残り物には福がある?

俺は、天野翔。

翔「これでいいな…」

俺は魔物が苦手だ。人の心に土足で入ろうとしてくるし過度の干渉をしてくるし…

翔「…」

だからこそ俺に近づいた魔物に対して友人を紹介してきた。勘違いしないでほしいのは相性のいい友人を紹介することで俺は魔物と距離を取れるし魔物側も旦那を手に入れられるように立ち回っているので互いに利があることだ

翔「誰だ?」

今日は雨なので昼過ぎまで寝ているつもりだったが…

玄関のドアの覗き穴から見ると、傘をもった肌は褐色で髪の毛から服までみんなピンク色の女性がいた

翔「魔物…とは少し違うな…」

とりあえず出てみる

翔「どちらさんで?」

???『貴方が、天野翔さんで良いですか?』

翔「ああ、あんたは?」

???『私は、ライラと言います』

翔「で、なんの用?」

ライラ『貴方は、たくさんの人に愛をもたらしたのでエロス様に認められました』

翔「ということは愛の神に属してる天使か…」

ライラ『はい♪フーリーと言う天使ですね♪』

翔「エロス神も勘違いしてるな…」

ライラ『??』

翔「たくさんの人に愛をもたらしたとはいうが俺は魔物が苦手だったからその魔物の好きそうなタイプの友人や知り合いを紹介しただけだ。悪い言い方をするなら自分の保身のために彼らを差し出したとも言える」

ライラ『貴方が魔物を苦手としているのは本当みたいですけど、ひとつだけ貴方は自分も意識せず嘘をついてます』

翔「?」

ライラ『自分より紹介した男性の方が自分のところに来た魔物を幸せにできる。そう考えたんじゃないですか?』

翔「その考えもあったのは否定しないが、俺の言ったことと半々と言ったところだろうな…」

ライラ『彼らが幸せ。エロス様にしてみたらそれだけなんですよ』

翔「なるほどなぁ…」

確かに魔物と相性のいい神様なようだ

ライラ『だから、与えてきた貴方が今度は愛を受けとる番です…
#128151;』

翔「…」

少し考えた。少なくとも嘘ではないだろうし彼女は俺を否定しなかった。なら彼女のことをもっと知ってみてもいいかもしれない

翔「わかった、なら上がってくれ」

ライラ『はい…
#128151;』

翔「で」

ライラ『?』

翔「ライラ殿は…」

ライラ『…呼び捨てでいいです』

翔「なら、ライラ。」

ライラ『はい』

翔「俺が魔物を苦手としてる理由はわかるか?」

ライラ『はい、確かに愛を注いでるだけとは言えいきなり相手の都合も考えずに襲いかかかるのはどうかと思いますね…』

翔「なるほど…」

ライラ『後貴方は過度の干渉をされるのがきらいなんですよね』

翔「俺をみていたのか?天界から」

ライラ『いえ、でも魔物を嫌いとは言っては居なかった。なら魔物を苦手としている理由のいくつかを挙げてみただけなんですよ』

翔「なるほどな…」

眠くなってきた…

ライラ『眠たいのですか?』

翔「ああ、徹夜で仕事仕上げてたしな…」

俺の仕事は会社の書類や設計図をまとめて分類して渡すことだ。これなら魔物に会わずとも仕事になるからだ

ライラ『なるほど…』

翔「…?」

ライラ『なら、私も良いですか?』

翔「まあ、いいか」

話したことでマイナスの感情を持たない以上、俺のことはある程度理解しているとみていいだろう

ライラ『…
#128151;
#128151;』

そのまま部屋のベッドに行く

ライラ『部屋、綺麗ですね…』

翔「いや、片付けるの面倒だから物を買ってないだけ」

それだけ言うとベッドに倒れ込む

翔「…」

ライラ『…
#128151;
#128151;』

布団にもぐるとライラも入ってきて抱き抱えられた

翔「…」

何となくだが言っても離れないだろうからそのままにしておく












翔「…」

目を覚ますと相変わらず彼女は俺を抱き抱えていた

翔「…」

なんと言うか、魔物に肯定的なのに性的なことをしなくても幸せそうにしているなと思う

ライラ『おはようございます
#128151;
#128151;』

翔「ああ、おはよう」

またパソコンを起動するが新しい仕事は入っていない

ライラ『ご飯どうしてるんですか?』

翔「これだ。」

カロリーメイトとサプリメント、ミネラルウォーターの箱を指差す

ライラ『こんなのばかり食べていたら身体を壊しますよ…?』

翔「一応栄養バランスは大丈夫なんだよ、これでもな」

ライラ『えぇ…』

ライラは困惑している

翔「仕事のあるときはエネルギーさえ取れればそれでいいんだよ」

ライラ『でも仕事ないんでしょう?』

翔「まあ、これなら考えなくても栄養バランスは大丈夫なのがいいんだよ」

ライラ『なら私がご飯作ります、夕食を楽し
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