すぐに俺は彼女を振り払う
和也「何!?」
連絡が入る、どうやら俺の同僚が裏切った結果魔王様は負傷した状態で戦わねばならなかったようだ
和也「なら、まずは目の前のものから片付けるか…」
楓『…』
和也「どうやら、本格的な争いの元凶は奴らしい」
楓『!!!』
和也「俺は奴を粛正しに行く」
楓『貴方、闘えるの?』
和也「一応な」
そのまま魔王城に戻る
和也「やはり…」
そこでは消耗した他の勇者達を滅ぼそうとする同僚(ホログラムと人工皮膚で作られたヒト型のロボット)がいた
和也「待て」
同僚「お前は!何故だ!?」
和也「魔王様を裏切ったのか?」
同僚「裏切る?違うな」
和也「?」
同僚「人間に尻尾を振った恥さらしに制裁を加えたまでの事だ」
和也「なるほど…」
同僚「とはいえお前も邪魔だな…父と呼んだ恥さらしの元に…」
和也「もういい、黙れ」
そのまま魔法を詠唱しようとしたそいつの鳩尾を棍でぶん殴る
同僚「かはっ!!!」
和也「魔法の使い手の倒し方はまずは…」
そのまま棍の逆側にある刃を槍のように使って喉元を切り裂く
和也「お前のような下衆は魔王軍には不要だ」
そのまま刃の付いている方とは逆側の突起を外して鉄球を取り付ける
和也「父の敵だ…」
そのまま鎖付きの鉄球で何度も叩きのめす
楓『うわ…本当に強かった…』
和也「…」
そのまま鎖をそいつのからだに巻き付けて振り回しながら何度も叩きつける
和也「消えてなくなれ」
そのまま鳩尾にエネルギーを込めた拳を叩き込んでぶん投げる
楓『!?』
そいつは空高く飛んでいって爆発した
和也「さて、勇者諸君」
そのまま代表として話を進める
和也「以上だが、どうする?」
楓『どうして和解を?』
和也「俺は父の意思を継ごうと思う、俺一人の憎しみは捨てられなくても種族を縛るのは代表としてしてはならないことだ」
勇者達はまた新たに話し合いの場をもうけると言い帰っていった
和也「さて…」
楓『???』
和也「俺はお父様を蘇らせる、止めたいなら殺してでも止めて見せろ」
楓『…』
和也「???」
楓『和解を、望んで居たなら戦う必要性はないかもしれない』
和也「とりあえず、魂だけ呼び出して聞いてみる」
しばらくして魂を呼び出した上で聞いてみると、和解の方向に行きたかったのは本当らしい
和也「…」
魔王「だが、それは我が願いだ。お前が縛られる必要性はない」
和也「…」
魔王「見ていたぞ、強くなったな…」
和也「まだまだです」
魔王「今からお前が新しい魔王だ、魔族たちの指標はお前が導け。」
和也「お父様!?」
父は消えていった、まるで満足し代替わりを終えたから去っていったように…
和也「お父様…」
楓『貴方の言う通り、少なくとも貴方や配下への情は確かなものだったわね…』
和也「…お前が来なければどちらかが滅ぶまで争っていたかもしれない」
楓『…』
彼女は少し笑う
和也「だが次はない、裏切るような真似をしたら」
楓『えぇ。』
その瞬間に俺に黒い光が降り注ぐ
和也「!!!」
そのまま姿が少しだけ変わる
和也「お父様は、本当に…」
これで名実ともに新しい代の魔王に俺はなった。
和也「我々の繁栄のためにも全力を出さねば」
それから俺は配下や元同僚たちに報告を済ませる
和也「…」
部屋で一人考える
楓『いい?』
和也「なんだ?」
楓『実は私も、貴方と似た境遇だった』
和也「???」
話によると、先ほど消し飛ばした奴の策略で親を失い、今の勇者たちのリーダーの父親に拾われたらしい
和也「なるほど」
楓『だから、貴方の怒りはよくわかったし私が倒したかった』
和也「それは悪いことをしたかな?」
楓『いいえ、私がやるより無慈悲に苛烈にやってくれたから何かスッキリしました』
和也「そうか」
楓『実際、今の勇者たちのリーダーの妹として育てられました』
和也「まあ、そうなるだろうな」
楓『そこでです』
和也「???」
楓『私達がくっつけば魔物と人間の和解も早まるんじゃないかって』
和也「なるほど…それは俺を怒らせて戦うことになるのは覚悟した上での結論か?」
楓『もちろん』
彼女は迷いなく言う
和也「なるほど、気に入った」
楓『?』
和也「そこまで迷いなく言えるなら俺を再び憎しみに染めないように見張っていたら良い」
それからの話はトントン拍子に進んだ。と言うのも彼女の兄も同僚の紅一点と戦いの果てに好敵手から愛に変わったとの事らしい
和也「後は各地の人々か」
楓『大丈夫』
和也「???」
楓『このことはすでに魔力水晶で全世界に流されているから』
和也「
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