いていた、か」
優希『うん』
道也「そして、理想の女が居ないから変身も起こらなかった訳か」
優希『うん』
道也「なるほど…」
優希『…♪』
ゆっくりと彼女は抱きついてきた
道也「…」
冷房の切れた教室は暑い…くっつかれていたらなおさらだ
道也「とりあえず、場所移そう…暑い」
彼女の家に向かう途中で俺は魔物に好意を伝えられた以上着替えとかは必要だろうなと思い一度帰宅して調達しようとするが…
道也「え」
俺の家というかアパートの近くに彼女の家があった
道也「ご近所さんかい!」
優希『みたいですね』
そのまま彼女は一度帰宅して色々持ってきたらしい
道也「俺の部屋はここだな」
鍵を開けて冷房を入れる
道也「ふぃー…」
優希『思ってたより片付いてますね』
道也「とりあえず…」
部屋にいき着替えて来ていた制服とかを洗濯機つき乾燥機に放り込む
優希『あ、そこら辺ちゃんとしてるんですね』
道也「まあな」
優希『…』
道也「とりあえずシャワー浴びてくるかな…」
優希『はい…』
そのまま自分が浴室にいきシャワーをしていると、ドアが開いた
道也「??」
優希『折角だしね…♪』
道也「思ったより積極的…」
優希『…♪♪』
道也「さてと」
頭を洗い終え、体を洗おうとすると…
優希『私にさせてくれる?』
道也「…ああ」
優希『…♪♪』
彼女は石鹸を泡立てて俺の背中に塗り始める
優希『加減は大丈夫?』
道也「ああ、良い感じだ」
優希『なら、前も良い?』
道也「そうだな…」
すると彼女は、俺の正面に向き合うように来て自分の身体に石鹸を塗り始めた
優希『これなんてどう?』
そのまま俺に抱きついてきた
道也「…!!」
優希『ふふ…♪』
ぬりゅ、ぬりゅ、と身体が擦れる
道也「これ洗えてるのか…?」
優希『…♪♪』
しばらくそれが続き…
道也「洗うか…」
優希『…』
そのまま身体を流す
道也「上がるか…」
俺の部屋は海外に出張することの多い親が借りておいてくれたものだ
道也「昼飯にするかな…」
とりあえず携帯栄養食品を出す
優希『カ○リーメ○ト?』
道也「ああ、足りん栄養はサプリメントとかで追加する」
優希『バランスが微妙に足りてないですよ?』
道也「?プロテインとリンとかは他のサプリで取ってるが」
優希『えぇ
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