俺は月島真悟、朝起きて朝食の後に占いを見つつラッキーカラーはピンクと言う話を横目に歯を磨いてゲーセンに行こうと玄関から出たらいきなり足場が光って雪が積もる森(?)らしきところに飛ばされた
真悟「ここは…寒っ!!」
雪が積もっていると言うことはこの場所は低温な訳で、服装が明らかに防寒性不足なのを痛感する…
真悟「!!」
どうやらこの森は誰かの手が入っているらしく辺りを見回すと出口らしきものが見えたのでそこへ走る
真悟「これは…」
出口らしきところに行くと、小屋らしきものが見えた
真悟「もしかしたら…!」
そのまま小屋へ向かう…
真悟「誰か居ますか?」
入り口のドアをノックする
???『来てくれたわね』
フードを被った声色的におそらく女性が迎えてくれた
真悟「来てくれた?どういうことで?」
???『貴方、魔物娘は知っているかしら?』
真悟「なるほど、魔物の仕業か?だとしたらあんたも魔物か?」
魔物娘による魔界や魔物たちの居る世界への転送は稀とまでは行かないが少し珍しいことだ、まさか自分が転送されるとは想定外だが
???『話が早くて助かるわ』
真悟「なぜ俺が選ばれたとか、いきなり何してくれてんだとか、いろいろ言いたいが…」
???『外寒いでしょう?とりあえず入って…』
真悟「助かる…」
彼女の小屋に上がらせてもらう…
???『貴方を呼んだ理由と言うのはね』
真悟「お、おう」
出されたココアを飲みながら彼女の話を聞く
???『これを貴方に持ってみてほしいのよ』
彼女は明るいピンク色のおそらく木槌を俺に渡してきた
真悟「???」
???『貴方は普通の人より魔力を通しにくい、気づいていないかもしれないけどね』
真悟「魔力を通しにくい肉体の持ち主があんたの目的のための第一条件。ってところか?」
???『話が早くて助かるわ』
言われた通りにその木槌を持つ、そこまで重たくはないが何か流れて居るものを感じる…
???『まさか…』
真悟「どう言うことだ?」
???『そのハンマーには、持ち主の強い魔力が宿っているのよ』
真悟「流れてるものはそれか…」
???『そして、その魔力を受けると男なら今の時代では魔物娘が近くに居たら襲いかかる効果、人間の女なら即魔物化、魔物なら理性が飛ぶ効果がついているのよ…』
真悟「なるほど…つまり?」
???『貴方になら、頼めるわ…このハンマーを、祭壇に返してきて欲しいわ』
真悟「この地点で生殺与奪はあんたにあるだろ?例え俺が断ってもあんたは折れないように見える、違うか?」
???『…そうね』
真悟「返してきたら、どうなる?」
???『少なくとも、悪いようにはならない。それだけは言っておくわ』
真悟「そうか」
???『…』
真悟「無事に戻ってきたとして、あんたは俺を戻すか?」
???『…』
真悟「愚問か…」
???『…』
真悟「なら、いくつか聞かせてくれ」
???『なに?』
真悟「ここは、どこなんだ?」
???『ここは管理者の森よ』
真悟「管理者?」
???『ええ、このハンマーとこの持ち主がこの森から抜け出さないようにするためにね…』
真悟「そんな危ないところに行かせるのかよ…」
???『大丈夫よ、あの子達も魔物に変わってるから』
真悟「お、おう…」
???『あの子たちを、助けてあげて…』
真悟「どういうことだ?」
???『あの子達は、時代に合わないことをしていたから力の大半であるこのハンマーを人間たちに奪われてこの森の奥に追いやられたのよ』
真悟「時代に合わない?今なら違うってことか?」
???『えぇ、わかりやすく言えば私たち魔物が変化する前の時代から異種族間の愛や婚姻を説いたりしていたのよ』
真悟「それ今なら魔物娘と人間の関係に限り全く問題ないな」
???『でも、このハンマーは私たち魔物でも長い間持つと理性が飛ぶのよ…』
真悟「交代交代で持っていけないのか?」
???『伝染するのよ…魔力が…』
真悟「だから耐性のある人間を探していたわけか…だがひとつだけ気に入らんな」
???『???』
真悟「要するに、俺にそいつらの生け贄になれってことだろ?自分達はそういう状態だからそうするしかないとは言え」
???『返す言葉もないわ…』
真悟「確かに魔物にとっては上手いやり方だろうな、例えここで呼んだ男が従わなくても自分のものに出来るんだから」
???『…』
彼女たちも切実とは言え自分の生活や人生を狂わされる分岐点に居るのだ、これくらい言わないと気が済まない
真悟「自分達は呼ぶだけ呼んでどれだけの人間の本来の人生を狂わせてきたんだ?」
???『…』
真悟「要するに、あんたらの尻拭い
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