俺は 松田 光希。
光希「はぁ…!?」
勤めている会社の魔物たちがクリスマスイブから当日にかけてみんな休んでいる…
光希「ったく…あの色ボケ女共め…」
お陰で今うごける社員は俺を含めて五人しかいない
光希「…」
他の社員たちは青ざめたり頭が真っ白になったような顔をして居る…
光希「…」
幸い、この時期は魔物たちが色ボケしているので仕事量は五人でも普段の二割増し程度にとどまった…
と言うのが昨日までの話
光希「…」
勤めている魔物たちが戻って来たので俺たちはそのぶん少し早いが仕事納めになった。
光希「ってもな…」
自分の居るアパートでもやることと言えば年末の大掃除くらいしかない
光希「…」
とりあえず、まずは台所から始める
光希「さて、やるか」
台所、とはいっても料理はほとんどしないのでガスレンジのホコリを取ってパーツを取り外して洗っていくことしかない
光希「こんなものか…」
とりあえず掃除を終え、次は冷蔵庫を掃除…とは思ったがほとんど総菜屋のものを買うか栄養調整食品で済ませているのでほとんど掃除の必要はない…
光希「??」
仕事納めと言われ今日は会社に来てメンバーが揃ってすぐ仕事納めは昨日と言われ帰ってきたがその帰り際に部長のサキュバスから袋に入ったなにかをもらったのを忘れていた
光希「…」
ルンバに台所の床掃除をさせながら居間でその袋を開ける
光希「???」
入っていたのは、片手でもてるボールの形をしたもののてっぺんにスイッチがついたものだった
光希「なんだこれ」
とりあえず机にそのスイッチを置いて居間の掃除にとりかかる
光希「テレビの裏とかはホコリ多いな…」
手持ちタイプの掃除用具でふだんしないところの掃除をしていく
光希「よし、ならそろそろ昼にするか…」
居間の掃除をルンバにさせ、台所で俺は栄養調整食品と水の昼飯にする
光希「…」
さて、次は寝室だな…
寝室とはいっても、ベッドの下とタンスの上、窓位だが
光希「…」
まずはベッドの下から掃除機でごみを吸わせていく
光希「よし、次は…」
タンスの上を雑巾で拭いていきそのまま窓ふきにとりかかる
光希「案外汚れるんだな…」
窓には案外汚れがついている
光希「これでよし。」
窓ふきを終えたのでルンバに床掃除をさせ、自分は部屋着を着替えて洗濯乾燥機へ着ていた部屋着を放り込む
光希「で、これだよな…」
先ほどのスイッチをもつ
光希「…」
何かこういうジョークグッズあったな…と思いながらスイッチを押す…
光希「!?」
するとそのスイッチのボール部分が膨らみ、どんどん大きくなっていく…
光希「!?」
膨らんだボール部分が破裂した
光希「え」
破裂した場所の中央に魔方陣が浮かんでいる…
光希「なんだなんだ…!?」
数秒後、魔方陣が眩しく輝く
光希「っ!!」
あまりの眩しさに眼をつぶる…
光希「…」
光が落ち着き、収まったようなので目を開けると、そこには小柄な魔物の女の子がいた
光希「どうなってんだ…!?」
???『どうも…』
光希「あ、どうも…」
白黒の髪の毛にバランスボールでも詰めたかのような胸、頭にある小さめの角…彼女の特徴から見て恐らくホルスタウロスだろう…魔物のデータライブラリの特徴とも一致する
光希「いろいろ聞きたいがまずは…俺は松田光希、君は…?」
???『私は、白峰 穂華です』
光希「なら、次は君はなぜここに…?」
穂華『私は貴方の会社の部長の友人です』
光希「なるほど…でなぜここに?」
穂華『彼女達がクリスマスの二日に仕事から抜けて大変でしたよね…』
光希「ああ、あの色ボケ女共…まとめて休むなと言いたい」
穂華『お疲れ様でした…』
光希「ここになぜ?」
穂華『ふふ…♪魔物が送られてきた、これで答えが要りますか?』
光希「あ、その理由で良いのか…」
穂華『はい…♪』
光希「大掃除とか終わらせといて良かったかも」
穂華『終わったんですか?』
光希「ああ、やることなかったし」
穂華『お昼は食べたんですか?』
光希「ああ、食べてないならそこにあるの食べて良いぞ」
穂華『こんなのしか食べてないんですか…?』
光希「男の一人暮らしだとこの方が栄養バランスとれるんだよ」
穂華『栄養バランスしか考えてませんよねそれ…』
光希「味はいろいろあるから飽きはしないよ」
穂華『…買い物行きましょう』
光希「…」
穂華『…』
無言の圧力がすごい…
光希「なに買うんだ?」
穂華『まあ、いろいろと食料品を』
光希「なるほど…なら行くか…」
スーパーまでの道のりで彼女は小柄なだけでちゃんと飲酒も可能な年
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