蒼い炎を宿す氷精

見てみると、雪花と名付けていた雪像がうごいている…

光希「もしかして…幻覚かな?」

とは言うが、喉が痛く身体が熱くて怠いだけで頭は痛くない上で一色もはっきりしている…

光希「…」

少し迷っていると、雪像の中からなにか腕や脚ののようなものが飛び出してきた

光希「やっぱり幻覚だ…」

さらに雪像が弾け飛ぶ…

光希「本格的に寝た方がいいね…」

そのまま背を向けベッドに戻ろうとするが…

???『私です!!雪花です!!開けてください…!!』

光希「!?!?」

再びガラス戸の方を向くと、氷の女の子、恐らく魔物らしき存在が居た

光希「何があったんだ…」

とりあえず、ガラス戸を開けて彼女を入れる

光希「どう言うことなんだ…?」

雪花『私は、ご主人様が作った雪だるまが魔物に変わった姿です』

光希「確か、生物が魔物になるとは聞いてたけど…」

雪花『私達グラキエスは、氷や雪に魔力が宿ることで生まれることもあるんです』

光希「つまり、氷の女王の配下ではない…?」

雪花『はい、そうなります』

光希「なるほど…」

そのままふらついてベッドに寝る…

雪花『ごめんなさい…私を作ったばかりに…』

光希「いや、体調管理できてないからだよ…」

雪花『なら…』

そのまま彼女も布団に入ってきた…

光希「!?」

雪花『私が氷枕の代わりになります…』

光希「…」

彼女は僕の頭を抱き抱え、頸から背中に手を回してきた

光希「あ、ひんやりして気持ちいい…」

氷枕より柔らかく、冷たさも鋭いものではなく心地いい…

雪花『熱が下がるまで私がずっとだきしめてあげます…
#128153;』

光希「ありがとう…」

そのまま僕の意識は沈んでいった…




















光希「ん…」

それから目を覚ましたら、次の日の昼下がりだった

光希「なんだろう、昨日まで高熱だったとは思えないほど身体が軽いや」

雪花『良かっ…た…』

彼女は起き上がるもふらふらだ…

光希「まさか…」

雪花『良いんです…貴方からもらった暖かいものは…』

光希「!!」

彼女は相当消耗している…なら…

光希「何か、食べられるかな?」

雪花『なら、その前にご主人様こそエネルギーを取らないと…』

光希「え、あ…」

彼女を寝かせて急いで冷蔵庫にあった昨日に母が作ったシチューを皿に入れてレンジで暖めてパンをトースターで焼いて慌てずに急いで食べる

光希「よし…」

ユノガスをつけ皿を食器洗い機に入れて部屋に戻る

光希「大丈夫?」

雪花『まだ、何とか…』

光希「で、君が食べたいものって…もしかして」

雪花『いえ、そこまで迷惑はかけられません…』

彼女はふらつきながらも立ち上がる

光希「いや、迷惑じゃない」

雪花『…ぇ?』

光希「僕の精がほしいなら…」

雪花『良いんですか?』

光希「僕を助けてくれたんだ、なら今度は僕の番」

雪花『…私は貴方に心を込めて作ってもらわなければ存在すらしていなかったんですよ?』

光希「何か、楽しくなってきてこだわってたら後の君になる雪だるまから雪像が出来上がったんだよ」

雪花『実は、あの辺りに積もっていた雪は変わり種の魔物たちが済む林から出た蒸気から生まれた雪なんです』

光希「だから無生物さえも魔物に…」

雪花「はい
#128153;」

光希「それに、君の…」

彼女の胸元、人間なら心臓のあるところを見る


雪花『!!』

彼女の心臓のあるところには、氷の魔物ではあり得ないはずの蒼い炎が揺らめいていた

雪花『これは、ご主人様からもらった暖かい想いが変わったもの…私が普通ではないグラキエスである証です』

光希「なるほど…」

しかし、彼女の炎は少しずつだが弱まり消えかけている

雪花『本当に、良いんですか?』

彼女が普通のグラキエスと違う姿なのも、僕のデザインの影響だろうか

光希「君みたいな可愛くて美しい娘なら…」

雪花『…!!!!』

光希「の前に、お風呂入れてきたから入ろうか」

雪花『…はい
#128153;』

少しして、風呂が入ったので入ることにした

雪花『氷の魔物に風呂に入れって、どう言うことかわかりませんか?』

光希「あ、まずかった?溶ける?」

雪花『身体は大丈夫ですよ?』

光希「なら、お先どうぞ」

雪花『せっかくですし…一緒に…』

光希「まあ、魔物を受け入れること選んだならね…」

雪花『はい…
#128153;』

ゆっくりと風呂に浸かる

光希「冬は風呂だな〜…」

雪花『んんぁぁ…
#128153;
#128153;』

光希「溶けるって、心の方か…」

雪花『はい…
#128153;
#128153;』

光希「なら、からだすぐ
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