どうしたものか…と思っていると
フラマ『うーん』
結真「俺は一人しか居ないしな…」
ローズとルージュは既に静かに火花を散らしている…
結真「巻き込まれんようにするかな…」
とりあえず部屋に向かう…
結真「…?」
フラマは着いてきた
結真「ん?」
フラマ『わたし、もっとおにーさんのこと知りたい』
結真「…」
彼女はソファの隣に座る
結真「というと?」
フラマ『好きなものとか』
結真「なるほど…」
そのまま他愛ない話をしていく
結真「今度は俺から聞いても良いか?」
フラマ『なに?』
結真「君は何て言うか、素直と言うか…」
フラマ『ヴァンパイアのイメージらしくないってこと?』
結真「良い意味でな、取っつきやすいと言うか柔らかい印象だ」
フラマ『それは、たぶん御姉様の影響だと思うよ』
結真「?」
フラマ『私たちには、さらに上の御姉様が一人居てダンピールって別の種族なんだよ』
結真「なるほど…君のお姉さんがダンピールだったから人当たりがマイルドに…」
フラマ『うん♪』
結真「なるほど…」
それからは動画を見ることにした
フラマ『おにーさんは、わたしをどう思う?』
結真「というと?」
動画のひとつが終わり、彼女は切り出してきた
結真「質問をそのまま投げ返すが、俺をどう見る?」
フラマ『まず、美味しそうな血を持っててわたし達ヴァンパイアでも突っ掛かるわけでもこびてくるわけでもない感じが不思議な人かな』
結真「なるほど…」
フラマ『おにーさんはわたしをどう思う?』
結真「そうだな…」
改めて考える
結真「まず、君は俺のヴァンパイアのイメージを変えたな」
フラマ『なるほど』
結真「ああ、そして魔物全般に言えることだがかわいいと思う」
フラマ『…♪♪♪』
改めて彼女を見る…可愛らしい笑顔に小柄なもののスラッとした手足、深く沈み込んで行きそうなほど深く赫い眼、小柄な体格に反比例する大きめのスイカでも詰めたような胸…
フラマ『じっくり観てるね♪』
結真「相手を知るときにはじっくり見て話して置かないと」
フラマ『なら、いい?』
結真「???」
フラマ『貴方の血を、飲ませてほしいな♪』
結真「そうだな…」
彼女の頬は赤く染まり眼も潤んでいる…
フラマ『ありがとう…♪いただきます…♪♪♪』
そのまま彼女は俺にもたれ掛かるように座り、首筋に吸い付いてきた
結真「んん…」
緩やかな脱力感とじんわり広がる快楽…これは…
フラマ『んん…♪♪♪』
しばらくそれが続いた後に彼女は口を離した
フラマ『予想した通り美味しかったぁ♪♪♪』
結真「それは何よりだ」
そう話していると、ドアがバン!!と開いてバチバチ火花を散らしていた二人がこちらを見ていた…
ルージュ『出遅れたわね…』
ローズ『えぇ…』
フラマ『喧嘩ばっかりしてても楽しくないしね〜♪』
ローズ『わかっているとは思うけど』
結真「ああ、俺からは手を出さん」
ルージュ『ウソは付いていないわね…でも破ったら覚悟しなさい…』
フラマ『私は今からでも良いんだけどね♪』
なかなか爆弾発言をするなと思っていると…
ローズ『貴方が良くてもね…』
フラマ『私は今からでも良いの』
ルージュ『…』
確かに、彼女の性格ならダンピールができようが問題はなさそうだが…
結真「と、とりあえず俺からは手を出さんから…」
ルージュ『えぇ…』
そのまま二人は去っていった
フラマ『…本気だよ』
結真「??」
フラマ『私は今からでも良いって話』
結真「…」
フラマ『???』
結真「自分を大切にしてもっと考えた方がいい」
フラマ『うん、考えた上で言ってる』
結真「…」
彼女は真っ直ぐに俺を見た
結真「…負けたよ」
フラマ『???』
結真「そこまでなら、俺としても止めはしない。よろしく頼む」
フラマ『うん…♪♪』
彼女は小柄ながらも座っている俺の後ろから抱きついてきている
結真「…」
それからテレビの大画面で動画を見ていると、食事が出来たらしい
結真「なら、行こうか」
フラマ『うん♪』
食堂に向かうと、二人は複雑な顔ををしていた
ローズ『早々にインキュバスにしてしまえばいいわ』
フラマ『それやったらおにーさんに無理させるでしょ?』
ルージュ『健康な男なら大丈夫だ』
フラマ『そら、御姉様たちの保身のためだよね』
ローズ『!!』
フラマ『素直になるときはならずに意地ばかりはってると取り返しつかなくなるよ』
ルージュ『結真、お前は何かないの?』
結真「まあ、言うだけある能力を持ってはいますがそれが逆に手を出しにくいとなるのも自然かなと」
フラマ『そ、畏れ多くて手を
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