さて、どう切り抜けようか…
純一「…」
そのまま少しだけ間合いをとる
???『…』
同じように近づいてくる
純一「…」
???『…』
純一「…」
ふと見るとまた興味深いものがある
純一「この地はなんなんだ…?高山植物と南の島国に生える植物があるかと思えば寒冷地を好む植物まで生えている…」
???『ぇ?』
純一「ここの磁場とかも調べないと…」
目の前にある脅威さえ忘れて俺は調べたい気持ちに体が動く
純一「なるほど…」
磁場、及び環境がめちゃくちゃなのはわかった。他にわかったのはここが局地的な魔界化していることくらいだ
純一「そういえば、ハナカマキリも日本には居なかったはず」
???『やっと戻ってきた…』
純一「魔界化というのはこの世界の環境からして滅茶苦茶な生息領域になるのか…」
???『えぇ、そうみたいよ。山の頂上付近にはこの地に居ないはずのカブトムシやクワガタの魔物も居るし』
純一「なるほど…ここは俺の知りたいことが山ほどあるな…」
???『貴方、生物学者?』
純一「の卵だな、正確に言えば」
???『納得…目の前で襲われるかもしれないときにそんなことできるのは生物学者、しかも飛び抜けて知識欲が強い生物学者位よ…』
彼女は苦笑いしている
純一「テント持ってくるんだったかな…」
???『それなら、こっちよ』
そのまま案内されると、二階建ての家が見えてきた
純一「???」
???『私達の家よ』
純一「???」
???『拠点として使っていいよ』
純一「良いのか?」
???『危なっかしいのよ、何か足を踏み外したりしそうで…』
純一「なるほど…」
確かに辺りが見えなくなっていたかもしれない…
???『こっち』
そのまま案内された部屋は、空き部屋だった
純一「ここ?」
???『そう、ここを研究室にしていいから』
純一「ありがとう」
???『気を付けて』
純一「ああ、気を付けようと努力はしてみるよ」
早速採取してきたものを調査してみる
純一「なるほど…」
???『…』
純一「???」
???『そんなに少しでわかるものなの?』
純一「遺伝子情報とかがわかるよ」
そのままさらに調査を進める
純一「なるほど…これが魔王の力の一端か…」
???『???』
純一「採ってきたもののいくつかは有毒な生物なんだけどそれの毒性が致死性の無いものに組み替えられているんだ」
???『そう言うことね…』
純一「とりあえず、今回採取してきたのの調査はこんなものかな」
次にパソコンにその結果を記録し始める
???『これ、何書いたの?』
分子構造のところを見ているようだ
純一「ここは、さっき言った毒性が致死性の無いものに組み替えられているって話したところのやつだけどこの形に分子が組まれていると毒性があるものになるんだ、でも変化しているところが魔力とかと合体して致死性の無いものになっている。それを示した図だよ」
???『なるほど、わからない…』
純一「生物学と科学の話だね」
???『なるほど…』
純一「…」
そのまましばらく記録して、今回の分は終わった
純一「よし、保存おわり」
???『お疲れ様?』
純一「まだまだ調べたいけどもう夕方か…」
???『夜の森は危ない、貴方は特に』
純一「なるほど…」
とりあえず今日の調査はこれでおわりにする
???『何か、食べる?』
純一「っ!いきなり空腹と疲労感が…」
???『何か適当に持ってくるわね』
純一「ありがとう」
それからしばらくして、彼女は戻ってきた
???『…』
彼女の顔が赤い、どうしたと言うんだ?
純一「…」
???『食べていいよ』
純一「?いただきます」
そのまま持ってこられたサンドイッチを食べる、食べたことのない味だが美味しいな
???『…』
純一「???」
???『…』
そのまま近づいてくる
純一「?」
???『!!!』
いきなり押し倒された
純一「!」
???『ハナカマキリに誘われた獲物は、食べられるのよ…
#128151;』
純一「いよいよ我慢聞かなくなってきたか」
???『あら?素直ね』
純一「いや、この状況で逃げられるほどの能力を俺は持ってない」
???『素直にそれを認めて大人しく食べられる気ね…
#128151;』
純一「魔物だし頭からバリバリ喰われはしないだろうし」
???『ふふ…
#128151;』
純一「そういえば、君の名前は?」
???『ないわね、魔物になってからそれほど時間もたってないし』
純一「なら…」
せめて名前を考えようと思った
純一「アディー…」
???『?』
純一「ハナカマキリって野生
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