俺は津上純一、確か俺は自宅で寝ていたはずだが…
純一「ん…ここは?」
見たことのない部屋のベッドで眠っていたらしい
純一「どうなっているんだ?」
とりあえずそのまま部屋から出ることにした
純一「??」
何か視線のようなものを感じる…
純一「!?」
黒髪の女の子が俺を見ている…なんか怖い…
純一「!?」
彼女は走って追いかけてきた
純一「!!!」
本格的に本能で恐怖を感じ全力で走る
純一「!!」
しかし、内部構造がわかるわけもなく行き止まりに追い込まれた
純一「…」
彼女は眼をギラつかせながら近づいてくる
純一「これまでか…」
???『どうして、逃げたんですの?』
純一「ぇ?」
彼女から感じていたギラギラしたものは消えて悲しげな顔をしている…
???『いきなり逃げるなんて…』
純一「いや、そもそも…君は?」
???『私に名前はありません』
純一「???」
???『私は元は人形でした』
純一「付喪神かなにかか…?」
???『つくもがみ?』
純一「古い道具に魂が宿ったものだ」
???『確かに、私はそういう存在ですね…』
純一「で、なぜ俺はここに?」
???『わかりません、そして貴方があなたのいた世界に戻れる方法も…』
純一「そうか…」
彼女を改めて見るが、等身大の人形、マネキンかなにかだったのだろうか
???『このお屋敷には、昔に持ち主。つまり私の御主人とその家族がいました』
純一「…」
???『そして、もう動ける人形は私だけになってしまいました…』
純一「そうか…」
なんと言うか、彼女も必死だったのだろうと俺は感じた
???『こっちです』
そのまま案内された子供部屋らしき部屋では確かにたくさんの人形が座って鎮座していた
???『いっぱい居るでしょう?』
純一「確かにいっぱい居るな」
???『…』
そのまま彼女が使っている部屋に案内された
純一「???」
しかし、彼女だけ人間サイズの人形なのは何か理由が在るのだろうか
???『それで…』
純一「?」
???『…
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#65039;』
彼女の眼が熱っぽくなる
純一「!?」
そのままゆっくりと抱きつき、キスをしながら押し倒された
純一「!?!?」
彼女は俺の胸に頬を当てて幸せそうに頬擦りしている…
???『なるほど…
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#65039;』
純一「???」
彼女からは確かに生きているものの柔らかさ、そして温度を感じた…
???『なるほど…』
純一「???」
???『どうやら、魔物に転生出来たようです』
純一「え?」
彼女は俺の手を持つと頭のなかに直接情報が流れ込んできた
純一「なるほど…」
情報を整理すると
・魔物娘は人間を傷つけず人間の精が最大のご馳走
・魔物の魔力は人間をインキュバスに進化させる
・彼女ももうエネルギーが少なくこのままでは休眠状態になってしまう
ということはわかった
純一「なんと言うか、無作為に選んだ人間がここに転送されたって可能性ありそう」
???『確かに』
純一「…」
???『…
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#65039;』
そのまま彼女は服を脱ぎ始めた
純一「逃がすつもりはないと」
???『当然
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しかし、彼女は人形の魔物であることを加味しても美少女と呼べる存在だ…
???『それに、貴方が仮にもとの世界に戻ったとして貴方が裏切りも打算もない女性とであってそのまま結ばれる未来と今の状況、どちらがいいと思いますか?』
純一「確かに、裏切りも打算もないって言うのはかなりのアドバンテージだな…」
???『それに、私は長く独りぼっちでした…もう独りは嫌です…』
純一「…」
なんと言うか、彼女に笑っていてほしい。俺はそう感じていた
純一「…」
俺は彼女を抱きしめていた
???『…!』
純一「逃げないから、泣かんでくれ」
???『…
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#10084;
#65039;』
そのまま彼女は全てを脱いだ
純一「ほとんど見えないな、球体関節」
???『ふふ…
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#65039;』
純一「綺麗だ…」
なんと言うか、彼女の肢体は美しいラインを描いていた
純一「…」
???『なら、良いですよね?』
純一「ああ、腹くくった」
???『では…
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#65039;』
純一「その前に、名前決めたい」
???『名前ないと呼びにくいですよね…』
純一「なんか案ないか?」
???『あ、いいのありました』
純一「???」
???『クレール、私のかつての持ち主がつけてくれた名前です』
純一「確かに、あるなら使うべき
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