エベレストへ行ってから一週間ほどたった日、俺はどこまで行けるのか試してみたくなった
光輝「さて…」
そのまま翼を広げ上に上に飛んでいく…
光輝「冷えてきたが特になにもないな…」
さらに上に上に飛んでいく、温度が上がってきた…
光輝「…」
さらに上がっていく、そろそろ宇宙が近いらしい…
光輝「なるほど…俺の身体にある金属が耐えられる温度なら平気か…」
そしてついに…
光輝「これが、地球か…」
俺は宇宙に着いた…なんというか静かで落ち着くな…
光輝「ん、呼吸もできるな…」
というよりは呼吸を必要としないのかもしれない
光輝「…」
そのまま俺はもと居た場所に戻る…
光輝「お、なかなか…」
再度地球に戻る時の熱は冷えていた身体には良い刺激だ…
光輝「後は…」
クレーターが発生しないように空中で止まりゆっくりと降りて着地した
光輝「なるほど…想像以上にすごい力だ…」
今までにわかったのは
・変形が可能であること
・金属を吸収してエネルギーに変えられること
・相当の硬度と靱性と展性を持つ普通ではあり得ない金属であること
・俺は宇宙でも大丈夫であること
こんなところだろうか
光輝「もはやロボットかもな」
思った言葉が口からポロリと出る
光輝「さてと、戻るか」
また洞窟の奥に戻りカモフラージュの空間を生成して眠る、宇宙の景色が綺麗だったから今日は良い夢が見られそうだ…
光輝「…」
光輝「…起きるか」
果たして睡眠も必要なのか怪しくなってきたなと思う
金属「力をさらに知り、望めばお前はさらに進化する。次は何を望む?」
すると金属の意思に気になったので聞いてみる
光輝「望んでばかりで良いのか?」
金属「ああ、目標に近づいているからな」
光輝「??」
金属「我々の意思は、融合した生物と共に進化していくことなのだ」
光輝「なるほど…進化するなら善悪も知らんと」
金属「そういうことだ、力や技術に意思はないだろう?」
光輝「確かに」
金属「だから進化に繋がるならなんでも良いわけだ」
光輝「なるほど…なら…」
思い描いたことを試すために俺は洞窟から出てそのまま今度は砂漠へ向かう、来た道を戻り頭に入っている情報を頼りに砂漠へ着いた
金属「??」
光輝「試してみたいことがあるんだ」
金属「なるほど、誰もいないところでやるわけか。お前は優しいのか甘いのかわからんな」
光輝「ここなら生き物も少ないだろ?だからだ」
そのまま意識を集中して地面の下から俺の体を構築する金属と同じ棘を突き出させていく
光輝「こりゃ良いな、こんな細かいことも出来るのか」
そのまま練習してより柔軟に、音を立てずにやれるようにトレーニングを重ねる
光輝「よし…」
使えば使うだけより柔軟に、より硬く、より細かく調整が出来るように成ることを理解し楽しくなってきた
光輝「これなら良いな…戻るか」
また翼を広げ北極圏に戻る…
光輝「ふう…」
そのまま洞窟へ戻るが、帰り道に誰かの視線を感じた…
光輝「???」
辺りを見回すが誰もいない
光輝「まあ、関わりたくないだろうしな…」
自嘲気味に呟き俺は洞窟の奥に戻りカモフラージュの空間を生成して眠る…
光輝「案外なんとかなるな…」
面と向かって他者とほとんど交流しなくてもなんとかなるものか…と俺は感じながら眠る…
続く
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