episode 1 送られてきたのは

俺は橘 涼。今日なにか新しいゲームでもないかとスマホのアプリサイトで良さげなものを探していた

涼「これは…」

聞いたことのない制作者の名前だが、新作ゲームらしきアプリを見つけた

涼「Doll nurturing…和訳すると人形育成か」

アプリの説明によると学習するAIを搭載した人形を育てるゲームらしい

涼「やったことないタイプだな…」

少し迷って俺はそのゲームをダウンロードした

涼「よし、開けるしセキュリティソフトには問題ないか」

そのままダウンロードしたアプリを開く、すると…

涼「なかなか…」

たくさんのかわいらしい人形が目を閉じた状態で寝かされていた

涼「なるほど、大きさや眼や髪の色とかも決められるのか…」

見てみると、サイズ規格がどう見ても普通の人形より大きい…と言うのも身長規格とかが書いてあるが…

涼「これは…まるで等身大の人形だな…」

サイズは175センチ、目の色は紺色で髪は銀髪にしてみることにした

涼「お、出来上がったか…」

アプリ内とはいえオーダーメードの等身大の人形を作れる、これはなかなか面白そうだ

涼「で、次は名前か…」

名前を入力しないといけないのはまあ育成ゲームの常だろう

涼「そうだな…」

彼女は名前をシルヴィアと名付けることとした

涼「お、呼び掛ければいいのか」

次の説明は呼び掛けることらしい、なら…

涼「シルヴィア」

すると寝かされていた俺のオーダーメード人形は目を開く

涼「お、起きた」

するとシルヴィアは俺のことをなんと呼べば良いかを聞いてくる

涼「なら…」

俺はとりあえず片仮名でリョウと入れる

涼「お、さん付けか…」

しばらく話していると、きそてきなせいかくはあることに気づく、赤ん坊みたいに1から育てるのかと思っていたがここは少し安心だ

涼「お」

するとシルヴィアはお腹が減ったと言ってきたのでコマンドにある食事を選択した

涼「なんと言うか、スイーツ多いな…」

とりあえず今の所持金の半分弱で買える三段アイスを選ぶ、すると味を選択可能であることに驚く

涼「なら…」

味はバニラ、イチゴ、チョコチップINチョコレートにした

涼「お、旨いらしいな…よかった」

シルヴィアは嬉しそうにしている

涼「お」

どうやら彼女の精神には、いくつかの度数があるらしい。

涼「後の方の二つは分からんが、依存度と友好度か…」

説明によると、愛情度は上がり幅こそ控えめなものの毎日アクセスしたりするだけで上がるらしい…他の三つはわからない。というよりは説明に書いていない

涼「お、触れるのか」

手のアイコンで彼女に触れるらしい

涼「なら…」

まずは頭を撫でてみる…すると幸せそうに目を閉じている

涼「可愛いな…」

すると聞こえたらしく照れた素振りを見せる…

涼「…♪」

何日間かやって分かったのは、彼女の友好度や依存度が上がるか一定時間たつとお金が増えていろいろ出来るらしい

涼「お、これは…」

一定時間ごとに増えるお金の量を増やすことも出来るらしい…

涼「とりあえず…」

彼女がお腹が減ったと言っていたので今度はプリンを彼女に食べさせて残ったお金で時間毎に増えるお金のレベルを一気に上げる

涼「これでやれることは増えるはず」











それからさらに一週間して俺は増えたお金で彼女の部屋を豪華にしたり服を新調したりした

涼「うん、色合い的に最初のやつより似合うな」

シルヴィアは嬉しそうに照れている

涼「部屋はこれで壁紙も良い感じだ」

壁紙も淡いピンク一色から白や黄色、黒に赤も入れて可愛らしくした

涼「???」

どうやら彼女にはひとつだけ秘密があるらしい

涼「まあ、今言わなくても良いさ。言いたくなったらでいいから」

すると彼女は頷く

涼「お…」

隠れていたステータスのうちひとつは??度と度の部分だけが明らかになった

涼「なるほど…」

それからさらに一ヶ月ほどして、アイコンが増えたがまだ???と不明なようだ

涼「ん?」

すると、シルヴィアは彼女のもつ秘密を明かしたいらしい

涼「お、固まったか」

するとシルヴィアは『自分が魔物だとしたら驚きますか?』と問いかけてきた

涼「そりゃ驚くが、このゲーム自体が魔物絡みかなとは思っていたからそこまで大きくはないかな」

するとシルヴィアは、さらに切り出してきた

涼「…」

彼女の言ったことは『隠れている二つは私が魔物であることを覚悟しているなら開く』とのことだった

涼「ああ、良いよ…」

実はこのゲームをプレイする前日に俺は二ヶ月付き合っていた女を振っていた。と言うのも彼女は俺のことを金蔓としか見ていない証拠をつかんだからだ

涼「お…魔物らしいステータ
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